展示会のマニュアル設計術:準備から当日運営を逆算して可視化
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展示会は、製品やサービスをアピールし、顧客との接点を創出する場として、多くの企業が活用しています。しかし、その成功の裏には、徹底した事前準備と、当日のスムーズな運営が欠かせません。準備不足や役割分担の曖昧さ、会場内でのトラブル発生などは、せっかくの出展機会を無駄にするリスクとなります。
本記事では、展示会出展を控える企業担当者に向けて、マニュアルの作成方法をステップごとに解説します。準備段階の計画設計、ブース設営、当日のスタッフ対応まで、実務に直結する内容を一貫して網羅しています。また、展示会規模別の運用負荷やコスト感にも触れ、中小企業でも取り組める具体策も紹介します。
展示会を単なる「出展イベント」ではなく、成果を最大化するマーケティング施策として捉え、チーム全体で効果的に活用するためのマニュアル設計術を、本記事を通じて明確にしていきます。
出展成功に向けた事前準備と計画立案
展示会の成果を最大化するためには、単なる当日の準備にとどまらず、出展目的やターゲットの設定、進行管理までを一体で設計することが不可欠です。特に、現場でのトラブル回避や円滑な運営のためには、事前段階での徹底した情報共有とマニュアルの整備が求められます。
以下の項目を軸に、準備計画を立てることが効果的です。
- 出展の目的とターゲットの明確化
- 定量的なゴールと成果指標の設定
- 時系列でのスケジュール管理と進行表の作成
- 社内・関係者間の情報共有と役割分担の徹底
このような「逆算型」の準備計画を実行することで、展示会当日の業務負荷を軽減し、限られた時間内で最大の成果を得る体制が構築できます。
目的とターゲットの明確化が成否を分ける
出展の意義をチーム全体で共有するためには、まず「何のために展示会に出るのか」という目的を明確にすることが重要です。加えて、どのような来場者層をターゲットとするかを言語化しなければ、接客や資料配布の方向性がぶれてしまいます。
以下のようなポイントを洗い出すと効果的です。
- 目的の整理
- 新規顧客の獲得
- 既存顧客との関係強化
- 製品の認知拡大
- 業界内ポジションの明確化
- ターゲットの設定
- 業種・職種・企業規模・課題感などで分類
- 想定されるニーズと製品の強みとのマッチ度を確認
- 関係者への共有
- 出展目的とターゲット像を社内資料やマニュアルに記載し全員と共有
明確なターゲット像を持つことで、ブース設計、トークスクリプト、パンフレットなど、全ての施策に一貫性を持たせることが可能になります。
展示会出展のゴール設定と必要な成果の可視化
展示会での活動を“投資”として捉えるならば、そのリターン(成果)を明確化する必要があります。曖昧な目標設定は、当日の対応や終了後の効果測定を困難にします。
成果の可視化に必要な要素は以下のとおりです。
- KPIの設定
- 名刺交換数(例:150件以上)
- 商談獲得件数(例:当日10件)
- ブース来場者数
- 資料ダウンロード・配布数
- 成果測定の仕組み
- 来場者リストの整理・タグ付け
- 即時のフォローアップ体制の構築
- フィードバック収集(スタッフメモ・アンケート)
- 全体最適の視点
- 単なる数値だけでなく、「どのターゲットにアプローチできたか」「自社の訴求ポイントが伝わったか」など質的評価も加味する
こうしたゴールを明文化し、事前に全スタッフと共有することが、当日の行動指針となり、ブレのない運営を可能にします。
スケジュールと進行管理表の作成方法
展示会準備は、数ヶ月前から段階的に進めるべきプロジェクト型業務です。曖昧なスケジュールや属人化された業務分担は、準備漏れや当日の混乱を引き起こす要因となります。
進行管理表作成のコツは以下のとおりです。
- タスクの洗い出しと分類
- ブース設計・備品手配・パンフレット制作・資料作成・スタッフ教育・搬入手配など
- タイムライン設計
- 展示会の3ヶ月前から逆算して工程を設定
- 週単位のタスク進行表をGoogleスプレッドシート等で共有
- 責任者の明確化
- 各業務ごとに担当者・確認者・期限を設定
- 担当者不在時の代替フローも明記
- 確認会議の実施
- 事前ミーティングを定期的に開催し、進捗の「見える化」を図る
進行管理表サンプル
| 時期(目安) | 主なタスク内容 | 担当者 | 備考 |
| 3か月前〜 | 出展決定、目的・ターゲット設定 | 責任者 | 展示製品も決定 |
| 2か月前〜 | ブース設計、資料・備品の手配 | 制作・営業 | 見積取得・発注 |
| 1か月前〜 | 接客トークスクリプト作成・教育開始 | マーケ・営業 | 事前ミーティング実施 |
| 1週間前〜 | 荷物の搬入準備、最終確認 | 全員 | 進行表の再確認 |
| 前日 | 会場設営、設置作業 | 全員 | トラブル対応要員確認 |
| 当日 | 展示会運営、来場者対応、記録・対応 | 全員 | スタッフ交代制導入 |
| 展示会終了後〜翌週 | 名刺整理、フォローアップ、レポート作成 | 営業 | リード管理と報告書作成 |
進行表は単なるToDoリストではなく、「誰が・いつまでに・何を・どうやって行うか」を一目で把握できるマニュアルのベース資料として機能させましょう。
展示会スタッフの役割分担と教育マニュアルの構築
展示会を成功に導くためには、スタッフ一人ひとりの役割を明確にし、全体として一貫した対応ができる体制づくりが欠かせません。特に、来場者の第一印象を決定づける接客や、製品説明の場面で準備不足が露呈すると大きな機会損失に繋がります。
準備段階から当日まで、以下の要素を中心に教育マニュアルを整備することで、現場対応力が大きく向上します。
- 事前の役割設計とトレーニング
- 接客スキルやトークスクリプトの標準化
- 中小企業でも実現可能な最小限かつ機能的なチーム編成
- マニュアルの共有とリハーサル実施
これにより、展示会当日の動きがスムーズになり、リード獲得や商談化の可能性を最大限に引き上げる体制が整います。
事前教育と当日対応のための役割設計
展示会では、限られた時間の中で複数の来場者に対応するため、各スタッフが自分の役割を即座に理解し、行動できることが必須です。そのためには、役割分担を明文化し、マニュアル化することが欠かせません。
以下のような役割分担が一般的です。
- 受付担当
- 来場者の案内、名刺回収、資料配布
- 説明担当
- 製品・サービスのプレゼンテーション、デモ対応
- 誘導・混雑整理
- ブース周辺の動線確保、来場者対応のサポート
- 記録・ヒアリング担当
- 顧客の興味・ニーズの把握と記録、後日フォロー用のメモ作成
教育のポイントは以下の通りです。
- ロールプレイによるシミュレーション訓練
- 接客フレーズや説明文のトークマニュアルを事前配布
- 展示会の目的・ゴール・ターゲットを全員と共有
このように、事前に役割を明確化して教育を実施することで、当日の混乱を防ぎ、来場者対応の品質を標準化できます。
接客スキル向上と資料説明のポイント
展示会では、「最初の数秒で相手の興味を引く力」が成果を大きく左右します。ブースに立つスタッフ全員が、基本的な接客マナーと説明スキルを備えているかどうかは、展示会の印象とリードの質に直結します。
以下のスキル向上施策が効果的です。
- 視線・声のトーン・姿勢など、基本動作の見直し
- トークスクリプトの共有と個別トレーニング
- 「3分で興味を引く説明」「質問を引き出す導入文」などの具体例を準備
- 資料の説明ポイントを絞り込む
- 製品特徴・メリット・導入事例・導入効果などを簡潔に伝える構成
接客現場で意識すべきこと
- 来場者が足を止めた瞬間に話しかけられるタイミング感覚
- 相手の関心に応じて話を展開できる柔軟性と共感力
- 資料配布のタイミングと順番を統一しておく(例:パンフレット→導入事例→製品仕様書)
このように接客スキルと資料説明のポイントを徹底することで、質の高いリード獲得とスムーズな商談展開が可能になります。
中小企業でも可能なスタッフ体制の最適化
人手やリソースに限りがある中小企業でも、工夫次第で効果的な展示会運営体制を実現できます。限られた人数でも最大の成果を出すためには、役割の組み合わせと外部リソースの活用が鍵となります。
中小企業で取り組みやすい体制構築法
- 1人3役を担えるスタッフの育成
- 接客・説明・ヒアリングを兼任できる人材の育成
- 複数の展示会を想定したマニュアルの標準化
- 社内で再利用できる教育資料と進行フローを作成
- 外部パートナーの活用
- イベント会社への受付業務委託
- 専門人材(ナレーター・説明員)のスポット採用
実施ポイント
- スタッフ人数に合わせた時間割制のシフト配置
- 無人時間帯を作らない工夫(例:昼休憩のローテーション)
- 最低限の業務に集中できるよう業務の整理と事前準備
限られた人員でも「目的を共有し、行動を統一」することができれば、中小規模の企業でも十分に展示会で成果を上げることが可能です。
ブース設営と備品手配の具体的手順
展示会におけるブースの設営と備品の手配は、来場者の興味を引きつけ、展示内容を的確に伝えるための極めて重要な工程です。単なる空間の装飾ではなく、ターゲットに対する訴求と動線設計を含めた戦略的な設営が求められます。
準備時には、以下の流れを押さえることが大切です。
- 出展目的・ターゲットに即したブースデザインの検討
- 必要備品・装飾品・配布資料などのリストアップと発注管理
- 設営当日のスケジュール調整と人員配置
- 展示製品や説明資料の見せ方・配置の最適化
これらを一連のフローとして整理し、マニュアル化しておくことで、設営ミスや備品忘れといったトラブルを防止でき、当日の準備作業を効率化できます。
効果的なブース設計の考え方と活用事例
ブース設計は単なる装飾ではなく、「来場者にどのように行動してほしいか」を逆算して設計するマーケティング視点が不可欠です。視覚的なインパクトはもちろん、導線・説明スペース・回遊性なども含めて構成することが重要です。
効果的なブース設計のポイント
- 視認性の高いサインやキャッチコピーの掲出
- 入り口から誘導しやすいL字型または対面型配置
- 製品デモエリアと商談スペースの分離で対応効率アップ
- ノベルティ・資料配布コーナーをブース前方に設置
活用事例
- BtoB製造業:大型製品は1点に絞って展示し、事例パネルで補足することで訴求効果を高めた
- IT・サービス業:来場者が製品に触れられるタッチパネル設置で関心を引き、資料配布へ自然に誘導
このように、ターゲットが「立ち止まりたくなる」ブースを設計することが、リード獲得の起点になります。
必要備品・装飾品のリストアップと手配管理
ブース運営を成功させるには、展示会に必要な備品や装飾品を漏れなく把握し、適切に手配・管理することが重要です。忘れがちな小物や会場特有のルールなども考慮に入れる必要があります。
代表的な備品・装飾品の例
- 必須アイテム
- テーブル・イス、パンフレットスタンド、電源タップ
- サインパネル・ロールアップバナー、モニター類
- 装飾関連
- バックパネル、照明、カーペット
- 社名入りクロス、ポスター、観葉植物など
- 運営サポート
- 名刺ボックス、文具セット、アルコール消毒
- ゴミ袋、スタッフ用スケジュール表、緊急連絡一覧
手配・管理の進め方
- チェックリストの作成と早期の見積取得
- 社内・業者との分担を明確にし、期限を設定
- 搬入・搬出スケジュールと物品管理の責任者を明確化
- 前日までに全アイテムをリストで再確認
このように事前にリストアップして管理すれば、展示会当日の設営における想定外のトラブルを最小化できます。
製品展示と説明に最適な配置方法とは
製品の配置や説明スペースの設計は、来場者の関心を惹きつけ、滞在時間を伸ばし、商談化へとつなげるための要となる要素です。来場者の視線や動線を意識した配置によって、自然な流れで説明や名刺交換が行える環境を整えることが重要です。
配置設計の考え方
- メイン製品はブースの中心または正面に配置
- サブ製品や比較資料は左右に振り分けて整理
- 商談スペースは奥に設置し、静かな対話空間を確保
- パンフレットやノベルティは手に取りやすい場所に配置
実践的な工夫
- 説明者が横に立つスタイルにして会話しやすく
- スライドや動画などのビジュアル資料をモニターで投影
- 来場者の滞在時間を延ばすために、展示物の順路をつくる
また、説明トークを展開する際に必要な資料は、「どの順番で」「誰が」「どう見せるか」をチーム全員で確認しておくことが大切です。
適切な製品配置と動線の確保により、来場者の行動を自然に誘導し、説明や商談への移行がスムーズに行えます。
来場者対応と商談機会を逃さない接客マニュアル
展示会における来場者対応の質は、リードの量と質を大きく左右する重要な要素です。単に資料を渡すだけではなく、第一印象で信頼を得て、興味を引き出し、商談につなげる流れを意識した接客設計が必要です。
来場者対応における基本ステップは以下のとおりです。
- 動線設計と立ち位置の工夫による自然な呼び込み
- スタッフの第一声・表情・姿勢による信頼形成
- 資料配布・製品説明の導入→展開→クロージングの構成
- 来場者情報の記録と即時共有
- 展示会終了後の確実なフォローアップと行動喚起
接客マニュアルをマルチステップで構成し、全員に共有・練習させておくことで、当日の成果に直結する現場力を高めることが可能になります。
接客の基本動線と第一印象で意識すべき点
展示会での接客は、「来場者が立ち止まってから名刺交換に至るまでの数分間」が勝負です。その短時間で信頼を得るためには、第一印象の作り方と動線設計が極めて重要です。
接客における基本ポイント
- 立ち位置の工夫
- ブースの前方に立ち、通路側から声をかけやすい配置に
- 通路を塞がないよう、複数人が立ちすぎないよう配慮
- 第一印象を左右する動作
- アイコンタクト、笑顔、名乗り、姿勢
- 来場者の立ち止まりに対する即時の声かけ(例:「こんにちは、〇〇にご興味ありますか?」)
- 来場者とのコミュニケーションの導線
- 呼び込み→立ち止まり→軽いトーク→興味確認→詳細説明or商談席へ誘導
| フェーズ | 来場者の状態 | スタッフの行動 |
| ブース前通過 | 興味があるか不明 | 軽く会釈、アイコンタクト |
| 足を止める | 興味を持ち始めている | 簡単な声かけ:「こんにちは、〇〇に関心ありますか?」 |
| 話し始める | 興味あり、説明を求めている | トーク開始、資料手渡し |
| 詳しく聞きたい | 商談化の可能性が高まっている | 商談席への誘導、詳細資料提供 |
| 名刺交換・終了 | 次のステップに進めるリード獲得 | メモ記入、CRM入力、フォロー予定確認 |
第一印象で「この会社は丁寧だ」「感じが良い」と思わせるだけで、話を聞いてもらえる確率が格段に上がるため、スタッフ教育時にはこのフェーズに重点を置くことが有効です。
資料配布と製品説明のスムーズな進め方
来場者にとって、展示会場は情報過多になりやすい環境です。そのため、資料や製品の説明はシンプルかつスムーズに行うことが求められます。また、話の流れや資料の渡し方にも一貫性を持たせることで、対応の質を標準化できます。
スムーズな資料配布・説明のポイント
- 導入トークで関心を確認
- 「普段このようなお悩みはありませんか?」など、相手に話をさせる質問を先に投げかける
- 製品紹介の順序を固定
- 概要→メリット→実績→活用方法→資料提供→次のステップ案内
- 資料の種類を明確に分類
- パンフレット、技術資料、導入事例、製品価格一覧など
- 用途に応じて必要な資料だけを効率よく手渡し
また、資料の表紙には自社名・ロゴ・連絡先を記載し、来場後に見返したときの印象を残す工夫も必要です。配布時には、トークの最後に「よろしければこちらもお持ちください」と自然に誘導することが効果的です。
顧客情報の把握とフォローアップ計画
展示会で得た名刺や会話内容は、その後の営業アプローチの起点となる極めて重要な情報です。来場者対応と並行して、リアルタイムで情報を記録し、展示会終了後すぐにフォローアップを実施できる体制を整えておくことが成果に直結します。
顧客情報把握のポイント
- 名刺交換時に基本情報をメモ
- 「来場目的」「興味のあった製品」「検討時期」「課題」などを会話中に聞き出し、裏面やアプリで即時記録
- デジタルツールの活用
- 名刺管理アプリやCRMとの連携で、情報の即時共有と整理
- リードの分類
- 「即アプローチ」「中長期検討」「情報提供のみ」などのランク分けを明記
フォローアップ計画の組み立て
- 展示会終了当日にお礼メールの自動送信
- 興味度に応じたホワイトペーパーや事例資料の案内
- 1週間以内に営業担当によるフォローコールの実施
このように、フォローアップを前提とした顧客対応と情報取得ができれば、展示会は単なる接点にとどまらず、商談化率の高い見込みリード獲得の場へと変化します。
展示会の規模別に見る運用負荷とコストの目安
展示会の運営負荷と費用は、出展規模によって大きく異なります。特に中小企業の場合は、限られた予算と人員の中で成果を出す必要があるため、出展規模に応じた現実的な設計が求められます。
規模に応じた主な違い
- 小規模出展(2〜3小間、スタッフ2〜3名)
- 準備項目を絞り込み、トークや資料に集中
- 中規模出展(4〜6小間、スタッフ4〜6名)
- ブース装飾、動線設計、複数製品の展示が必要
- 大規模出展(10小間以上、ブース装飾会社活用)
- 事前PR・説明員・セミナー・動画など複数企画が必要
どの規模でも、費用・手間・成果のバランスを見極めて出展設計することが重要です。以下では特に、小〜中規模の出展に焦点を当て、負荷を抑えつつ成果を最大化する視点を解説します。
小規模〜中規模出展で押さえるべきポイント
小規模〜中規模の展示会出展においては、限られたリソースの中でいかに効率的に運用し、成果に結びつけるかが最大の課題となります。
押さえるべきポイントは以下の通りです。
- 展示製品を絞る
- 全製品を網羅せず、ターゲットに合致した2〜3製品にフォーカス
- 来場者の導線を想定したシンプルなブース設計
- 見せる→話す→もらう(資料・名刺)→商談へ導く流れを明確に設計
- スタッフ数と役割を最小限かつ明確に
- 受付・説明・商談誘導などを兼務し、混乱を防止
さらに、事前に下記のような対応を行うことで、現場での運用ミスを防ぎます。
- チェックリストとスケジュールの徹底共有
- 全体マニュアルを簡潔に記載し配布
- 撤収時の段取り・業務分担も事前決定
「小規模だからこそ、計画と準備を綿密に行うこと」で、限られた予算でもしっかりと成果を出すことが可能になります。
イベント出展の費用内訳とコスト圧縮方法
展示会出展にはさまざまな費用が発生します。どこにどれだけコストがかかるかを把握し、削減可能な部分を見極めることが、費用対効果を高める鍵となります。
一般的な費用内訳
- ブース出展費(会場使用料):全体予算の40〜50%
- ブース装飾・制作費:15〜25%
- 人件費(スタッフ、説明員、通訳など):10〜20%
- 販促物・ノベルティ制作:5〜10%
- 資料・パンフレット印刷、映像制作:5%
- 搬入出・交通費・宿泊費:5〜10%
コスト圧縮のポイント
- 装飾を自社制作またはレンタル備品で対応
- 既存の営業資料やパンフレットを再活用
- ノベルティは実用的かつ単価の安いものに限定
- 合同出展・パートナー企業との共同出展の検討
- 前日搬入により当日作業の外注を削減
これらを踏まえて、「成果に直結しない部分から優先的にコストカット」する姿勢を持つことが、無理のない展示会運用につながります。
運用負荷を軽減する外部リソース活用術
展示会の準備・当日運営は非常に多岐にわたるため、すべてを自社内で完結しようとすると業務過多に陥る可能性があります。適切に外部リソースを活用することで、運用負荷の軽減と業務の質向上が同時に実現できます。
外部リソースの主な活用先
- イベント運営会社
- ブース設営、スケジュール管理、現場運営全般のサポート
- 装飾・制作会社
- パネル、サイン、ブースレイアウトのデザインと制作
- 派遣スタッフ(説明員、受付、通訳)
- 当日対応の人的リソース不足をカバー
- ノベルティ制作・パンフレット印刷会社
- デザイン〜納品まで一括で依頼し、社内工数を削減
外注時の注意点
- 業者とのスケジュール共有・納期確認を早期に行う
- 最終成果物のチェックリストを事前に提示
- 社内で役割を分担し、確認・承認フローを明確化
「任せるべき業務は任せ、社内は本質的な対応に集中」する体制をつくることで、現場の混乱を防ぎ、全体の質を向上させることが可能です。
まとめ:展示会マニュアルで成果につなげるための鍵
展示会の成功は、偶然ではなく、計画と準備によって作られるものです。本記事では、目的の明確化からスタッフ教育、ブース設営、当日の接客、フォローアップまで、成果を最大化するための実践的なマニュアル作成のポイントを解説してきました。
以下に、展示会で成果を出すための重要ポイントを整理します:
■展示会成功のための運営体制を「見える化」することが鍵
- 目的とターゲットを明確にする
- 展示会出展の理由と、誰に届けたいかを全スタッフと共有し、全体の方向性を統一する
- 逆算思考のスケジュール管理を徹底する
- 準備開始から当日、撤収後のフォローまで、時系列でタスクを洗い出し、進行表を作成する
- スタッフの役割分担と教育をマニュアル化する
- 誰が何を行うかを明文化し、全員に同じレベルの接客品質を担保させる
- ブース設計は「動線」と「印象」で決まる
- 単なる装飾ではなく、来場者の動きを想定した配置と印象づけが重要
- 来場者対応はその場限りで終わらせない
- 名刺交換後のメモや分類、CRMへの登録、メール・電話によるフォローアップ体制を整備する
- 費用対効果と業務効率の最適バランスをとる
- 出展規模に応じた判断を行い、外注やツールを効果的に活用する
展示会は、見込み顧客とのリアルな接点を生み出す貴重なマーケティング機会です。事前準備・当日の運営・終了後のフォローに至るまで、再現性のあるマニュアルと体制を構築することで、出展を一過性の活動ではなく、営業成果へとつなげる持続的な戦略に進化させることが可能です。
展示会マニュアルを設計・運用できれば、準備漏れを防ぎ成果を最大化できますが、「内部リソースだけでは対応が難しい」「専門ノウハウが足りない」と感じる企業も多くあります。
そのような場合は、展示会出展サポートサービスを活用することで、ブース設計/施工/運営フォロー/撤収後振り返りまで一貫した支援が受けられ、出展負荷を大幅に軽減できます。
ご興味がある方は、フレッシュタウンの展示会出展サポートもあわせてご検討ください(無料相談・お見積もりも承っております)。
よくあるご質問
質問:展示会出展の計画はいつ頃から始めるべきですか?
回答
一般的に、出展の3〜6か月前からの準備開始が推奨されます。早期の計画により、ブース設計、資料制作、備品手配、教育体制の構築などを余裕を持って進めることができ、トラブルの発生リスクも抑えられます。出展規模が大きい場合はさらに前倒しの検討が必要です。
質問:展示会で効果的な資料の構成にはどのような項目を入れるべきですか?
回答
来場者に短時間で製品・サービスの魅力が伝わる構成が理想です。具体的には「課題→解決策→導入効果→事例→価格やプラン」を軸に、図やチャートで視覚的に説明することが効果的です。後日の社内共有を想定し、連絡先や導入実績なども明記しましょう。
質問:展示会での集客を強化するための無料施策はありますか?
回答
SNSでの開催告知、メールマガジンでの案内、出展情報のWeb掲載はすべて無料で実施できる施策です。さらに、オンラインセミナーとの連携や、簡易な動画配信も関心を高める要素となります。無料ツールを活用し、複数チャネルでの告知が重要です。
質問:展示会当日に役立つ現場用マニュアルには何を記載すべきですか?
回答
現場用マニュアルには、当日のスケジュール、スタッフの役割分担、説明用トークスクリプト、ブース内の配置図、緊急連絡先、トラブル対応フローなどを記載するのが望ましいです。印刷だけでなく、タブレットやクラウドで共有すると迅速な対応が可能です。
質問:展示会後のフォローアップで最も重要なことは何ですか?
回答
「早さ」と「個別対応」が最も重要です。展示会終了直後に名刺整理と情報のデジタル管理を行い、来場者ごとにニーズや関心度に応じたメールや電話でのフォローを実施することで、商談化の可能性を最大限に引き上げることができます。
お役立ち資料
CASE STUDY
創業以来培ったノウハウとデータをもとにまとめたハンドブックです。
「初めての展示会で何をやったら良いかわからない」「効率的に成果を出すブースづくりについて知りたい」、そんな方におすすめです。
本資料は展示会出展社さま、展示会出展をご検討されている方に向けて作成した資料です。 同業他社さまには資料ダウンロードをご遠慮いただいております。申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。