展示会企画の成功ステップ完全ガイド|企画書テンプレート付き

展示会は、自社の製品やサービスを広くアピールし、新たな顧客獲得や商談創出を実現できる重要なマーケティング施策です。しかし、単に出展するだけでは期待した成果を上げることはできません。目的の明確化、ターゲット設定、予算の策定、スケジュール管理、ブース設計、集客施策、フォローアップといった多くの項目を戦略的に構築・実施する必要があります。

本ガイドでは、展示会を成功に導くためのステップを、計画から実行、効果測定までの流れに沿って詳しく解説します。初心者でも安心して取り組めるよう、無料で使える企画書テンプレートもご用意しました。初めて展示会を担当する方、あるいはこれまで思うような成果が出なかった企業担当者の方に向けて、実践的なノウハウをお伝えします。

展示会企画の目的と基本ステップ

展示会の目的を明確にする重要性

展示会の成功には、まず明確な目的設定が不可欠です。目的が不明確なまま準備を進めると、展示内容やブース設計、集客施策に一貫性がなくなり、最終的な成果も曖昧になります。展示会は「出展すること自体」が目的ではなく、何らかのビジネス上の目標を達成するための手段であるべきです。

目的は以下のように分類されます。

出展目的主な施策KPI(数値目標の例)
新規リード獲得製品展示、セミナー開催名刺交換数:100件以上
商談化促進営業同席、説明員配置商談予約数:30件
認知度向上SNS活用、メディア掲載SNS投稿数・PV数
既存顧客との関係強化専用ブース案内、限定資料配布再来訪数:20件以上
新製品の発表実機展示、デモ体験資料ダウンロード数:50件

例えば「50件の名刺交換を目指す」「展示後30日以内に10件の受注を達成する」など、数値目標を伴った目的を設定することで、施策や予算配分の判断材料となり、関係者全員と目的を共有しやすくなります。

また、社内の関係者や出展メンバー間で目的の共通認識を持つことで、準備段階での方向性のブレを防ぎ、一貫性のある展示会運営が可能になります。これは、出展の目的が単なる来場者対応ではなく、「何のために展示するのか」を社内外に明確に伝えることでもあります。

成功に必要な基本ステップとは

展示会を成功させるには、出展目的の明確化だけでなく、企画から開催までの各フェーズで着実な準備と対応が求められます。以下のステップは、どのような規模の展示会でも基本となる手順です。

展示会成功のための主なステップ

ステップ主な作業内容期間の目安
企画立案目的・ターゲット・コンセプトの決定会期の3〜6ヵ月前
社内調整稟議、社内合意、担当者決定同上
外部連携施工会社・制作会社の選定と契約会期の2〜4ヵ月前
コンテンツ制作パネル、動画、チラシなどの準備会期の1〜2ヵ月前
集客施策告知開始、DM発送、SNS配信会期の1〜1.5ヵ月前
当日運営スタッフ配置、名刺回収など会期当日
フォローアップ名刺整理、営業対応、効果測定会期後〜2週間

これらのステップを踏まえ、各段階での目的とタスク管理を徹底することで、展示会の成果を最大化することが可能になります。展示会は単発のイベントではなく、企画からフォローまで一貫した戦略が重要となる施策です。

出展計画の立案とターゲットの明確化

出展のテーマとコンセプトの策定方法

出展計画の要となるのが「テーマ」と「コンセプト」の策定です。これらが曖昧だと、ブースの設計や展示物の内容、スタッフの対応に一貫性がなくなり、来場者に伝えたいメッセージがぼやけてしまいます。

テーマは「展示会で何を伝えたいのか」という表現であり、コンセプトは「どのような切り口でそれを伝えるか」という設計思想です。例えば、新製品の発売が目的なら「次世代型〇〇の先行発表」というテーマを設定し、「体験型デモで機能を実感してもらう」といったコンセプトが考えられます。

テーマ・コンセプト策定の具体的なステップ

  • 製品やサービスの魅力整理
    • 自社の強み、競合との差別化ポイントを抽出
  • ターゲットとの接点を想定
    • ターゲット層が会場で何を求めているのかを調査
  • 会場環境・ブースサイズを考慮
    • 物理的な制約の中で伝える手段を検討
  • ブランドメッセージの一貫性を担保
    • チラシ・Web・展示物に共通するコピーやデザインを設計

また、社内の複数部署が関わる場合には、コンセプトの言語化(例:「〇〇を体感できる場にする」など)を明示することで認識のズレを防げます。

テーマとコンセプトを確立することで、展示の目的が可視化され、関係者全体の意思統一や外部パートナーとの連携もスムーズになります。

ターゲット設定で失敗しないためのポイント

展示会での出展成果を最大化するためには、「誰に伝えるか」を明確にするターゲット設定が重要です。ターゲットが曖昧なままでは、ブースデザインや訴求内容、資料制作に一貫性がなくなり、来場者の関心を引くことができません。

ターゲット設定の基本的な手順

  1. 自社の製品やサービスの特徴を明確にする
    • 解決できる課題やメリットを洗い出す
  2. 過去の顧客データや営業資料を参照
    • 既存顧客の業種や職種、企業規模を分析
  3. 展示会の来場者属性を調査
    • 主催者が公開している来場者データを活用
  4. 具体的なペルソナを設定
    • 例:製造業の開発部門マネージャー、予算決裁権を持つ部長など
  5. ターゲットの関心や課題を想定し、展示内容に反映
    • 実績データ、導入事例、ビフォーアフター資料などを準備

ターゲットを明確にすることで、以下のような効果的な訴求が可能になります。

  • 興味を引くキャッチコピーやメッセージの設計
  • 説明資料やデモ内容の最適化
  • スタッフの声がけやトークスクリプトの準備
  • 来場者とのスムーズな名刺交換やリード獲得

また、ターゲット層が明確であれば、展示会後のフォローアップにも軸ができ、より高い確度で商談化・受注へとつなげることが可能です。

自社の強みを活かす出展計画の立て方

展示会で他社と差別化し、来場者に強い印象を残すためには、自社の強みを明確にし、それを軸に出展計画を構築することが重要です。単に製品やサービスを並べるだけでは埋もれてしまうため、戦略的なアプローチが求められます。

自社の強みを活かすための計画立案ステップ

  1. 競合他社との比較による強みの明確化
    • 価格、機能、導入実績、サポート体制などの観点から比較
  2. 自社独自の技術・事例・実績の整理
    • 事前に営業部や開発部と連携して情報収集
  3. 伝えるべきキーメッセージを1〜2点に絞る
    • 短い時間でも伝わるようシンプルに設計
  4. 展示方法の工夫
    • 実機デモ、事例パネル、動画、体験型コンテンツなどの活用
  5. ブース全体の一貫性を重視したデザイン
    • ブランドカラーやロゴの統一、装飾やコピーで強みを明確に打ち出す

例えば、「高いカスタマイズ性」「国内導入シェアNo.1」「3年で売上2倍を達成した事例あり」など、客観的かつ訴求力のあるデータを提示することが効果的です。これは、来場者にとっての信頼性にもつながります。

また、営業部門やマーケティング部門との連携により、事前の施策から当日対応、フォローアップまでの全体戦略を一貫させることが、成果の最大化に直結します。

展示会企画書の作成と活用法

企画書に記載すべき基本構成と原則

展示会の準備を円滑に進めるためには、明確な展示会企画書の作成が必要です。企画書は、社内での意思統一を図るだけでなく、上司や関係部署への説明、外部パートナーへの情報共有にも活用されます。誰が見ても展示会の全体像が理解できる構成と内容にすることが原則です。

基本構成の例

  1. 展示会の概要
    • 展示会名、開催日、会場、出展ゾーンなど
  2. 出展の目的・目標
    • 例:新規リード100件獲得、商談化率30%、売上額1000万円など
  3. ターゲット設定
    • 想定する業種、職種、企業規模などの明記
  4. 展示内容・出展製品
    • 製品名や紹介内容、展示手法(実機・パネル・動画など)
  5. ブース設計方針
    • レイアウト案、導線設計、デザインの方向性
  6. プロモーション計画
    • 告知方法(SNS、メール、案内状、Webページなど)
  7. 当日の体制
    • スタッフの役割分担、人数配置、対応フロー
  8. スケジュールとタスク管理
    • 会期までの各段階でのToDoと担当者
  9. 予算計画
    • 製作費、レンタル備品、人件費、広告費、雑費など
  10. KPIと効果測定項目
    • 成果指標や評価の方法、測定方法の明示

また、企画書は一度作って終わりではなく、更新と改善を重ねながら使えるよう設計するのが望ましいです。社内外で共有することを前提に、客観的で簡潔な記述を意識することで、誰が読んでも理解しやすい資料になります。

説得力ある展示会企画書の制作ポイント

展示会企画書は、社内の決裁を得るためだけでなく、社内外の関係者と共通認識を持つための重要なドキュメントです。見た目が整っていても、読み手に納得感を与える内容でなければ、予算の承認や協力体制の構築にはつながりません。説得力ある企画書を作るには、論理性・具体性・視認性を備える必要があります。

説得力を高めるための主なポイント

  1. 数値と実績に基づいた記述
    • 過去の展示会での効果や実績データを活用
    • 例:「昨年の展示会ではリード200件獲得、成約15件達成」
  2. 市場やターゲットの分析結果を反映
    • 調査資料や業界データなどを用い、背景情報を補強
  3. 想定される課題とその対策を明示
    • 例:「会期中の混雑に備え、説明員を2人体制にする」など
  4. 図表やレイアウトによる視覚的補強
    • 表やフローチャート、イメージ画像を活用して可視化
  5. 成果につながるストーリー設計
    • 目的→手段→効果→成果測定という一貫性のある流れを構築

さらに、目的に対する合理的な費用対効果の説明があることで、経営層からの信頼度が高まり、稟議のスムーズな通過が期待できます。

社内メンバーにとっても、各フェーズで何を実施するかが明文化されていることで、混乱のないプロジェクト運営が可能になります。読み手目線でわかりやすく簡潔にまとめることが、企画書の価値を高める鍵となります。

企画書テンプレートを使った効率的な立案方法

展示会の企画書を一から作成するのは手間と時間がかかります。特に初めて担当する場合や短期間での準備が求められる場合には、テンプレートの活用が非常に効果的です。必要な項目が整理された企画書テンプレートを使うことで、抜け漏れを防ぎながら効率的に作成を進めることができます。

テンプレート活用のメリット

  • 必要な要素が体系的に整理されている
    • 出展目的、スケジュール、予算、プロモーション、効果測定まで網羅
  • 社内・外部との共有が容易
    • 決裁者や外注先と情報をスムーズに共有可能
  • 過去との比較や再利用がしやすい
    • 展示会ごとに内容を更新し、改善点を反映できる

効率的なテンプレート活用手順

  1. 必要な要素を網羅したフォーマットを選定
    • Excel、Word、PowerPointなど、自社の共有文化に合わせた形式
  2. 社内でよく使われている項目をカスタマイズ
    • 例:決裁フローの記載欄、名刺交換予定件数、営業担当者名など
  3. 部門間で共有しながら記入・確認
    • 営業部・広報部・制作部などの分担作業を明確に
  4. テンプレートをベースにプレゼン用資料に展開
    • 企画書からスライド資料を生成することで社内説明が円滑に

当記事では、これらの基本構成が含まれた無料ダウンロード可能な企画書テンプレートもご用意しています。初期設計の土台として活用し、展示会準備の標準化と効率化を図ってください。

【展示会企画書】

1.展示会の基本情報

  • 展示会名:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
  • 主催者:〇〇〇〇株式会社
  • 会期:〇年〇月〇日(〇)〜〇月〇日(〇)
  • 会場:〇〇〇〇展示会場(住所:〇〇県〇〇市〇〇)
  • 小間番号:〇〇ホール/〇番小間
  • 出展スペース:〇m×〇m(〇小間)

2.出展の目的・目標

  • 出展目的:例)新規リードの獲得、ブランド認知度向上、新製品の訴求
  • 数値目標(KPI):
     └名刺交換件数:〇件
     └商談設定件数:〇件
     └SNS反応数:〇〇件以上
     └受注見込み:〇件/〇万円相当

3.ターゲットとペルソナ設定

  • 業種/業界:〇〇業界
  • 企業規模:年商〇億円以上・従業員〇名以上
  • 部署・役職:〇〇部・部長クラス
  • 主なニーズ:〇〇の課題解決、新規導入検討中など

4.展示内容・コンセプト

  • メインテーマ/キャッチコピー:
     └例)「〇〇の未来を変える、〇〇ソリューション」
  • 出展製品・サービス:
     └製品A(概要)
     └製品B(概要)
  • 展示方式:実機展示/パネル展示/映像/体験コーナーなど

5.ブース構成とデザイン方針

  • ブースサイズ・構造案:〇〇m×〇〇m(正面開放型/角ブース)
  • レイアウト案(来場者動線、展示物配置)
  • ビジュアル要素:ブランドカラー、演出照明、パネルデザインの方向性
  • 特設コーナー:デモエリア/商談スペース/ノベルティ配布所

6.プロモーション施策(事前・当日)

  • Web/SNS:出展告知バナー、ハッシュタグ設定、LP設置
  • メール/DM:既存顧客への案内送付予定(〇件)
  • オウンドメディア:ブログ・記事での事前紹介
  • ノベルティ内容:〇〇〇〇(数量:〇〇個)

7.スケジュール概要

タスク期限担当
出展決定・社内承認〇月〇日営業部〇〇
業者選定/見積取得〇月〇日マーケ部〇〇
ブースデザイン決定〇月〇日企画部〇〇
制作物完成(パネル・チラシ)〇月〇日デザイナー〇〇
告知開始(SNS/DM)〇月〇日広報〇〇
設営・リハーサル〇月〇日全体
展示会本番〇月〇日〜〇日スタッフ全員
フォローアップ開始〇月〇日営業〇〇

8.予算内訳(概算)

費用項目内容金額(税抜)
小間料展示会出展スペース¥〇〇〇,〇〇〇
ブース設営費デザイン・施工・装飾¥〇〇〇,〇〇〇
制作物パネル・印刷・動画等¥〇〇〇,〇〇〇
ノベルティ〇〇〇〇〇〇¥〇〇,〇〇〇
スタッフ人件費当日運営含む¥〇〇〇,〇〇〇
集客プロモーション費広告・Web等¥〇〇〇,〇〇〇
その他雑費・運搬費など¥〇〇,〇〇〇
合計-¥〇〇〇〇,〇〇〇

9.効果測定とKPI評価方法

  • 名刺獲得数/リード数:〇〇件(想定)
  • 商談・受注件数:〇〇件(想定)
  • SNSシェア数:〇〇件
  • Web流入:展示会LPのPV/CV数など
  • フォロー対応進捗管理:CRMで定期確認

10.その他メモ・課題・備考

  • 会場搬入/撤収タイミング:〇月〇日〇時〜
  • 関係会社リスト:施工業者/印刷業者/レンタル備品会社など
  • 想定リスクと対応策:ブース施工遅延、雨天時の対応など

ブースデザインと来場者の集客方法

成功するブースデザインの要素とは

展示会において、ブースデザインは来場者の第一印象を決定づける重要な要素です。限られた時間とスペースの中で、出展企業の魅力や展示内容を端的に伝え、興味を引くには、視覚的かつ機能的なデザイン設計が欠かせません。

成功するブースに共通するポイント

  1. 訴求メッセージが明確
    • コンセプトやキャッチコピーが正面から視認でき、来場者が一目で理解できる表現
  2. ゾーニングと動線設計
    • 製品展示エリア、デモエリア、商談スペースなどを目的に応じて分け、来場者が迷わない導線を構築
  3. 視認性・遠目の印象の設計
    • 高い位置に社名やロゴを配置し、遠くからでも目立つ設計
  4. 色・照明・素材の演出効果
    • ブランドイメージに合った色使いや照明効果で印象を強調
  5. 体験要素の導入
    • 実機操作、AR、映像コンテンツ、パネル、動画などによる参加型体験で関心を高める

また、展示物の見せ方にも工夫が求められます。製品の機能説明だけでなく、「何が解決できるのか」「導入の成果」など課題解決型のメッセージを意識することで、より具体的なアプローチが可能になります。

小間位置やブースサイズが限られていても、メッセージとデザインの方向性が明確であれば、競合の中でもしっかりと存在感を出すことができます。装飾や設備は必要以上にコストをかけるのではなく、費用対効果を意識した設計が肝心です。

フレッシュタウンでは、訴求力のあるブースデザインの企画・施工までを一貫してサポート。業界・規模に応じたカスタム提案も多数実績があります。

展示会出展サポートを見る

会期中の集客を最大化する戦略

展示会での成果を大きく左右するのが当日の集客力です。ブースに足を止めてもらえなければ、どれだけ優れた製品やサービスを展示していても意味がありません。会期中の集客を最大化するためには、事前の施策と当日の現場対応の両面から戦略を立てる必要があります。

効果的な集客戦略のポイント

  1. 事前の告知・プロモーション施策
    • Webサイト、SNS、メール、メディア記事などを通じて出展情報を発信
    • 案内状やメルマガの配信、営業からの電話フォローも有効
    • 「来場特典」や「限定ノベルティ」の告知による動機づけ
  2. ターゲットを明確にしたメッセージ設計
    • ペルソナに合わせた言葉選びやアピールポイントの明確化
    • タイトル・キャッチコピー・展示パネルの統一と連動
  3. 来場者の興味を引くブース演出
    • 実演・ミニセミナー・映像コンテンツなど、立ち止まらせる仕掛けを導入
    • スタッフによる積極的な声かけとヒアリング対応
  4. リアルタイムの運営最適化
    • 混雑状況を見てスタッフ配置や説明内容を柔軟に調整
    • リード数・名刺数などの進捗を中間確認し、軌道修正
  5. SNSやWebを活用した当日情報の拡散
    • ハッシュタグ付きの投稿、動画配信、ライブ中継による広報

集客戦略は、単に“多くの人を集める”のではなく、“狙ったターゲットを効率的に呼び込む”ことが重要です。そのためにも、告知内容・展示物・人員体制のすべてを一貫性ある構築にすることが求められます。

集客施策チャネル別一覧

チャネル具体施策活用目的
Webサイト出展告知ページ設置、フォーム誘導事前案内・予約
メール案内状送付、ステップメール既存顧客への告知
SNS出展報告、当日速報、動画発信拡散・関心喚起
メディア連携プレスリリース、業界メディア掲載信頼性向上
紙媒体案内状、チラシの郵送役職者・企業宛の招待

展覧会で注目されるための方法

多くの出展企業が並ぶ展示会の中で、来場者の注目を集めるためには、印象に残る仕掛けや戦略的な工夫が必要です。ただ目立つだけではなく、「誰に、何を、どう伝えるか」を徹底的に設計することで、ターゲット層に刺さる出展が可能になります。

展覧会で注目を集める具体的な方法

  1. 視覚的に際立つデザイン演出
    • ブランドカラーやユニークな装飾による遠目での差別化
    • 動画や大型パネル、ライト演出による視認性の強化
  2. 来場者体験を重視したコンテンツ設計
    • 実機デモ、体験型展示、ワークショップ形式など、参加者が能動的に関われる仕組み
    • 話しかけやすいブース構造とスタッフの配置計画
  3. ノベルティや限定施策の活用
    • ターゲットの関心に合わせた実用的・話題性のあるノベルティを配布
    • 数量限定、先着順といった限定要素で来場動機を刺激
  4. 来場前の期待値を高める事前告知
    • メールやSNS、Webサイトを通じて事前情報を発信
    • 「新製品発表」「会場限定特典あり」など明確なメリット提示
  5. スタッフの対応と接客スキルの向上
    • 第一印象を左右する受付や誘導の工夫
    • 来場者の属性に応じた説明トークや対応マニュアルの整備
  6. メディアや主催者との連携
    • 展示会のパンフレットやWebサイトへの掲載依頼
    • プレス対応の事前準備(資料・写真など)

注目されるためには、展示会前・当日・展示会後までを含めた総合的なプロモーション設計が不可欠です。単なる装飾ではなく、「体験」「共感」「情報発信」の3つの軸で話題化と集客強化を両立させることが成功への鍵となります。

フレッシュタウンでは実際に成果を上げたユニークな展示事例や、集客につながる体験コンテンツもご紹介可能です。展示会成功の企画提案をご希望の方はお気軽にご相談ください。

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展示会の予算とスケジュール管理

無駄を省く予算策定とコスト管理の基本

展示会の成功と失敗を分ける大きな要因のひとつが「予算管理」です。十分な費用をかけることが重要なのではなく、目的達成に必要な投資を適切に行うことが求められます。費用のかけすぎによる利益圧迫や、逆に過度なコストカットによる質の低下は、展示会の成果に直結します。

予算策定時の主な項目と考慮点

1.基本的な費用項目の整理

費用項目内容例想定コスト帯(目安)
小間料出展スペース使用料10万〜100万円
ブース施工・装飾デザイン・設営・撤去30万〜150万円
制作物パネル、動画、印刷物など10万〜50万円
人件費スタッフ手配、アルバイト5万〜30万円
ノベルティ景品・資料配布物3万〜20万円
広告・集客DM、SNS、Web広告5万〜50万円
雑費・予備費運搬、電気、備品5万〜20万円

2.費用対効果を意識した配分

  • 優先度の高い施策に集中的に投資
  • KPIに基づいた投資判断(例:1リードあたりの獲得単価)

3.見積もりと実績の比較管理

  • 各業者から複数社見積もりを取得し、コスト構成を比較
  • 過去実績との比較による妥当性の検証

4.予備費(10〜15%)の確保

  • 想定外の追加対応(備品レンタル、修正対応など)に備える

5.社内承認フローと決裁スケジュールの管理

  • 見積書、支払依頼書、稟議の手配タイミングを事前に調整

予算策定は一度で完結させるのではなく、定期的な見直しとアップデートが重要です。進捗に応じた再配分や削減調整を行うことで、無駄を排除しつつ、成果に直結する使い方が実現できます。

会期に向けたスケジュール設計と準備の進め方

展示会の準備は、限られた期間の中で多くのタスクが集中するため、スケジュールの設計と管理が極めて重要です。遅延や対応漏れがあると、当日の運営や成果に大きく影響を及ぼします。全体の流れを把握し、各段階での優先順位と締切を明確にしたうえで、逆算したスケジュールを組む必要があります。

スケジュール設計の基本ステップ

  1. 全体フローの把握
    • 企画立案→社内承認→業者手配→デザイン制作→告知→当日運営→フォローアップ
  2. マイルストーンの設定
    • 各工程の締切日を決め、「誰が」「いつまでに」「何を」実行するかを明示
    • 例:ブース施工発注は会期の2カ月前まで、案内状発送は1カ月前まで
  3. ガントチャートやタスク管理ツールの活用
    • Excelやプロジェクト管理ツール(Backlog、Trello、Notionなど)で進捗を可視化
    • 担当者・ステータス・リマインド設定を明確に管理
  4. 関係者との定期的な進捗共有
    • 週次ミーティングや共有フォルダを活用し、社内外と情報を一元管理
    • 「○○が未完了のため、△△が遅れる」といった影響の可視化が重要
  5. 納品物・素材の締切とチェック体制の整備
    • パネルやチラシ、動画などの校正・修正日程も事前に組み込む
  6. 当日のシミュレーション・リハーサル
    • 来場者対応、トラブル発生時の流れ、スタッフ配置の確認を事前に行う

展示会は単なるイベントではなく、計画から当日、そしてその後のフォローまでが連続したプロジェクトです。だからこそ、スケジュールの遅れ=成果の低下につながることを念頭に、余裕をもった設計と早めの着手を徹底することが求められます。

トラブル回避のための実行管理チェックリスト

展示会当日は、多くの人・モノ・情報が一斉に動くため、小さなミスや対応の遅れが大きなトラブルに発展する可能性があります。そうしたリスクを未然に防ぐためには、実行管理チェックリストの活用が非常に有効です。漏れや重複のない準備体制を構築し、全体を可視化して進行管理を行いましょう。

展示会実行管理のチェック項目例

  1. 社内調整・承認関係
    • 目的・KPIの共有
    • スケジュールと予算の決裁完了
    • 担当メンバーの明確化と責任範囲の確認
  2. 外部業者との連携・進行管理
    • ブース施工・装飾業者のスケジュール確認
    • 印刷物(パネル・チラシ・資料)の納期と内容確認
    • 備品レンタル、電源・通信環境などの事前発注
  3. コンテンツ・展示物の最終確認
    • 展示物の検品・搬入計画の策定
    • デモ機材・映像・資料などの動作確認
    • 予備品や緊急対応キット(延長コード、テープなど)の準備
  4. 当日の運営フロー整備
    • スタッフ配置表・役割分担表の作成
    • 来場者対応マニュアルの配布
    • 名刺回収・リード記録方法の統一
  5. トラブル時の対応計画
    • 代替機材や連絡手段の確認
    • 想定リスク(停電、来場者過多など)への対応策整備
    • 当日緊急連絡網の確認と周知
  6. 撤収・フォローアップ準備
    • 撤収手順、搬出スケジュールの確認
    • 回収資料、名刺、アンケートの整理ルール整備
    • 展示会後の営業フォロー計画の立案

チェックリストはプロジェクトの規模やチーム構成に応じてカスタマイズ可能です。Excel形式やクラウド共有ツールに落とし込むことで、複数メンバーによるリアルタイム管理が可能になります。
「人のミスを仕組みで防ぐ」ことを目的に、トラブルが起きても冷静に対応できるよう準備を整えましょう。

まとめ:展示会を成功に導くための実践ポイント

展示会は、単なる販促イベントではなく、顧客との出会い・関係構築・事業成長のための重要なビジネス機会です。成功のためには、目的やターゲットの明確化、計画性のある準備、当日の運営力、そしてその後のフォローアップに至るまで、すべてのプロセスを一貫して設計・実行する必要があります。

以下に、本記事で解説した重要なポイントを整理します。

■展示会成功のための実践的チェックリスト

  1. 出展目的と目標の明確化
    • 新規リード獲得、商談化、ブランド訴求など、数値目標を設定
  2. 出展計画とターゲットの設計
    • テーマ・コンセプトの策定とペルソナの明確化
  3. 企画書の活用と社内外の合意形成
    • 説得力ある構成とテンプレート活用で業務効率化
  4. 魅力的なブースデザインと訴求設計
    • 視覚演出と体験型展示による注目度の最大化
  5. 会期中の集客と来場者対応の強化
    • SNSやWebによる事前告知と当日のアクション設計
  6. 予算とスケジュールの徹底管理
    • 費用対効果を意識した配分と余裕あるスケジューリング
  7. 実行管理とトラブル対策の徹底
    • チェックリストの活用で準備・運営のミスを最小限に
  8. 展示会後のフォローアップと効果測定
    • 名刺整理、営業連携、次回改善へのフィードバック設計

展示会の成果は、「準備8割・当日2割」とも言われるほど、事前計画と設計が鍵を握ります。本記事で紹介したステップやポイントを参考に、次回の展示会では目に見える成果を実感できる出展を目指していきましょう。

FAQs

展示会の出展にはどれくらいの予算を見込むべきですか?

Answer:
展示会の規模や目的によって異なりますが、一般的には50万〜300万円程度が目安となります。小間料、ブース装飾、スタッフ手配、ノベルティ、印刷物、交通費などを含め、費用対効果を意識した算出が重要です。事前に必要項目をリスト化し、想定コストを積算することで無駄のない計画が可能になります。

展示会の企画は何カ月前から準備を始めるべきですか?

Answer:
通常は3〜6ヵ月前からの準備が推奨されます。特にブース設計、制作物、社内調整に時間がかかるため、早期の目的設定とスケジュール策定が成功のカギとなります。余裕を持った準備期間を確保することで、急な変更にも柔軟に対応できます。

ブースデザインを外注する場合の注意点はありますか?

Answer:
施工会社の実績や対応力、費用内訳の明確さがポイントです。過去の事例やポートフォリオを確認し、自社のコンセプトに合った提案ができるかを判断しましょう。また、デザイン性だけでなく動線設計や使い勝手も重視してください。契約前に納品物や修正回数、設営日程の詳細を明記することも重要です。

展示会後の名刺やリードはどのように管理すればいいですか?

Answer:
名刺やリード情報は展示会直後に整理・分類し、データ化しておくことが重要です。見込み度や優先度に応じてリスト化し、営業チームと連携してフォローアップを進めましょう。メール配信、電話対応、資料送付などを段階的に実施し、成約率を高める営業施策に繋げていくことがポイントです。

展示会の成果を測定するにはどのような指標がありますか?

Answer:
代表的なKPI(重要業績評価指標)には、以下のようなものがあります:

指標名評価内容活用目的
名刺交換数獲得した名刺の総数集客効果の測定
リード数リスト化された見込み客営業活動の基礎指標
商談件数展示会中・後の打ち合わせ数商談化率の分析
受注金額成約した案件の総額売上貢献の定量評価
SNS反応数いいね・シェア・リーチなど認知度・興味の把握
フォロー対応数メール・電話のアクション件数営業連携状況の可視化

これらを数値目標として事前に設定し、実績と比較することで効果測定が可能です。

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創業以来培ったノウハウとデータをもとにまとめたハンドブックです。
「初めての展示会で何をやったら良いかわからない」「効率的に成果を出すブースづくりについて知りたい」、そんな方におすすめです。

本資料は展示会出展社さま、展示会出展をご検討されている方に向けて作成した資料です。 同業他社さまには資料ダウンロードをご遠慮いただいております。申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。