講演会準備完全ガイド|スケジュール・チェックリスト付き成功の手順

講演会の開催は、単なるイベント運営にとどまらず、企業や団体が伝えたいテーマを参加者へ効果的に届ける重要な機会です。準備の段階から当日運営、終了後の対応まで、各フェーズで求められる作業は多岐にわたります。特に講師の選定や会場手配、参加者対応、当日の進行など、ひとつでも準備が不十分であれば、全体の印象や成果に大きな影響を与えることも少なくありません。

本記事では、講演会を初めて担当する主催者や企業の広報担当者などを対象に、準備段階から本番当日、終了後のフォローまでをステップごとに丁寧に解説します。実際の現場で役立つスケジュールの立て方、チェックリスト、マニュアル作成方法などのノウハウも併せて紹介し、講演会の成功を確実にするための実践的なガイドとなることを目指します。

講演会準備の企画の立ち上げと全体スケジュール

講演会の企画段階では、全体の方向性と進行の枠組みを決定する工程が求められます。ここでの計画が曖昧なままだと、後工程での混乱やトラブルが発生しやすくなります。まずは講演の目的とテーマの明確化から着手し、その上で講師や会場の候補選定、予算配分、タスク分担を具体化していく必要があります。

次に、全体スケジュールを開催日から逆算して組み立てていくのが基本です。例えば、講師依頼や会場の確保は少なくとも2〜3か月前、告知や集客は1〜2か月前、参加者管理や資料準備などは3週間前を目安に作業を配置します。

また、講演会の形式(対面/オンライン/ハイブリッド)により必要な準備項目が変わるため、形式に合わせた進行の流れを設計することも不可欠です。

講演会準備に必要な目的設定とターゲット

講演会を成功させるには、まず「なぜ開催するのか」という目的を具体的に定める必要があります。
曖昧な目標では、講師や会場の選定、告知内容、集客方法など全てにブレが生じます。

目的設定では、以下のような内容を整理しましょう。

  • 自社商品やサービスへの理解促進
  • 顧客や取引先との関係強化
  • 社会的な啓発活動や教育的価値の提供
  • 社内研修や従業員育成としての活用

次に、その目的に対して「誰に届けるのか」というターゲット像を明確にする必要があります。年齢層、業種、興味関心、職位などの属性を具体化することで、講師や内容、集客戦略を最適化できます。

さらに、ターゲットが求めている情報や悩みに寄り添ったテーマ設定が集客の成否を分ける重要な要素になります。参加者の立場に立ち、「そのテーマに対して関心を持ちそうか」を常に検討しましょう。

準備期間から逆算したスケジュール作成の方法

講演会の開催にあたり、最初にすべきことは全体スケジュールの作成です。開催日を起点とし、必要な準備作業を逆算する「バックキャスティング方式」が有効です。

以下に、一般的なスケジュールの流れを示します。

  1. 開催日決定と会場手配(3〜4か月前)
    • 会場や登壇者のスケジュールを押さえるため早めの動きが重要です。
  2. 講師の依頼・打ち合わせ(2〜3か月前)
    • 登壇内容や機材確認、資料提出日などを明確にします。
  3. 告知・集客活動の開始(1.5〜2か月前)
    • Webサイト、SNS、メール、チラシなど複数のチャネルを活用します。
  4. 参加者管理・受付体制の構築(2〜3週間前)
    • 登録フォーム、参加リスト、チケット、名札などの準備を行います。
  5. 資料印刷・機材準備・最終確認(1週間前〜前日)
    • スライド、配布資料、プロジェクターやマイクなどの機材をチェックします。

このように具体的な作業をリスト化し、期限と担当を設定することで、チーム内での役割が明確になり、スムーズな進行が可能になります。

セミナー内容に応じた形式・構成の企画ポイント

講演会の質を左右するのが、テーマに応じた講演形式と構成の設計です。内容や目的、参加者層により適切な形式が異なります。

代表的な形式と活用場面は以下のとおりです。

形式特徴適した目的/状況
単独講演型講師1名による一方向の講義情報提供、ブランド訴求、専門知識の共有
パネルディスカッション型複数の登壇者による対談形式多角的な視点を提供、トレンドテーマ、異業種交流
ワークショップ型参加者の参加を促す体験型セッション研修、スキル習得、内部教育
オンライン配信型遠隔参加が可能な形式広範囲の集客、低コスト開催、録画・再利用可能性あり

さらに構成においては以下の点を考慮します。

  • 導入(イントロダクション):テーマや目的の共有、登壇者紹介
  • 本編(メインセッション):事例紹介や知見の共有、スライド活用
  • 質疑応答・クロージング:参加者との双方向性の確保、アンケート依頼など

参加者が退屈せず、興味を持ち続けられるよう、時間配分や話のテンポ、資料の構成にも注意が必要です。リハーサルの実施により当日の完成度を高めましょう。

講師の依頼と打ち合わせの進め方

講演会の成功を左右する重要な要素のひとつが、講師の選定とその関係構築です。講師はイベントの「顔」であり、その専門性や話し方、実績によって参加者の満足度が大きく変わります。そのため、単に著名な人物を選ぶのではなく、講演会の目的やターゲットに合った人材を選定することが必要です。

また、依頼から当日までには、複数回の打ち合わせや資料確認、進行調整が求められます。講師と主催者側の認識がズレていると、当日のトラブルや進行ミスにつながるため、綿密なコミュニケーションが不可欠です。

以下では、講師の選び方や依頼時の注意点、打ち合わせの進め方と資料準備、そして当日までの連携強化について詳しく解説します。

講師の選定基準と依頼時の注意点

講師の選定においては、テーマとの整合性と講演内容の専門性を最優先に考える必要があります。単に知名度や肩書きで選ぶのではなく、以下のような観点から候補を検討しましょう。

  • ターゲット層との親和性があるか
  • 過去の登壇経験やセミナーでの評価はどうか
  • 希望する講演形式に対応できるか(例:オンライン可否、対談形式対応など)

講師依頼の際には、以下の内容を事前に整理しておくとスムーズです。

  • 講演テーマと目的
  • 開催日時・会場・形式(対面/オンライン)
  • 講演時間と進行スケジュール
  • 謝金や交通費などの条件

また、講師との契約には口約束ではなく、書面での合意や業務委託契約書の締結を推奨します。依頼メールの文面も丁寧に整え、講師側が不安を感じないよう配慮することが大切です。

打ち合わせで確認すべき内容と資料準備

講師との初回打ち合わせでは、以下のような確認事項を事前にリスト化し、漏れのないように進めましょう。

  • 講演内容の要旨・構成・時間配分
  • 資料の提出期限と形式(PDF/PPTなど)
  • 使用する備品(マイク、PC、プロジェクターなど)
  • 当日の導入・司会・質疑応答の進行方法
  • 講師の到着時間と控室案内、連絡手段

また、講師に提出を依頼する資料としては、以下が挙げられます。

  • 講演スライド:開催日の1週間前を目安に回収
  • プロフィール・顔写真:事前の告知や当日配布資料に掲載
  • 事前アンケートや参加者情報(共有可の場合)

主催側で用意すべきものには、進行台本、イベント概要、タイムスケジュール表、当日の運営マニュアルなどがあります。これらを事前に共有し、双方の認識を合わせておくことで、当日の混乱を防ぎ、信頼関係の強化にもつながります。

講師との連携をスムーズにするコミュニケーション術

講師との良好な関係を築くためには、単に情報を一方的に伝えるのではなく、双方向のやり取りを丁寧に行うことが基本です。特に注意すべきポイントは以下の通りです。

  • 質問には即レスポンスを心がける
  • スケジュールの変更や決定事項は逐一報告する
  • 当日の流れを簡潔にまとめた資料を直前に再共有する

また、連絡手段はメールのほか、必要に応じて電話やチャットツールを併用することで、急な対応にも柔軟に対応できます。講師が複数名いる場合には、それぞれに専任の担当者を割り当てると、やり取りの混乱を防げます。

講演当日に向けては、前日または数日前に最終確認のメールを送付し、集合時間や持ち物、当日の流れなどを再確認します。また、当日は控室や待機場所の案内、リハーサルのサポートなども含め、細やかなフォローが求められます。

このように、講師とのやり取りを「依頼者と協力者」という関係で進めていくことで、双方が気持ちよく当日を迎えることができ、講演の質も自然と高まります。

会場選びと備品・設備の手配マニュアル

講演会を成功に導くには、会場選びと設備・備品の整備が不可欠です。どれほど優れた企画や登壇者がいても、参加者にとって快適でない会場では、満足度が大きく損なわれてしまいます。また、必要な設備や備品の準備が不十分であると、進行の遅れやトラブルの原因になります。

会場選定では、立地・収容人数・アクセスの利便性だけでなく、音響設備や控室の有無、ネット環境など細部までの確認が求められます。さらに、会場が決定したら、講演会の形式に合わせて備品をリスト化し、事前にチェックしておくことが重要です。

ここでは、適切な会場の選び方、備品の準備とチェック項目、そしてオンライン開催に対応するための具体的なポイントを紹介します。

適切な会場の選び方と必要な設備チェックリスト

講演会の会場選びにおいては、以下のような複数の条件を考慮する必要があります。

  • 収容人数:予定参加者数に対して余裕のあるスペースを確保
  • アクセス:駅からの距離、バス停の有無、駐車場の有無など
  • 設備:プロジェクター、スクリーン、マイク、音響、照明、Wi-Fiなど
  • 控室の有無:講師や司会者、スタッフの待機場所として
  • バリアフリー対応:車椅子利用者や高齢者への配慮

また、会場を決定する前に必ず行いたいのが、現地見学(下見)です。設備の状態、音響の響き方、空調や照明の調整などを事前に確認しましょう。

設備チェックリストの例

  • プロジェクター/スクリーン/HDMIケーブル
  • ワイヤレス・有線マイク(予備含む)
  • 電源タップ/延長コード
  • スピーカー/音響設備
  • ホワイトボード/レーザーポインター
  • 講師用PC、ステージ台、タイマーなど

これらをリスト化し、手配済・確認済のステータス管理を行うことで、当日のミスを防げます。

備品準備で失敗しないための事前確認事項

講演会では、忘れがちな備品の手配ミスが本番中のトラブルを引き起こす原因になります。特に、直前で不足が発覚すると代替手段がなく、全体の進行に支障をきたす恐れがあります。

事前確認で重要なのは、以下の3つの観点です。

  1. 講師・参加者用の備品
    • 名札、配布資料、筆記用具、椅子やテーブルのレイアウト
    • 控室の椅子、飲料の用意、案内表示など
  2. 進行スタッフ用の備品
    • タイムテーブル、進行表、無線機、司会用マイク、案内札
    • マニュアル、リスト、チェックシートなどの紙資料
  3. トラブル対策用の予備
    • 替えのマイク、バッテリー、延長コード、ガムテープ、スピーカーの予備など

これらを準備物チェックリストとして事前にまとめ、前日や当日朝に再確認することがポイントです。スタッフ間での共有も徹底し、忘れ物や手配漏れを防ぐ体制を構築しましょう。

オンライン開催の場合の注意点と対応方法

近年はオンラインやハイブリッド形式での講演会も増えており、その場合は対面型とは異なる準備や注意点があります。以下のような点を踏まえた対応が必要です。

主な注意点

  • 配信環境の整備
    • 安定したインターネット回線(有線接続推奨)
    • 高解像度のカメラと指向性マイク
    • 配信ソフト(Zoom、YouTubeLive、Teamsなど)の事前設定
  • 進行役・技術担当の配置
    • 進行司会とは別に、音声・映像管理を担う担当者を明確にする
  • トラブル時の代替手段の用意
    • 接続不良時の対応策、再ログイン方法、録画データのバックアップなど
  • 参加者への案内文の工夫
    • 接続マニュアル、事前テストの案内、当日のアクセス方法をメールで通知

また、画面越しでは集中力が続きにくいため、スライド構成や講師の話し方にも工夫が必要です。例えば、画面切り替えを多めにし、途中に質問タイムを入れるなどのインタラクティブな要素を取り入れると効果的です。

このように、オンライン開催では技術面と運営面の両軸から綿密な準備が不可欠となります。

告知・集客・参加者対応の流れ

講演会の準備が整ったら、次は「参加者を集める」ための告知と対応フローの整備が必要です。どれほど魅力的な講演内容でも、十分な集客ができなければ成果は限定的となってしまいます。また、告知の後には、参加者に向けた案内や受付準備、問い合わせ対応、当日の対応体制の構築など、多くの実務タスクが発生します。

このセクションでは、効果的な告知の方法、参加者対応の流れ、運営の事前確認事項について、現場で実践できる形で解説します。

効果的な告知手段と参加者を集める方法

集客を成功させるには、講演の目的とターゲットに合った告知チャネルの選定と活用方法が重要です。媒体によって届く層が異なるため、複数チャネルの組み合わせが基本となります。

主な告知手段

告知手段特徴活用ポイント
自社Webサイト/LP検索流入を狙いやすく、詳細情報を集約可能SEO設計、申込フォーム導線の強化
メールマガジン既存顧客への確実なリーチ、個別対応がしやすい顧客DB活用、案内文テンプレート化
SNS拡散性に優れ、ターゲット層へピンポイントで届くハッシュタグ活用、視覚的コンテンツの挿入
チラシ・ポスター地域密着や対面型イベントに有効店頭配布、施設設置、セミナー会場設置
プレスリリース信頼性が高く、メディア掲載や外部露出に繋がりやすい内容精査と配信タイミングが重要

告知文作成時には、「誰向けの講演か」「得られるメリット」「登壇者の魅力」「参加方法」などを簡潔に伝えることがポイントです。さらに、申込期限・参加人数・開催日・会場アクセス情報を明記し、迷わせない導線設計が必要です。

また、参加者の登録フォームはシンプルに設計し、名前・メールアドレス・所属などの必要最低限の項目にとどめることで、登録率が高まります。

参加者への案内・受付準備と必要な対応マニュアル

講演会当日までに、参加者が迷わずスムーズに参加できるよう、詳細な案内と受付体制の構築が求められます。

案内文の作成ポイント

  • 開催日時・会場名・住所・アクセス方法
  • 受付開始時刻と場所の明記
  • 当日の持ち物(チケット・名刺など)の記載
  • 問い合わせ先の記載(メール・電話)
  • キャンセル・遅刻に関する注意事項

案内文は、開催日の2〜3日前にメールで送付し、念のため当日朝にも再送しておくと効果的です。

受付準備に必要な対応マニュアル

  • 参加者名簿・リスト(紙またはタブレットで管理)
  • 受付スタッフの配置と役割分担
  • 名札・参加証の準備と配布フロー
  • チケットやQRコード読み取り対応(あれば)
  • 体調確認や検温など衛生対策(必要な場合)

また、来場者の動線や混雑の緩和も重要です。フロアマップを用いた導線設計、案内スタッフの配置、看板や表示物の設置などもあらかじめ計画しておきましょう。

事前・前日に確認すべき運営チェックリスト

前日および当日の朝にかけて、最終確認を行うためのチェックリストの運用が不可欠です。これにより、当日の混乱やトラブルを最小限に抑えることができます。

主なチェック項目

  1. 講師・司会者との最終確認完了
    • 到着時間、控室の案内、資料・スライド提出状況など
  2. 備品・設備の点検完了
    • マイク、プロジェクター、音響、延長コード、筆記用具など
  3. 受付体制の準備確認
    • スタッフ配置、名簿・名札、受付テーブルの設営など
  4. 会場の設営確認
    • 椅子・机の配置、動線、看板、案内板、サインなど
  5. 緊急対応マニュアルの確認
    • 連絡体制、トラブル時の対応担当、連絡表の配布
  6. 資料・アンケート・ノベルティなどの配布準備
    • 配布数、配置場所、配布タイミングの確認
  7. 天候や交通機関の状況把握
    • 悪天候時の連絡方法、代替対応の有無

このようなチェックリストを紙またはデジタルで用意し、スタッフ間で共有することが理想的です。抜け漏れを防ぐだけでなく、タスクの管理と安心感の提供にもつながります。

当日の進行・運営マニュアル

講演会当日は、これまで積み重ねてきた準備の成果が現れます。スムーズな運営を実現するには、全体スケジュールの把握、スタッフの役割分担、トラブル対応の備えが重要です。また、参加者や講師に安心感を与えるためにも、運営側の対応が的確であることが求められます。

本セクションでは、講演会当日のタイムラインの設計、進行台本やチェックリストの活用、トラブル時の対応方法について、実務的な視点で解説します。

講演会当日の全体スケジュールと役割分担

講演会当日は、複数のタスクが並行して進行するため、スケジュールと担当業務の明確化が鍵となります。事前に作成したタイムスケジュールに基づき、全体の流れを把握しておきましょう。

基本的なタイムスケジュール例

  • 9:00〜設営・機材準備・リハーサル
  • 10:00〜受付開始・参加者誘導
  • 10:30〜開会挨拶・講演開始
  • 11:30〜質疑応答・閉会
  • 12:00〜撤収・講師へのお礼・アンケート回収

主な役割分担

  • 進行管理担当:台本・タイムキープ・全体統括
  • 受付担当:参加者対応、名簿確認、名札配布
  • 講師対応担当:控室案内、講演準備補助
  • 会場設備担当:マイク・音響・照明・機材チェック
  • 記録・撮影担当:写真・動画の撮影、SNS用素材の確保
  • 緊急対応担当:トラブル時の判断・対応窓口

これらを明確に割り振り、全員に「タスク表」と「連絡手段(LINE、トランシーバーなど)」を共有しておくと、トラブル時も迅速な対応が可能です。

台本と進行表の作成・活用のコツ

講演会の運営をスムーズに進めるには、台本(シナリオ)と進行表の準備が欠かせません。これらは「誰が・何を・いつ行うか」を明文化することで、情報の齟齬や進行の混乱を防ぐツールとなります。

台本の構成例

  1. 開会の挨拶・司会の台詞
  2. 講師紹介の台詞
  3. 講演中の注意事項(写真撮影不可など)
  4. 質疑応答・終了案内の台詞
  5. 閉会挨拶・退場誘導

司会者には、話しやすい口語文に整えた台本を渡すと本番での安心感が増します。

進行表の構成例

  • 時間軸でタスクを整理(例:10:30〜10:35開会挨拶、10:35〜11:30講演など)
  • 担当者の氏名/役割を明記
  • 備考欄に注意点を記載(例:マイク交代のタイミング、質問受付方法など)

進行表は、全スタッフに事前に配布・共有し、当日も紙またはタブレットで常時確認できるようにしておくと運営が円滑に進みます。

トラブル対応の準備と臨機応変な対応方法

講演会当日は、どれほど準備を整えても突発的なトラブルが発生する可能性があります。代表的なトラブルと対策をあらかじめ洗い出しておくことで、冷静な対応が可能になります。

よくあるトラブルとその対処法

  • 機材トラブル(マイクが出ない、音が小さい)
    • 予備マイクの準備、音響担当者の常駐、即時の電池交換対応
  • 講師の遅刻や交通トラブル
    • 開始時間をずらすシナリオ、緊急連絡先の事前共有、開会挨拶を長めに調整
  • 受付混雑や来場者の列
    • スタッフの増員、複数列対応、整理券の配布
  • 急な参加者キャンセル・増加
    • 予備席の確保、名札の空欄対応、追加資料の予備確保

また、トラブル発生時の判断基準を担当者に伝えておくことが重要です。誰が最終判断を下すか、どのタイミングで主催者に報告するかなどを明確にしておきましょう。

講演会の運営では、準備以上に「臨機応変な判断力とチームワーク」が試される場面が多々あります。緊急時のためのマニュアルを作成し、事前のシミュレーションを行っておくことで、本番当日も自信を持って対応できます。

終了後の対応と講演会の振り返り

講演会は終了してからが本当のスタートともいえます。講師や参加者への丁寧なフォロー、お礼の伝達、実施記録の整理、そして次回への改善点の洗い出しが、継続的なイベント運営の基盤を築きます。

特にビジネス目的で開催された講演会であれば、講師との関係構築や参加者との接点の継続が、将来の取引やブランディングに大きな影響を及ぼす可能性があります。

このセクションでは、講演会終了後に行うべきお礼・報告対応、記録整理、改善施策の活用方法について解説します。

終了後の講師・参加者対応とお礼のポイント

講演会終了後には、速やかに講師および参加者へのお礼を行うことが信頼関係の維持に繋がります。対応のスピードと丁寧さが、その後の評価や印象を大きく左右します。

講師への対応

  • 終了直後に会場で直接お礼を伝える
  • 控室で軽い振り返りや感想のヒアリングを行う
  • 講演謝金の支払い方法や時期について明示する
  • 後日、メールや手紙で改めて感謝の意を伝える

必要であれば、講師への写真データやアンケート結果の共有も行うと、次回以降の連携に発展しやすくなります。

参加者への対応

  • 翌日中を目安に、サンクスメールを送信
  • アンケートURLや配布資料のダウンロードリンクを案内
  • 再参加への誘導や今後のイベント告知につなげる

お礼メールはテンプレート化しておくと複数回使い回せ、効率的な対応が可能になります。内容はシンプルかつ明快にし、「ご参加ありがとうございました」の一文で始めるのが基本です。

実施内容の記録と次回開催への活用法

講演会を単発で終わらせず、次回の企画や改善に活かすための振り返りが重要です。そのためには、定量・定性的な情報を記録として残す必要があります。

記録しておくべき主な項目

  • 参加者数・属性・申し込み経路
  • アンケート結果(満足度・改善要望など)
  • 当日の進行状況・想定外のトラブルと対応
  • 講師やスタッフの所感・フィードバック
  • 配布資料・スライド・写真・映像などの保管データ
  • 経費実績・予算との比較

これらを表やレポート形式でまとめ、関係者と共有すると、次回の計画立案時に参考資料として即活用できます。

また、アンケート内容は次のように分類しておくと、改善点が整理しやすくなります。

  • コンテンツ面:テーマや講師の評価
  • 運営面:会場案内、受付対応、資料内容
  • 雰囲気・印象:満足度、また参加したいかどうか

さらに、今回の講演会で得た実績(参加人数、反響、集客数など)を社内報告やWebコンテンツに活用することで、企業のブランディングにも貢献できます。

まとめ:講演会を成功させるための準備と実行の全手順

■講演会の成功は「段取り」と「丁寧な対応」がすべてを決める

講演会を成功させるためには、単に当日うまく進行するだけでなく、企画立案から終了後のフォローまでを一貫して丁寧に設計・運営することが求められます。本記事で解説した各ステップを再確認し、確実な実施に繋げましょう。

講演会準備の重要ステップまとめ

  1. 企画立ち上げと目的設定
    • 講演会の目的やターゲットを明確化し、全体の構成と目標を設計
  2. 講師の依頼と打ち合わせ
    • テーマと参加者に合った講師を選定し、講演内容や機材の調整を丁寧に実施
  3. 会場・設備・備品の手配
    • 会場選定から設備チェック、備品準備までを事前にリスト化し、確実に確認
  4. 効果的な告知と集客戦略
    • SNS、メール、Web、紙媒体を活用し、多角的に集客を仕掛ける
  5. 参加者対応と受付体制の構築
    • 案内メールや受付準備を整備し、参加者の満足度向上を意識
  6. 当日の進行とスタッフ連携
    • タイムスケジュール、役割分担、台本、トラブル対応までを詳細に計画
  7. 終了後の講師・参加者フォロー
    • お礼の送信、アンケート回収、次回に活かせる記録の整理を確実に行う

講演会は「伝える」だけでなく、「信頼を築く場」でもあります。どのステップも事前準備を怠らず、参加者視点で設計することが重要です。今回のノウハウを活用し、次回以降の開催にも継続的な改善を重ねていきましょう。

FAQs

講演会の準備期間はどれくらい前から始めるべきですか?

回答
講演会の規模によりますが、一般的には開催日の2〜3か月前から準備を始めるのが理想です。講師依頼、会場の確保、告知準備、集客活動などの工程を逆算してスケジュールを組み立てると無理なく進められます。

講師との打ち合わせでは何を確認すべきですか?

回答
講演内容、講師の到着時間、使用するスライドやマイク、会場設備の確認、進行台本との整合性、質疑応答の有無などを確認します。最終確認のタイミングを設けておくことも重要です。

講演会の受付業務で必要なものは何ですか?

回答
受付には名簿、名札、参加証、筆記具、消毒用品、受付サイン、リスト管理用のタブレットや紙媒体などが必要です。参加者対応マニュアルも作成しておくとスタッフ間の連携が円滑になります。

トラブルが起きたときに備えて何を準備すればいいですか?

回答
機材トラブル用の予備マイク・バッテリー・電源コード、講師遅刻時の代替進行プランや台本の修正案、連絡先リスト、緊急時対応マニュアルの用意が必要です。スタッフ全員で共有し、リハーサルも実施しましょう。

講演会終了後にやるべきフォローアップは何がありますか?

回答
講師・参加者へのお礼メール、アンケート集計と分析、SNSやWebでの報告投稿、配布資料の共有などが挙げられます。また、参加者の登録情報やフィードバックを次回の企画に活用することで、継続的な改善が可能です。

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創業以来培ったノウハウとデータをもとにまとめたハンドブックです。
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本資料は展示会出展社さま、展示会出展をご検討されている方に向けて作成した資料です。 同業他社さまには資料ダウンロードをご遠慮いただいております。申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。