新商品発表会とは?開催メリット・成功の流れ【完全ガイド】
INDEX
新商品発表会は、製品やサービスを市場に正式に発表し、消費者や関係者、メディアなどに向けて情報を発信する重要なプロモーションイベントです。近年では、従来のリアル形式だけでなく、オンライン配信やハイブリッド型といった形式も増えており、会場に集まる人数だけでなく、WEBを活用した拡散力やSNSでのリアルタイムな共有が、成功を左右するポイントになっています。
企業がこのような新製品発表会を開催する理由は多岐にわたりますが、共通する目的は製品の認知度向上と販売促進です。また、参加者との接点を通じたフィードバック収集や、将来的な顧客化の可能性を探る点でも、価値の高いイベントとなります。
本記事では、開催の流れや企画・準備のポイント、当日進行、PR戦略の方法、そして実施後の活用方法までを段階的に解説し、成功する発表会の実現に向けた総合的なノウハウをご紹介します。初めて発表会を開催する企業担当者から、実施経験のあるマーケティング担当者まで、実用的な情報をお届けします。
新商品発表会とは?目的と基本構造
新商品発表会とは、企業が開発したばかりの新製品やサービスを、社外の消費者やメディア関係者に向けて初めて正式に発表するイベントです。単なる情報公開ではなく、PR効果や販売促進、ブランドイメージの形成といった複合的な目的を持って実施されます。
このような発表会は、企業とターゲットユーザーとのコミュニケーションの場であると同時に、マスメディアやSNSなどを活用して広く情報を拡散する機会でもあります。特に製品の特長やブランドコンセプトを伝えるには、映像やプレゼンテーション、体験展示など、リアルな場での表現が有効です。
近年では、会場開催に加えて、オンライン配信やアーカイブの動画配信も一般化しており、より広い層がアクセスできるようになりました。さらにトークセッションやデモンストレーションなどを組み込んだ企画演出によって、より魅力的なイベントに仕上げる工夫も求められています。
新商品発表会の定義と企業が行う理由
企業が新商品発表会を行う背景には、主に以下のような目的があります。
- 製品の認知度向上:発売前に広くメディアやユーザーへ情報を届け、話題性を高める
- ブランドの訴求:企業姿勢や価値観を体現することで、ブランドイメージを強化
- 販売促進:発表会後の購入行動や問い合わせにつなげる導線を確保
- 市場理解と反応収集:消費者や業界関係者の反応を通じて、商品改善やマーケティング戦略に活かす
また、展示会やメディア向けプレスイベントと比較して、自社のタイミングと演出で自由に企画できる点も発表会の魅力です。製品を主役に据えた構成により、アピールポイントを最大限に伝えることができます。
発表会の主な形式と特徴(リアル/オンライン)
新製品発表会の形式は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
1.リアル開催(対面型)
- ホールやイベントスペースなどを使い、会場に参加者を招いて実施
- 製品の実物展示や体験型ブース、その場での質疑応答などが可能
- 直接的な印象を与えやすく、ブランド価値の強化に有利
2.オンライン開催(配信型)
- WEBツールや配信サービスを使って、リアルタイムまたは録画で情報を発信
- アクセス制限やチャット機能を活用し、双方向コミュニケーションも実現
- コスト面や開催場所の制約が少ない一方、映像表現や構成に工夫が必要
3.ハイブリッド形式
- 一部の参加者は現地に招待しつつ、同時にオンラインで配信を実施
- オンラインとリアルのメリットを融合できるため、近年注目が集まっている形式
このように、それぞれの形式には特徴とデメリットが存在するため、自社の目的やターゲット層、予算に合わせて適切な形態を選定する必要があります。
新商品発表会を開催するメリットとPR効果
新商品発表会を自社で開催することには、単なる製品の紹介にとどまらない多くのメリットがあります。単一のイベントでありながら、メディア露出、SNS波及効果、参加者との関係構築など、複数のチャネルを通じたPR効果を同時に生み出せるのが大きな特徴です。
また、展示会や広告では伝えきれないストーリーやブランドの想いを、リアルまたはオンラインで直接訴求できるのも新製品発表会ならではの強みです。特に、製品の開発背景や開発者の声などを盛り込んだプレゼンテーションを行うことで、より深い理解と共感を生むことが可能です。
企業にとっては、発表会を戦略的に設計・実施することで、単なる宣伝ではなく、ブランド価値の向上と消費者との信頼関係の構築につながる重要なマーケティング資産となります。
メディア露出とブランド価値の向上
新商品発表会の最大の利点の一つが、マスメディアや業界誌、Webメディアによる報道の獲得です。プレスリリースを同時に発信し、会場取材を受け入れることで、ニュース性のある情報として露出を促進できます。
以下のような取り組みが効果的です。
- プレスリリースとプレスキットを事前に送付し、取材を誘導
- 発表会に報道関係者用の受付と取材スペースを用意
- ブランドの世界観を体現する演出や映像の活用で印象を強化
また、登壇者のコメントや開発者のメッセージを織り交ぜたプログラム設計は、企業の信頼性や専門性の訴求にも寄与します。結果的に、商品単体だけでなく企業そのもののブランド価値が向上し、長期的なファンづくりにもつながります。
SNSやWEB配信でのプロモーション効果
近年の発表会では、SNSやWEB配信を活用したプロモーションが重要な戦略要素となっています。オンラインでのリアルタイム放映や、ハッシュタグを使った投稿キャンペーンを行うことで、情報の拡散性と話題性を飛躍的に高めることが可能です。
特に効果的な活用方法は以下の通りです。
- イベントの模様を動画配信し、後日も視聴できる形でアーカイブ化
- SNSでの「ライブ実況」を通じて、リアルタイムの反応を獲得
- インフルエンサーや業界関係者による事前・事後の投稿を促進
また、公式アカウントでの発信だけでなく、参加者自身による投稿が拡がることで、消費者の信頼性が高いUGC(ユーザー生成コンテンツ)としての効果も期待できます。
参加者との体験共有によるエンゲージメント向上
新商品発表会の場は、単なる情報提供だけでなく、体験価値の共有によってエンゲージメントを高める重要なタッチポイントです。参加者にとって、製品を「見て・触れて・感じる」ことで理解度が高まり、興味・関心が実際の購買意欲へとつながっていきます。
参加者との関係性を深めるには、以下の要素が効果的です。
- 実物展示やデモンストレーションによる製品体験の提供
- 担当者との対話や質疑応答の機会を設ける
- 記念品としてのノベルティやサンプル配布による接点づくり
このようなリアルなコミュニケーションを通じて得られた印象は、デジタル広告などでは得られない深い記憶として残ります。企業にとっては、ブランドへのロイヤリティ向上やリピーター育成といった成果も期待できます。
開催準備の流れと成功のポイント
新商品発表会を成功に導くためには、事前の準備段階が非常に重要です。目的の明確化から案内状の作成、会場の手配、プレゼンテーション資料の準備、さらにスタッフ体制の整備に至るまで、多岐にわたる業務を計画的に進行させる必要があります。
準備段階での抜けや漏れは、当日のトラブル発生やブランドの信頼性低下につながる恐れがあります。ここでは、成功率を高めるための準備工程を、段階的かつ具体的に解説していきます。
開催目的の明確化とターゲットの設定
発表会の成功を左右する第一歩は、「何のために実施するのか」という目的を明確にすることです。目的は以下のように分類できます。
- 新製品の機能・価値を伝えたい
- 既存顧客との関係を強化したい
- メディア報道によって話題化したい
- 業界内でのプレゼンスを高めたい
目的が定まったら、次はターゲットの選定です。一般消費者向け、業界関係者向け、メディア向けなど、対象によってプログラム構成や発信方法が変わってきます。
発表会は「誰に何を伝えるか」を中心に計画することで、情報の設計や進行管理にブレがなくなり、結果的に効果的なイベント運営につながります。
会場・形式・日程など開催内容の決定
目的とターゲットが決まったら、次に行うのが開催内容の設計です。ここでは次の3点が軸になります。
- 会場選定:アクセスの良さ、収容人数、演出の自由度などを考慮
- 開催形式:リアル、オンライン、ハイブリッドの中から適切な形を選定
- 日程の決定:競合イベントとのバッティングを避け、注目を集めやすいタイミングを選ぶ
また、イベントの時間帯も重要な要素です。業界関係者が多く参加するなら平日昼間、一般ユーザー向けなら夜間や週末が効果的です。
早期にこれらの決定を行うことで、機材手配や告知活動に十分な時間を確保でき、全体のスケジュールに余裕を持たせることができます。
案内状・プレスリリース・資料などの作成と配信
参加者やメディア関係者に情報を伝えるための各種資料の作成は、成功に欠かせない工程です。代表的なものには以下があります。
- 案内状・招待状:日時・場所・登壇者・申込方法などを記載
- プレスリリース:発表内容や背景情報を簡潔にまとめ、メディア向けに配信
- プレゼン資料・概要資料:当日の説明用スライドや参加者配布用の印刷物
それぞれの配布タイミングも重要です。プレスリリースは開催日の1〜2週間前、案内状は少なくとも3週間前には送付し、返信確認のタイミングも管理できるようにしておくと安心です。
SNSやメールを活用した招待戦略と配信タイミング
告知と招待の成功が、集客の質と量を左右します。近年では、SNSやメールを使った柔軟な招待戦略が主流となっています。
活用ポイントは以下の通りです。
| チャネル | 特徴 | 配信タイミング | 注意点 |
| SNS | 拡散性が高く、話題化しやすい | 約3〜4週間前から定期投稿 | ハッシュタグや時間帯が重要 |
| メール | パーソナルで高い到達率 | 3週間前・2週間前・前日 | リストの精度が鍵 |
| 招待状(紙) | フォーマル・VIP対応に有効 | 4週間前までに送付 | 制作・送付に時間がかかる |
配信タイミングは、1ヶ月前→2週間前→開催直前と段階的に告知を重ねることで、関心度の高い層の参加率が向上します。特に、注目度が集まりやすい時間帯(平日午前・夕方)を選んで配信するのが効果的です。
スタッフ用進行台本の構成例と作成ポイント
イベント成功のカギを握るのが、スタッフ間の連携を強化するための進行台本(台本・シナリオ)です。
台本の基本構成例
- 全体タイムスケジュール(開場〜終了までの流れ)
- 各担当の役割分担(受付、誘導、ステージ管理、配信など)
- トーク内容や登壇タイミングの記載
- トラブル発生時の対応方針
事前にスタッフと台本を共有し、リハーサルで実践的に確認することが必須です。あらゆるトラブルに備えたシミュレーションを行うことで、当日の安定運営に大きく寄与します。
以下に、リアル会場×メディア参加型の新製品発表会を想定した台本例を記載します。
基本情報
| 項目 | 内容 |
| イベント名 | 〇〇株式会社「新製品〇〇」発表会 |
| 日時 | 2025年10月5日(木)14:00〜16:00 |
| 会場 | 東京〇〇ホールA・B(2F/収容120名) |
| 形式 | リアル+オンライン同時配信(YouTubeLIVE) |
| 担当責任者 | 総合ディレクター:山田太郎(携帯:090-xxxx) |
タイムスケジュール(進行概要)
| 時間 | 内容 | 担当 | 備考 |
| 12:30〜 | 会場設営・機材確認・スタッフ集合 | 設営・配信・受付担当 | 会場内の最終チェック |
| 13:15〜 | 登壇者入り、控室案内 | 登壇者誘導・受付 | スライド再確認・音声テスト |
| 13:30〜 | リハーサル通し(ステージ+配信) | 全スタッフ | タイミング確認必須 |
| 13:45〜 | 受付開始、案内誘導 | 受付・誘導担当 | 招待状と照合、座席誘導 |
| 14:00〜 | 開演・MC挨拶 | ステージ進行 | ライブ配信スタート |
| 14:05〜 | 代表取締役スピーチ | ステージ進行 | 自社のビジョン説明 |
| 14:15〜 | 新製品プレゼンテーション | プロダクト担当 | スライド・デモ機併用 |
| 14:35〜 | デモンストレーション+トークセッション | 登壇者・モデレーター | 質疑応答準備 |
| 15:10〜 | 質疑応答セッション | MC+司会+記録係 | メディア向け優先対応 |
| 15:30〜 | クロージング・記念撮影 | MC・ステージ進行 | SNS用撮影サポートあり |
| 15:45〜 | 退出誘導・ノベルティ配布 | 誘導・受付・配布担当 | 動線の重複に注意 |
| 16:00〜 | 完全撤収開始 | 全体 | 忘れ物・機材確認 |
役割別詳細タスクリスト
| 担当者区分 | 担当業務 | 補足対応 |
| 総合ディレクター | 全体の進行管理、最終判断、緊急対応 | 配信・登壇者・主催と連携 |
| 受付スタッフ | 来場者受付、名簿照合、名札配布、案内 | 招待状と参加者リスト照合 |
| 誘導スタッフ | 会場内外の動線案内、座席・控室案内 | VIPゾーンを優先対応 |
| ステージ進行 | タイムキープ、登壇者のタイミング誘導 | マイク・スライド・照明確認 |
| 配信スタッフ | カメラ、音声、画面切替、録画対応 | バックアップ回線用意 |
| ノベルティ配布 | 記念品の準備、配布エリアの設置・管理 | 手渡しor自由取得形式を選定 |
| メディア担当 | プレス受付、プレスキット対応、取材調整 | プレスリスト管理・撮影サポート |
想定トラブルと対応シナリオ
| 想定トラブル | 初動対応 | 担当者 |
| 登壇者の遅刻 | タイムスケジュール変更、MCがつなぐ | 総合ディレクター |
| 映像・音声トラブル | バックアップPC・マイクへ切替 | 配信担当 |
| 招待者が来場リストにない場合 | 上長に確認→一時待機案内 | 受付スタッフ |
| 来場者の体調不良 | 会場スタッフと連携、救護室へ案内 | 誘導+本部連絡 |
| Q&A時間が延びすぎた | クロージング内容を短縮・調整 | ステージ進行 |
プレゼンテーションやリハーサルの重要性
発表会の中核を担うのが、プレゼンテーションです。登壇者の言葉や身振り、スライドの内容が企業イメージに直結するため、完成度を高める必要があります。
ポイントは以下の通りです。
- メッセージを一貫性ある構成で伝える
- 専門用語や複雑な情報はビジュアルでわかりやすく解説
- 製品の魅力をストーリーで表現し、記憶に残るプレゼンに
本番前のリハーサルでは、タイミングや演出、音響・映像の連携などを含めた通し確認が不可欠です。最低でも2〜3回の実施を推奨します。
成功する発表会に必要な持ち物・準備物チェックリスト
発表会当日の忘れ物や不足がトラブルにつながるケースは多くあります。以下に準備物チェックリストを例示します。
基本資料・書類関連
| 項目 | 用途/目的 | チェック欄 |
| タイムテーブル(最終版) | スタッフ用進行管理 | □ |
| 進行台本(印刷&配布用) | ステージ進行・スタッフ共有用 | □ |
| 配布用プレゼン資料(印刷50部) | 来場者向け配布・メディア説明用 | □ |
| プレスリリース原稿+配布用封筒 | メディア用配布文書 | □ |
| メディアリスト(所属・連絡先含む) | メディア対応・取材調整用 | □ |
| 招待者リスト(受付用・控室用) | 受付・誘導担当の情報確認用 | □ |
| 緊急対応マニュアル(連絡網付き) | トラブル発生時の行動指針 | □ |
機材・備品関連
| 項目 | 用途/目的 | チェック欄 |
| ノートPC(発表者・予備含む) | プレゼン・スライド投影 | □ |
| HDMI/VGAケーブル(変換含む) | プロジェクター接続用 | □ |
| 映像切替器・配信ミキサー | オンライン配信・画面制御 | □ |
| ワイヤレスマイク/ピンマイク | 登壇者・MC音声収録 | □ |
| 音響スピーカー・ケーブル一式 | 会場音声出力 | □ |
| 延長コード・電源タップ | 会場レイアウトに応じて必要 | □ |
| 照明機材(会場が暗い場合) | 製品の見映え・撮影対応 | □ |
| 録画用カメラ+三脚 | アーカイブ・記録用途 | □ |
配布物・印刷物・参加者対応関連
| 項目 | 用途/目的 | チェック欄 |
| ノベルティ(記念品) | 参加者満足度向上・SNS拡散 | □ |
| 試供品・サンプル | 製品理解促進・体験提供 | □ |
| 名札・ネームプレート | 登壇者・スタッフ識別 | □ |
| 受付名簿(紙・デジタル) | 参加者管理・緊急連絡対応 | □ |
| 受付セット(バインダー・筆記具) | 手書き対応、確認用書類 | □ |
| 会場案内POP、矢印サインなど | スムーズな導線確保 | □ |
| 質問カード・アンケート用紙 | 質疑応答、来場者フィードバック収集 | □ |
会場・設営関連
| 項目 | 用途/目的 | チェック欄 |
| ブース装飾(バナー・パネル類) | ブランドイメージ・空間演出 | □ |
| バックパネル・演台布 | ステージ演出・撮影映え | □ |
| 案内看板(受付/控室など) | 参加者動線の明確化 | □ |
| ゴミ箱・クローク案内札 | 快適な運営と会場美観の維持 | □ |
| 控室(登壇者用)事前セッティング | 水・資料・案内係配置など | □ |
オンライン配信関連
| 項目 | 用途/目的 | チェック欄 |
| 配信URLの最終確認・発行 | 事前登録者への共有、SNS投稿用 | □ |
| テスト配信実施(前日+当日) | 通信環境・音声・画質確認 | □ |
| バックアップPC・回線 | 回線トラブル時の即時切替 | □ |
| コメント監視・質疑応答担当配置 | 配信中のインタラクション管理 | □ |
これらを一覧形式で事前に管理し、チェックリスト化しておくことで、万全の状態で本番に臨むことができます。
当日の進行と注意点
新商品発表会の本番当日は、あらゆる準備を結集させる最重要フェーズです。どれだけ丁寧に計画を立てても、進行の遅れや突発的なトラブルが発生すれば、参加者やメディア関係者に与える印象が悪くなり、企業の信頼を損なうリスクもあります。
そのため、当日のスムーズな進行管理とトラブルへの即時対応力は、成功する発表会に欠かせない要素です。ここでは、現場運営における基本的な体制づくりと、リスクマネジメントの考え方を具体的に解説します。
スムーズな進行を支える役割と体制
発表会当日を安定的に運営するためには、明確な役割分担と連携体制の構築が必要不可欠です。特に大規模な会場やオンライン配信を伴う形式では、ひとつのミスが全体に影響を与える可能性があるため、各担当者の動線と業務範囲を事前に明確にしておくことが求められます。
基本的な体制例
| 担当役割 | 主な業務内容 | 備考 |
| 総合ディレクター | 全体の進行・判断・現場指揮 | 中心となる調整役 |
| ステージ進行担当 | 登壇のタイミング調整、演出確認 | 台本・タイムキープ必須 |
| 受付・誘導スタッフ | 来場者対応・席誘導 | トラブル対応も含む |
| 配信・機材オペレーター | 映像・音響・スライド操作など技術全般 | 機材トラブル対応が重要 |
| トラブル対応窓口 | 問題発生時の判断と対応 | 連絡経路を事前に明示 |
これらの体制に加え、インカムやチャットツールによるリアルタイムな情報共有が現場の混乱防止に役立ちます。リハーサル時点で動きを確認し、全員が役割を把握しておくことが、スムーズな本番運営につながります。
トラブル時の対応と現場運営のコツ
発表会当日には、予測できないトラブルが発生することも想定すべきです。たとえば、機材の不具合、登壇者の遅刻、交通トラブル、天候、配信トラブルなどが挙げられます。こうした事態に備えて、事前に複数の想定パターンを検討しておくことが必要です。
トラブル対応の基本
- バックアップ機材の用意(予備PC、マイク、バッテリーなど)
- 代替進行パターンの準備(登壇者遅刻時の差し替えコンテンツなど)
- トラブル時の担当窓口の明確化(誰が判断・連絡・対応を担うか)
- リアルタイム対応フローの作成(フローチャートなどを可視化)
また、来場者やメディア関係者に対しては、丁寧かつ迅速な案内を心がけることで、万一の事態でも信頼感を維持することができます。たとえば「開始が遅れる」「内容が一部変更される」といった情報は、受付やスタッフが即時共有し、混乱を最小限に抑えましょう。
現場運営のコツとしては、以下の点が効果的です。
- 事前のリハーサルで動線・導線・スケジュールを全員が把握
- 進行表を紙とデジタルの両方で共有し、どんな状況でも確認できるようにする
- 会場全体を俯瞰できる指揮拠点を用意し、判断と連絡が集中できる体制を整備
発表会は「非日常の舞台」です。だからこそ、裏方の段取りと対応力が、企業のブランドイメージを決定づける要素として非常に重要です。
開催後の活用とフォローアップ
新商品発表会は、当日の運営が終わった時点で完了ではありません。開催後の活用こそが、イベントの価値を最大化する重要なステップです。近年のマーケティングでは、二次利用やフォローアップ施策の設計が、費用対効果(ROI)の向上に直結しています。
発表会で得た素材やデータ、参加者の反応を適切に整理・活用することで、ブランド認知の継続的な拡大や次回施策への改善が可能となります。ここでは、イベント後に実施すべき具体的な活用方法と運用のポイントを解説します。
メディア掲載・SNS投稿などの二次活用
発表会当日の様子や情報は、メディア露出とSNS投稿を通じて、さらに広いターゲット層に波及させることが可能です。特に、下記のような二次活用施策を意識的に組み込むことで、イベントの持続的な効果が期待できます。
主な二次活用施策
- メディア掲載記事のまとめとWEB掲載:掲載された記事を公式サイトや広報資料としてアーカイブ
- SNSでの写真・動画投稿:発表会の雰囲気や登壇者のコメントを分かりやすく編集し、段階的に投稿
- 発表会ダイジェスト動画の制作・配信:YouTubeや自社サイト上で公開し、後日閲覧者への訴求に活用
- 当日配布資料やプレゼン資料の一部公開:PDFでのダウンロード配信により、参加できなかったユーザーへもアプローチ可能
また、SNS上でのハッシュタグ活用やインフルエンサー投稿の再共有も重要な手段です。リアルタイムだけでなく、イベント終了後も継続的に話題として発信していくことで、ブランドの印象定着につながります。
参加者へのフォローと次回への活用
発表会に参加したユーザーとの関係構築は、次回の販促や営業活動に直結する重要な資産です。イベント後のフォローアップ施策が、見込み顧客化やリピーター育成に大きく貢献します。
参加者フォローの具体施策
- お礼メールの送付:開催後24時間以内を目安に、当日の感謝と今後の案内を送付
- アンケートの実施と分析:満足度、印象、改善点をヒアリングし、次回の参考資料に
- 資料や動画の再配布:希望者に対し、プレゼン資料・製品概要などを後日送信
- 営業チームへの引き継ぎ:関心度の高かった参加者を分類し、営業チームが適切にアプローチ
さらに、社内に向けては開催レポートを作成し、企画から運営、効果検証までを一元管理します。これにより、次回の発表会や他のプロモーションイベントに向けたノウハウ共有が可能となり、より効果的なマーケティング資産の蓄積が実現します。
まとめ:新商品発表会を成功に導くために必要な視点
新商品発表会の成功は、単なるイベント実施ではなく、企業戦略と一体化した計画性と全体設計力にかかっています。開催の目的設定からターゲット設計、進行管理、情報発信、そしてアフターフォローまで、一連の流れを丁寧に設計することが不可欠です。
本記事で解説したように、リアル/オンラインを問わず、発表会の価値を最大限に引き出すには、体験性・情報性・拡散性の3要素をバランスよく設計することがポイントです。
☞自社製品を最大限にアピールし、ブランド価値を高める発表会の戦略設計とは
- 明確な目的とターゲット設定
- 「誰に、何を、どのように伝えるか」を事前に明文化
- 一般向けかBtoBかによりアプローチを最適化
- 開催形式と日程の戦略的決定
- オンライン、リアル、ハイブリッドの選択と理由付け
- 業界トレンドや他社の発表タイミングを考慮
- 会場・資料・スタッフ準備の徹底
- 進行台本や機材、配布資料などをチェックリストで管理
- リハーサルで動線と進行を事前確認
- 情報拡散力を高めるPR施策の実施
- プレスリリース、SNS戦略、動画配信によるマルチ展開
- メディア・インフルエンサーとの関係構築も重要
- 開催後のフォローと次回施策への活用
- お礼メール、アンケート、UGC活用による関係継続
- 社内レポートの蓄積による再現性と改善性の確保
- トラブル対策と現場体制の強化
- 当日トラブルへの対応フローと責任体制を明確化
- 現場での円滑な指揮系統とコミュニケーションが鍵
発表会は、製品を起点にしたブランドコミュニケーションの舞台です。戦略的に設計された発表会は、単なるお披露目イベントを超えて、企業の価値と未来を伝える重要なマーケティング資産になります。
FAQs
新商品発表会の開催時期はいつが最適ですか?
製品の発売予定日から逆算して3〜6週間前が理想です。事前準備・案内状送付・メディア対応などの工程を考慮すると、月初や業界の展示会シーズン直後などが注目されやすいタイミングです。
発表会の開催費用はどれくらいかかりますか?
リアル会場開催の場合は30万〜300万円が目安です(※自社調査による2025年1月時点の参考値)。会場使用料、機材、装飾、配信コスト、ノベルティなどを含めて予算を組みます。オンライン配信のみであれば費用を抑えることも可能です。
発表会に向いている製品や業種はありますか?
家電、化粧品、IT製品、BtoBの技術商材など、「特徴の説明」「体験の提供」が有効な製品に向いています。業界トレンドや季節に合ったテーマで訴求できる製品であれば、話題性も高まります。
プレスリリースは発表会の前に出すべきですか?
基本的には開催の1〜2週間前に事前発信し、当日には会場で追加資料(プレスキット)を配布する形が一般的です。報道機関のスケジュールに合わせたタイミング調整が、露出最大化の鍵となります。
オンライン発表会でもノベルティは必要ですか?
可能であれば事前に招待者へサンプルを送付することで、リアルイベント同様の体験価値を提供できます。限定グッズやバーチャル背景プレゼントなどの工夫もオンラインならではの訴求手段です。
お役立ち資料
CASE STUDY
創業以来培ったノウハウとデータをもとにまとめたハンドブックです。
「初めての展示会で何をやったら良いかわからない」「効率的に成果を出すブースづくりについて知りたい」、そんな方におすすめです。
本資料は展示会出展社さま、展示会出展をご検討されている方に向けて作成した資料です。 同業他社さまには資料ダウンロードをご遠慮いただいております。申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。