【無料テンプレート付き】5ステップで分かるイベント企画書の書き方完全ガイド

ビジネスにおけるイベントの企画書は、プロジェクトの全体像を「誰にでも分かるかたちで」共有し、関係者全員が同じゴールに向かうための設計図です。特に企業が行うプロモーションイベントやセミナーなどでは、社内外の関係者が多く関与するため、明確で具体的な資料作成が欠かせません。

本記事では、イベント企画書を「5ステップ」で作成する方法を軸に、無料で使えるテンプレートの紹介や、業種・規模別の活用事例も合わせて解説します。さらに、ROI(費用対効果)の視点での予算設計や効果測定のポイント、パワーポイントやWordでの作り方のコツなど、実務ですぐに役立つ情報を網羅しています。

企画書づくりに苦手意識がある方でも、「どの項目を、どの順番で、どんな形式で記載すればよいか」がすぐに理解できる構成になっています。明日から使えるプロ仕様のテンプレートを手に入れたい方は、ぜひ最後までお読みください。

イベント企画書とは?基本構成と目的の明確化

イベント企画書の定義とビジネスにおける役割

イベント企画書とは、企業や団体が主催するイベントを円滑に進めるために、その目的・概要・スケジュール・予算・実施体制などを整理し、関係者に共有するための文書です。これは単なる「開催案内」ではなく、事業としての妥当性やROIを示すための提案書としても機能します。

ビジネスにおけるイベントには、新製品発表、顧客向けセミナー、社内向けキックオフ、オンラインイベントなど多岐に渡ります。それぞれの場面で、意思決定者から承認を得るためのロジカルな構成が必要不可欠です。

企画書が果たす役割は以下の通りです。

  • 社内稟議・承認を得るための説明資料
  • 関係者(社内外)との共通認識の形成
  • 準備〜実施までの進行指標として活用
  • 協力会社や外部講師との契約・調整の土台

特に社外関係者が関与するイベントでは、形式やファイル形式(Word、PowerPointなど)の統一も重要となります。

成功する企画書に共通する構成とは

成功するイベント企画書には、共通して「読みやすく、論理的で、説得力がある構成」が存在します。単に情報を詰め込むのではなく、誰が読んでも全体像と目的が理解できることが前提です。

主な構成要素は以下の通りです。

  1. イベント概要:開催日時、会場、参加者数、形式などの基本情報
  2. 目的・目標:イベントの背景や達成すべき成果の明記
  3. 実施体制・関係者一覧:主催・運営・登壇者などの役割と連携
  4. スケジュール・タイムテーブル:準備段階から当日までの流れ
  5. 予算計画と収支内訳:必要経費の内訳と見込まれる収支
  6. プロモーションプラン:集客やPRのための具体的施策
  7. 効果測定の指標:参加者数やアンケートによる満足度調査など

特にビジネスシーンでは、簡潔な記述と視覚的な構成(表・箇条書き・図解)が求められます。PowerPointでのスライド形式やWordでの文書形式など、使用目的に応じた出力形式の選定もポイントです。

目的・目標・ターゲットの明記が成果を左右する理由

イベントの成果は、「なぜこのイベントを開催するのか」=目的と、「どんな結果を得たいのか」=目標、そして「誰に届けたいのか」=ターゲットをどれだけ明確にできるかで大きく左右されます。

以下のような点を企画書に盛り込むことで、関係者間の認識ズレを防ぎ、実現性の高い計画が立てられます。

  • 目的の例:ブランド認知向上、新規顧客獲得、製品の説明
  • 目標の例:参加者200名獲得、アンケート満足度90%以上、商談化30件
  • ターゲットの例:経営層向け、中小企業のマーケティング担当者、学生など

目的・目標・ターゲットは全体設計の出発点となり、スケジュールや内容、予算の妥当性を判断する基準にもなります。ターゲットを正確に設定し、そのニーズに合った企画を立案することが、イベントの成功に直結するのです。

Step1:イベント概要とテーマを明確にする方法

イベント概要を記載する際のポイント

イベント概要は、企画書の最初に記載すべき重要な要素です。イベントの全体像を把握するための出発点として、読み手に企画意図や進行計画を素早く伝える役割を担います。

概要の記載にあたっては、以下のポイントを押さえる必要があります。

  • 開催日時と場所(オンラインの場合はプラットフォーム名を明記)
  • 主催者・担当部門(社内のどの部署が企画・実施を担うか)
  • 参加対象(想定する来場者・ユーザー・ペルソナ)
  • 形式・プログラム内容(セミナー、展示、講演、ワークショップなど)
  • イベントの背景(開催に至った経緯や外部環境の変化)

これらの要素は、簡潔かつ箇条書きで記載するのが望ましく、読み手が短時間で全体像を理解できるよう工夫しましょう。WordやPowerPointで企画書を作成する場合、アイコンや表組みを用いることで視認性を高めることができます。

さらに、オンライン開催であれば「使用ツール」「接続方法」「対応体制」など、参加者視点での情報補足も忘れずに記載してください。こうした準備が、後々のトラブル防止や満足度向上にも繋がります。

テーマ設定で集客力が変わる!選び方と事例紹介

イベントのテーマ設定は、参加者の興味を引き、集客の成否を大きく左右する要素です。単なるタイトルではなく、「誰の」「どんな課題を」「どう解決するか」を明示することで、訴求力のある企画書になります。

効果的なテーマを設定するためのポイントは以下の通りです。

  • ターゲットの課題を明確にする(例:中小企業の集客課題、若手社員の育成)
  • 解決策としてのイベント価値を打ち出す(例:SNS集客の成功事例セミナー)
  • 競合イベントとの差別化を意識する(例:限定講師・実演型・体験型など)

たとえば、製品紹介イベントであれば「顧客満足度を高める新機能の実例紹介」といった具体性のあるテーマが効果的です。また、講師や登壇者の名前を入れたタイトルも集客効果が高まります。

実際の事例として、以下のようなテーマが反響を得ています。

  • 「製造業のための人材育成セミナー:5年後を見据えたAI導入戦略」
  • 「SNSでファンを獲得する!小売業向け集客マーケティング最前線」
  • 「新卒・若手社員向けビジネスマナー研修&実践プログラム」

テーマはイベントの“顔”であり、パンフレットやWebページ、SNS投稿でも繰り返し目に触れる情報です。集客を意識するなら、検索されやすいキーワードや参加者が共感しやすい言葉を含めることが効果的です。

Step2:実施体制と関係者の役割分担を記載する

体制図の作り方と効果的な資料作成のコツ

イベントの実施体制を明確にすることは、役割の混乱や進行トラブルを防ぐための重要なステップです。特に社内外の多くの関係者が関与する場合、それぞれの立場とタスクを「誰にでもわかる形式」で整理することが求められます。

体制図は、以下のような項目別の構造で記載すると効果的です。

  • 全体責任者(イベント全体を統括する管理者)
  • 企画・進行チーム(スケジュール管理や内容設計を担う)
  • 広報・集客担当(SNS・メディア対応、招待状の送付など)
  • 会場・配信チーム(設営、音響、オンライン接続対応など)
  • 受付・サポートスタッフ(当日の誘導やトラブル対応)

体制図の作成には、PowerPointでのスライド作成やWordでのフローチャート作成など、視覚的に理解しやすい図解形式の資料が有効です。場合によっては、Excelやクラウドツールを使って共有用ファイルとして管理することで、更新作業も容易になります。

作成時のポイントは以下の通りです。

  • 簡潔なタイトル・担当者名の明記
  • 役割ごとのタスクを具体的に記載
  • 社内・社外の連携ポイントを示す矢印やコメント
  • 各担当者の連絡手段や所属部門も明記しておく

資料作成は「最小の情報量で最大の理解」を目指し、視覚的な整理と情報の優先順位付けがカギとなります。

関係者との連携強化に必要な情報の書き方

イベント成功の鍵を握るのが、関係者とのスムーズな連携体制です。特に社外パートナーや登壇者とのやりとりでは、共有する情報の質と明確さがプロジェクトの進行スピードに直結します。

連携強化のために企画書で記載すべき項目は以下の通りです。

  1. 連絡先・担当範囲の明確化
    • 担当者名、連絡手段(電話・メール・チャット)
    • 対応時間帯や緊急時の連絡ルール
  2. タスクの一覧化と期日明記
    • 各関係者が担うタスクを一覧に整理
    • 期日・納期を具体的に記載することで責任の所在を明確化
  3. 進行共有方法の提示
    • 週次ミーティングの有無、共有フォルダの場所、進捗報告の方法
  4. 想定されるトラブルと対策案
    • 会場設営ミス、当日不在対応、資料未提出などへの事前備え

情報の書き方としては、表形式またはチェックリスト形式で記載すると、相手にとっても確認しやすくなります。また、「全員が一読すれば役割を即把握できる」ことを意識して文量を調整することがポイントです。

とくに社外関係者や外部講師など初対面のパートナーとの連携では、過不足のない情報提供が信頼構築の第一歩となります。共有ミスによるトラブルを防ぐためにも、事前の情報整理と構造的な記載が求められます。

Step3:スケジュールとツール活用で進行を可視化

スケジュール作成時に押さえるべき必須項目

スケジュールの設計は、イベント成功のために欠かせない基本作業です。計画段階から当日運営、終了後のフォローまで、全体像を把握しながらタスクを整理・記載することが求められます。

スケジュール作成における主なポイントは以下の通りです。

  • 全体工程を大きく3段階に分ける
    1. 企画・準備フェーズ(会場選定、資料作成、集客)
    2. 実施フェーズ(当日運営、トラブル対応、受付)
    3. フォローフェーズ(アンケート回収、報告資料の作成、効果測定)
  • 必須項目を網羅する
    • 日時・時間帯・担当者・使用ツール・関連資料ファイル名
    • 会場下見日、リハーサル日、納品日など、動かせない期限は太字または色分けで明示
  • タスクごとに担当者と期日を明記
    • 「社外パートナーとの打ち合わせ」や「セミナー登壇者への資料依頼」などは、対応遅延が全体に影響するため、特に注意が必要です。
  • 余裕を持たせたタイムライン設計
    • 予期せぬ修正依頼やトラブルへの対応時間をあらかじめ確保しておきましょう。

スケジュールは、表形式やガントチャート形式で提示すると一目で把握しやすく、関係者との共有もスムーズです。Excelやクラウドサービス(Googleスプレッドシートなど)を使えば、更新や同時編集にも対応できます。

イベント運営で役立つ無料ツールの紹介

イベントの進行や管理においては、スケジュール管理や資料共有、コミュニケーションを効率化するためのツールの活用が不可欠です。特に予算制限のある案件では、無料ツールをうまく使いこなすことが成功の鍵となります。

以下に、用途別の代表的な無料ツールを紹介します。

1.スケジュール管理・タスク管理

  • Trello(トレロ):カード式でタスクの進捗を視覚的に管理できる
  • Googleカレンダー:日時・担当者・リマインダー設定が可能で全員で共有可能
  • Notion:スケジュールと資料を一元管理できる多機能型ツール

2.資料作成・共有

  • Googleドキュメント/スプレッドシート:リアルタイムで複数人と編集可能
  • Canva(キャンバ):チラシ・バナー・プレゼン資料のテンプレートが豊富
  • MicrosoftWord/PowerPoint無料オンライン版:基本機能はWeb上で無料利用可能

3.コミュニケーション・連携

  • Slack:プロジェクト別のチャンネルでチームコミュニケーションを管理
  • Zoom/GoogleMeet:打ち合わせやリハーサルに最適なビデオ会議ツール
  • LINEWORKS:日程調整や簡易報告にも活用できるビジネスチャット

これらのツールをうまく活用することで、準備段階の効率化はもちろん、当日の進行管理やアフターフォローもスムーズになります。とくにリアルとオンラインのハイブリッド開催では、複数のツールを連携させた設計が求められるため、社内全体でツール活用のルールを明確に定めておくことも重要です。

Step4:予算設計とROIの考え方

予算の記載例と余裕を持たせた設計手法

イベント予算の設計は、ビジネスとしての実現可能性と成果の最大化を左右する重要なプロセスです。企画書の中では、単に費用の合計額を提示するのではなく、内訳や優先度、余裕を持たせた設計思想を明記することが求められます。

まず、企画書に記載すべき主な予算項目は以下のとおりです。

  • 会場費・設備使用料(リアル会場・オンライン配信)
  • 登壇者謝礼・交通費・宿泊費
  • 広報費・広告費(SNS広告、メディア出稿など)
  • 資料作成費・印刷費(パンフレット、名札など)
  • 人件費(スタッフ手配、受付対応、設営)
  • システム利用料(ウェビナーツール、アンケートフォームなど)
  • ノベルティ制作費
  • 雑費・予備費

記載例(表形式)

項目金額(円)備考
会場費200,000都内貸し会議室(80名規模)
講師謝礼100,000外部専門家1名
資料印刷費30,000A4両面カラー×100部
広報・SNS広告費50,000Facebook広告2週間
雑費・予備費20,000突発的支出への備え
合計400,000

注意点として、10〜20%程度の余裕(予備費)を予算に組み込むことを忘れてはいけません。予定外の機材追加、資料修正、参加人数の急増などに柔軟に対応するためです。

予算計画は「コスト削減」だけでなく、「どこに重点的に資源を配分するか」を判断する重要資料でもあります。関係者への提案書として提出する場合は、コストに対する意図と判断基準も補足すると説得力が増します。

効果測定に繋がるROIシミュレーションのポイント

イベントのビジネス的価値を証明するうえで、ROI(費用対効果)の考え方は欠かせません。特に経営層やスポンサーに説明する際には、「どれだけのコストをかけて、どのような成果が得られるか」を定量的に示すことが重要です。

ROI算出の基本式は以下の通りです。

ROI(%)(成果-コスト)÷コスト×100

ここでいう「成果」とは、イベントの目的に応じて以下のように定義されます。

  • リード数の獲得(名刺交換、登録者数)
  • 成約件数・商談化率
  • ブランド認知度の向上(SNSシェア数、Webアクセス数)
  • 満足度(アンケート結果)

たとえば、参加者200名のうち見込み顧客が40名、そこから10件の商談につながり、平均成約単価が50万円だった場合、

成果:10件×50万円=500万円
コスト:50万円
ROI=(500万円-50万円)÷50万円×100=900%

このようにシミュレーションを行うことで、関係者への説得力ある企画書が完成します。

また、ROIシミュレーションを実施する際は、以下のような指標をあらかじめ企画書に明記しておくことが大切です。

  • 事前登録数
  • 実参加者数
  • アンケート回収率・満足度スコア
  • 公式Webページへの流入数
  • SNSでのシェア・リーチ数
  • 資料ダウンロード数

これらを事前に設定しておくことで、効果測定の仕組みをあらかじめ組み込んだ企画設計が可能になります。ビジネスゴールに直結した指標設計は、企画書の質を一段引き上げる要素です。

Step5:パワーポイント・Wordなどで資料作成する方法

フォーマットの選び方と作成時の注意点

企画書の資料作成に使用するフォーマットは、イベントの目的や共有相手、活用シーンに応じて選ぶ必要があります。情報の伝達精度と受け手の理解度を高めるためにも、適切な形式(ファイル形式・文書構成)を選択することが重要です。

代表的なフォーマットとその特徴は以下の通りです。

フォーマット特徴・向いている用途
PowerPointビジュアル重視。プレゼンや稟議に最適。構成の流れを視覚的に表現できる。
Word詳細な文章説明に向く。社内・社外への正式提出書類に使用。
PDF配布・保管に適した固定形式。編集不可なため、確定版に使用。
Excel数値管理や予算表、スケジュール表の作成に便利。

フォーマット選定時の注意点

  • 社内稟議用途であればWordが適切。一方、プレゼンや社外提案にはPowerPointが好まれます。
  • ファイル名は分かりやすく管理:「イベント企画書_2025_秋セミナー_v3」など。
  • 提出形式を事前に確認:企業によっては「PDFでの提出必須」などのルールが存在します。
  • レイアウトの崩れ防止:フォント、画像サイズ、ページ幅を統一し、複数デバイスでの表示崩れを防ぐ。

また、色使いや図解、アイコンなどのビジュアル要素を適切に配置することで、情報の理解度が飛躍的に高まります。ただし過度な装飾は避け、伝えるべき内容を明確に絞り込むことが基本です。

テンプレートを使って資料作成を効率化する方法

限られた時間で高品質な企画書を作成するためには、テンプレートの活用が非常に効果的です。特にプロが設計した無料テンプレートを活用すれば、構成や表現に迷うことなく、即戦力となる資料を完成させることができます。

テンプレートを利用するメリット

  • 構成の基本が整っているため、入力するだけで形になる
  • 見出し・デザイン・アイコンが整っており、修正に手間がかからない
  • 必要な項目が網羅されており、抜け漏れが少ない
  • PowerPoint、Word、Excelなど形式が選べる

よく使われているテンプレート例

  • パワーポイント形式のイベント企画書テンプレート(表紙・目次・概要・スケジュールなど)
  • Word形式の稟議用イベント提案書テンプレート(文章中心で社内共有に最適)
  • Googleスライド・Googleドキュメント対応版(クラウドで共有・共同編集に便利)
  • Excelで管理する進行表・収支表テンプレート(予算設計や効果測定に特化)

テンプレート活用のコツ

  • 自社の用語や目的に合わせてカスタマイズする
  • 記載例を参考に、文体やトーンを統一する
  • 全体構成を把握してから入力を始めると、作業効率が上がる

なお、テンプレートは更新日やバージョン管理を明記することで、関係者とのやり取りもスムーズに進行します。使いまわす場合は、不要な情報や旧データの削除を忘れずに行うよう注意しましょう。

業種・規模別に見るイベント企画書の成功事例

BtoB向けイベント企画書の構成例と活用ポイント

BtoBイベントでは、参加者が意思決定者や企業担当者であることが多いため、企画書には論理性・信頼性・成果の根拠が求められます。単なる「企画アイデアの提案書」ではなく、ビジネス提案の一環としての設計が必須です。

BtoB向け企画書の構成に含めたい主な項目

  • 背景と市場ニーズの明確化:業界トレンドや課題の提示
  • 目的とゴールの記載:売上貢献、新規商談数の増加など、数値での目標設定
  • ペルソナの明示:職種、役職、業務課題を想定した来場者像
  • 具体的なプログラム内容:セミナー講演、製品説明、ネットワーキングなど
  • 費用と効果のバランス:ROIやリード単価の試算
  • 収支表とスケジュール:Excelなどを使った視覚的資料

活用のポイント

  • PowerPoint形式で要点をスライド化し、プレゼン可能な構成にする
  • 業界専門メディアやSNSでのPR設計を盛り込む
  • 顧客事例やデモンストレーションをイベントに組み込む提案

実際の成功事例としては、IT系企業が開催した「製造業向け業務効率化セミナー」があります。このイベントでは、製品紹介に加え、導入企業のリアルな声を紹介するプログラムを設計。ターゲット企業の関心を強く引き、100件を超える商談に発展しました。

このように、業界ニーズを起点に構成された企画書は、相手企業への説得力を高めるうえで非常に有効です。

小規模・地方イベントで成功した事例と学び

小規模イベントや地方開催イベントでは、限られた予算・人材・リソースの中で最大の効果を生み出す工夫が必要です。そのため、現場密着型の課題解決イベントや、地域特性を活かしたテーマ設定が効果を発揮します。

成功事例として挙げられるのは、地方自治体が主催した「移住者向けの起業支援セミナー」です。参加者数は30名程度でしたが、参加満足度が高く、参加後に具体的な行動につながった人が70%以上という結果が出ました。

このイベントで活用された企画書の特徴

  • ターゲットを明確に設定(移住希望者+起業志望者)
  • テーマは“暮らし×仕事”に焦点を絞り、地域密着型の内容に構成
  • 関係者との密な連携体制を構築し、準備段階から丁寧に情報共有
  • 当日の進行管理やトラブル対応まで記載された実践的な設計

小規模イベントでは、以下の点が成功の分かれ目となります。

  • 参加者一人ひとりとの接点を重視したプログラム設計
  • 柔軟な会場対応(地元の施設、オンライン併用など)
  • アンケートやヒアリングによるフィードバックの活用

また、宣伝活動は大規模ではなくとも、効果的なターゲティングが可能なSNSや地域メディアを活用することで、高い集客効果を実現することも可能です。

このように、イベントの規模や地域性に合わせた柔軟な企画書作成と、実施における工夫が、限られたリソースでも大きな成果を生む要因となります。

無料で使える!プロが作成した企画書テンプレート紹介

テンプレートの記載例をそのまま掲載!コピー&編集して使える企画書フォーマット

効率的に高品質なイベント企画書を作成したい方には、テンプレートの活用が非常におすすめです。特にプロが設計したテンプレートは、必要な構成・記載項目があらかじめ整理されており、誰でも短時間で本格的な資料を完成させることができます。

ここでは、実務でそのまま使える無料テンプレートの記載例を紹介します。WordやPowerPoint形式での提供が多く、カスタマイズも容易です。

【タイトル】

2025年◯月開催予定:〇〇〇〇セミナー企画書
(例:2025年4月開催予定:BtoBマーケティング強化セミナー企画書)

【1.目的・背景】

本企画は、(例:新製品〇〇の認知拡大と見込み顧客の獲得)を目的として実施します。
背景として、近年(業界の動向、課題など)を踏まえ、当社製品/サービスの強みを訴求する必要性が高まっています。

【2.概要】

  • 開催日程:2025年〇月〇日(〇)〇:〇〇〜〇:〇〇
  • 会場/形式:〇〇カンファレンスセンターorオンライン(Zoom)
  • 対象者:中堅・中小企業のマーケティング担当者
  • 定員:〇〇名
  • 参加費:無料(事前登録制)
  • 申込方法:WebフォームorQRコード

【3.目標(KGI/KPI)】

  • 目標(KGI):商談化案件〇〇件の創出
  • 集客目標(KPI):登録数〇〇名/当日参加率〇〇%以上
  • 満足度指標:アンケートで「満足」と回答した割合80%以上

【4.内容構成・プログラム】

時間帯内容担当者
13:00開場・受付運営スタッフ
13:30オープニング・挨拶司会進行
13:40基調講演:市場の変化と対策講師A(外部専門家)
14:30自社製品の活用事例紹介担当マネージャー
15:00質疑応答・アンケートの案内モデレーター
15:30閉会-

【5.実施体制・関係者】

  • 全体統括:営業企画部(〇〇課長)
  • 内容監修:プロダクトマネージャー〇〇
  • 広報・集客:マーケティング部〇〇・〇〇
  • 配信・機材対応:情報システム部
  • 受付・サポート:総務部(社内アルバイト含む)

【6.集客施策・PR計画】

  • 自社Webページ・特設LP掲載(〇月〇日公開予定)
  • SNS投稿(X/LinkedIn)週2本
  • メールマガジン配信(登録会員5,000件)
  • 外部メディアへの掲載依頼(〇〇オンライン、業界紙)登壇者の個人SNSアカウントでも共有予定

【7.予算計画(概算)】

項目金額(税別)備考
会場費¥100,0004時間利用(会場+備品)
講師謝礼¥80,000外部講師1名
配信機材・運営サポート費¥50,000配信業者依頼
資料印刷費¥20,000A4カラー30部
ノベルティ制作費¥15,000オリジナルボールペンなど
広告宣伝費¥35,000SNS広告(2週間)
雑費・予備費¥20,000トラブル対応・当日対応枠
合計¥320,000

【8.効果測定の方法】

  • 参加者アンケート回収率(80%以上を目標)
  • 参加者の属性(業種・役職・会社規模)を収集し、顧客分析に活用
  • イベント後1週間以内にフォローメール送信・商談希望ヒアリング
  • Webアクセス数、SNS反応(いいね/シェア)も測定対象

これらは、コピー&ペーストでそのまま活用できる形式になっており、自社の目的や開催内容に応じて調整するだけで、説得力ある企画書が仕上がります。

使用時のポイント

  • 自社用語や商品名、開催意図に合わせてカスタマイズすること
  • 文体を統一し、過去の社内資料とトーンを合わせる
  • 不要項目は削除し、資料を簡潔に保つこと

目的別・業種別に使えるテンプレート活用法

イベントの内容や目的に応じて、使用すべきテンプレートは変わってきます。以下では、目的別・業種別に合わせたテンプレートの使い分け方法を紹介します。

▼目的別テンプレート活用法

目的活用すべきテンプレート内容
新製品発表製品紹介スライド、顧客メリットの強調、比較表を含める
集客イベントプログラム構成とプロモーション施策を詳細に記載
セミナー登壇者プロフィール、進行スケジュールを重点化
社内研修目標と評価指標を明記し、教育効果を強調

▼業種別テンプレート活用法

業種推奨テンプレートの特徴
IT/SaaS企業ROIシミュレーションやリード獲得数の指標を重視した構成
製造業製品説明資料を中心に、図解・工程表の記載を強調
小売・サービス業販促施策、キャンペーン内容の具体化が鍵
公共団体/自治体予算の透明性、地域連携体制の記載が重視される

実務上では、「業種別+目的別」の組み合わせでテンプレートを複数持っておくことが理想的です。また、クラウド上で管理し、担当者間で共有できる体制を整えておくことで、次回以降の資料作成や改善にもつながります。

すぐに活用できるテンプレートを探している方は、公式資料配布サイトや社内ナレッジベースを確認するとよいでしょう。必要な構成が最初から揃っているテンプレートは、時間短縮と成果の両立に貢献します。

まとめ:イベント企画書は「構成」と「明確な目的」が成否を分ける

■成果に直結するイベント企画書をつくるためには、明確な目的と体系的な構成が鍵となる

イベント企画書は、単なる「開催の説明資料」ではなく、ビジネスゴール達成のための設計図です。成功する企画書には、明確な目的・具体的な目標・実行可能なプラン・関係者間の連携体制・効果測定の仕組みがしっかりと組み込まれています。

以下に、本記事のポイントを総括します。

  1. 目的・目標・ターゲットを明確に記載することが企画全体の軸となる
    • 何のために、誰に向けて、どんな成果を出すのかを具体化することが最重要。
  2. 構成要素を体系的に設計することで、関係者の理解と合意形成を促進
    • 概要、体制、スケジュール、予算、効果測定などの記載順序と内容に一貫性を持たせる。
  3. スケジュールとツールの活用で進行管理と情報共有を効率化
    • TrelloやGoogleドライブなど、無料で使えるツールを活用して運営を可視化。
  4. 予算設計は「余裕」を持たせて現実的かつ説得力ある設計に
    • コストの内訳やROIの試算を明記することで承認を得やすくなる。
  5. テンプレート活用で資料作成を迅速かつ高品質に
    • フォーマットや記載例を基に、目的や業種に合わせた調整を行うことで作業効率が大幅に向上。
  6. 事例に学び、業種・規模に応じた柔軟な企画書づくりを意識
    • 成功事例の構成や工夫を自社の施策に取り入れることで、より実践的な成果につながる。

イベントの成否は、企画書の段階で約8割が決まるとも言われます。今回紹介した5ステップとテンプレートを活用し、貴社イベントが確実に成果を上げられるものとなるよう、戦略的に企画書を作成していきましょう。

FAQs

イベント企画書はどのような形式で作成するのが効果的ですか?

Answer
イベントの種類や提出先に応じて、Word、PowerPoint、PDFのいずれかを選ぶのが一般的です。社内稟議にはWord形式、プレゼン資料にはPowerPoint形式、配布用にはPDFが推奨されます。目的や想定読者に合わせた形式選定が重要です。

集客効果を高めるための企画書の工夫には何がありますか?

Answer
ターゲット設定と訴求ポイントの明確化が効果的です。加えて、SNS活用やPR施策の記載、講師やプログラムの魅力訴求も有効です。特にペルソナを想定したテーマ選定が集客力を大きく左右します。

企画書に記載すべき「必須項目」はどのような内容ですか?

Answer
目的、概要、実施体制、スケジュール、予算、集客計画、効果測定方法などが基本構成です。また、登壇者の情報、トラブル対応方針、会場・配信形式、ファイル提出先なども明記すると信頼度が向上します。

小規模イベントでも企画書は必要ですか?

Answer
はい、規模に関係なく企画書は必要です。特に地方開催や少人数向けのセミナーでは、関係者間での認識の統一や進行整理が企画書の役割になります。リスク管理やコストの見える化にもつながります。

無料のテンプレートを使っても質の高い企画書は作れますか?

Answer
十分可能です。プロが作成した無料テンプレートには、必要項目や記載例が揃っており、編集・カスタマイズするだけで本格的な企画書が完成します。フォーマットの一貫性と内容の整合性を保つことがポイントです。

この情報をシェア

  • X
  • Facebook
  • Link

お役立ち資料

CASE STUDY

創業以来培ったノウハウとデータをもとにまとめたハンドブックです。
「初めての展示会で何をやったら良いかわからない」「効率的に成果を出すブースづくりについて知りたい」、そんな方におすすめです。

本資料は展示会出展社さま、展示会出展をご検討されている方に向けて作成した資料です。 同業他社さまには資料ダウンロードをご遠慮いただいております。申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。