展示会・イベントのブース装飾を考える時に知っておきたい!2つのブース分類「木工ブース」と「システムブース」の特徴とメリット・デメリットをまとめました。
「このブースのデザイン、曲線をうまく使っていてキレイだね~」
「あそこのブース装飾、めっちゃ目立つ!!」
展示会に行くと様々なブースデザインを目にします。
出展者の数だけブースデザインがありますが、それを可能にしているのが「木工ブース」と「システム部材ブース」と言う2種類のブースなのです。
展示会に出展することがないと、なかなか聞くことのない言葉ですが、それぞれのブースのメリット・デメリットを知っておくと展示会の出展準備で「ブース装飾どうしよう?」と考えた時にとても役に立ちます!
目次
展示会の木工ブース
展示会の木工ブースとは?
ベニヤなどの木材に経師紙などの壁紙を貼って作るブースです。展示会でも最も一般的なブースです。木工造作ブースとも呼ばれます。
展示会の木工ブースのメリット
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自由度の高いブースデザイン
カーブを使った曲面のデザインや丸型のデザインなどオリジナリティーの高いブース装飾・デザインが可能です。
レーザーを使ってカットをすることもできるので複雑な形状も作製できます。 -
寸法にとらわれない造作が可能
サイズに決まりがないので、細かい所までこだわったブースを設営できます。
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カラーリングしやすい
壁紙やシートを貼ることで簡単にカラーリングがでるので、コーポレートカラーを前面に押し出したブースやビジュアルを前面に押し出したブースなどが作れます。
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木工造作物と相性がいい
複雑なデザインを表現できる木工造作物と釘やビスで連結できます。
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システムとの組み合わせも可能!
一部にシステム部材を組み合わせることで、オリジナリティのあるブース装飾・デザインにしつつ、ブース設営のコストを抑えることができます。
展示会の木工ブースのデメリット
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廃材が多く発生する
一回の展示会のみで使用することが多く、撤去の際に廃材が多く発生し、廃棄物になります。
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価格が高い
デザインに合わせてオリジナルの木工造作物を作る必要があり、基本的に一度で廃棄してしまうので、システム部材を再利用するシステム部材ブースに比べると価格が高くなりがちです。
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準備期間が長い
材料(木材)の拾い出しをしてから加工(切断、ビスでつなぐ等)し、クロスや壁紙を貼る必要があるので、ブースの完成までに手間と時間がかかります。
そのため、スケジュールに余裕を持たせる必要があります。
展示会のシステム部材ブース
展示会のシステム部材ブースとは?
オクタノルム、オメガトラス、マキシマライトと言ったシステム部材を使って作るブースです。
様々な展示会・イベントで使われています。システムユニットブースとも呼ばれます。
展示会のシステム部材ブースのメリット
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安くブースを設営できる
システム部材は何度も再利用が出来るのでブースの設営コストを安く抑えることができます。
特にある程度デザインや型が決まったブース、パッケージブースは安価なブースですので、コスト重視の出展者にはお勧めです。
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ブースの設営・解体が簡単
部材を組み立てて作るのでブースの設営や解体が木工ブースに比べて簡単にできます。
異なる部材を組み合わせることによって曲面やサークルを表現したブースを設営することもできます。 -
環境にやさしい
再利用できる部材を使うので、撤去の際に出る廃材が少なくて済みます。
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準備期間が短い
システム部材は既に形が決まっているので、部材の出庫準備をして展示会・イベントの会場へ運搬するだけで準備が整います。
展示会のシステム部材ブースのデメリット
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サイズが限定される
システム部材ごとにサイズが決まっているのでブースサイズの細かいサイズ指定ができません。
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ブースのオリジナリティが出しにくい
決まったサイズや形の中で装飾を考えなくてはいけないので、似たようなデザインになりがちです。
しかし、経験豊富なデザイナーにデザインを依頼することで独自性を出したブースにすることが可能です。 -
壁に釘やビスと打てない
木工ブースであれば自由に釘やビスを打てますが、システム部材ブースの場合は打てません。
システム部材ブースでは幅の決まった棚等を利用して製品をディスプレイしていきます。
展示会のシステム部材とブース装飾・デザインの例
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オクタノルム(Octanorm)
グローブとビームによるいくつもの対角線によって造られる3次元空間は、自由なデザイン性を生み、強度に対する高い信頼性からも、様々な用途に使用されています。
また、イソゴン(isogon)とも接続が可能であり、様々な場において多様な対応が出来るシステム部材です。 -
オメガトラス(Omega Truss)
強度な対荷重性を持つと共にアルミを使用する事により軽量化を図り、施工も一層容易となりました。
ストレートな型だけでなく、R型も様々なサイズを取り揃えており、多様化するお客様のニーズに対応可能です。 -
イソゴン(Isogon)
垂直2方向、水平4方向に組み合わせる構造体で、パネル装飾の多様さと美しさが特徴です。
シーマオービット(Syma Orbit)とのジョイントが出来、PDP等の設置が容易に行えます。日本ではフレッシュタウンのみが所有するシステム部材です。 -
シーマオービット(Syma Orbit)
グローブとビームによるいくつもの対角線によって造られる3次元空間は、自由なデザイン性を生み、強度に対する高い信頼性からも、様々な用途に使用されています。
また、イソゴン(isogon)とも接続が可能であり、様々な場において多様な対応が出来るシステム部材です。 -
マキシマライト(Maxima Light)
店舗用として開発されたものをオクタノルム(Octanorm)社が展示会用マテリアルとして改良した部材です。
よってオクタノルム(Octanorm)との機能の相互性とデザインの対比性が顕著であり、ブース内に多様性を生み出す事が可能です。 -
ストラクチャー(Struktur)
オクタノルム(Octanorm)社がトラスシステム(truss system)として開発したものでオクタノルム(Octanorm)で造られた空間にアクセントとして組み込まれブースのインパクトを強めます。
パネル装飾も可能なシステム部材です。 -
メロードーム(Mero Dome)
直線的な他のシステムに対比したBall、Tubeで構成される球状のデザインが小規模なブースから大規模なパビリオンにも適したシステム部材です。
ドーム状の空間を生み出し、様々なステージでのアクセントとしてご利用頂けます。 -
ファブリックイメージズ(Fabric Images)
12種類の在庫ラインを持つ、Fabric Images。
防炎認定済みの布は、出力はもちろん、洗濯可能なリユース素材となっております。
使い方によってそれぞれの個性を生み出す魅力は他のシステムを圧倒します!!
まとめ
いかがでしたか?
「木工ブース」と「システム部材ブース」を比較するとお互いにメリット・デメリットがありますが、大切なのは展示会に出展する目的を果たすためにはどうしたらいいか?です。
そこを念頭に置いてブース装飾・デザインを決めてってください。
システム部材ブースを採用する場合は、お願いするブース装飾・施工会社が自社でシステム部材を持っていた方が安くなる可能性が高いのでその点を確認しましょう。
また、特に初めて出展する方は、施工実績が豊富なブース装飾・施工会社にお願いした方が安心できると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。