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展示会営業で成功する方法|商談数アップのコツと準備ガイド

展示会営業で成功する方法|商談アップのコツと準備ガイド

展示会営業は、企業や自社製品の認知度向上や新規顧客の獲得、商談数アップを目指すうえで非常に効果的な手法です。近年では、東京をはじめ全国各地で大規模なEXPOや展示会が数多く開催されており、さまざまな業界・テーマで新たなビジネス機会が生まれています。

展示会で営業成果を最大化するためには、出展準備から当日のブース運営、来場者へのアプローチや商談の進め方、展示会後のフォローアップまで、段階ごとのノウハウやコツを理解し、的確に実践することが重要です。

本記事では、展示会営業の基本から実際に成果を出すためのポイントを、出展準備や商談獲得のコツ、最新のマーケティング手法まで具体的に解説します。

東京ビッグサイトなどの大規模展示会だけでなく、全国のEXPOや業界イベントにも活用できる実践的なガイドとして、ぜひ参考にしてください。

展示会営業の基本と成果を上げるポイント

展示会営業は、企業が自社の製品やサービスを多くの来場者に直接アピールできる貴重なビジネス機会です。特に近年は、東京ビッグサイトをはじめとした大規模なEXPOや、さまざまな業界ごとの専門展示会が数多く開催されています。営業担当者が目標とする成果を上げるためには、営業活動の「基本」をしっかり押さえておくことが不可欠です。

営業成果を最大化するための主なポイントは、以下の通りです。

・ 展示会の目的と成果イメージの明確化
 新規顧客の獲得、既存顧客との関係性強化、リードの質向上など、目的に応じて必要な施策を組み立てます。

・ 事前準備とKPIの設計
 出展テーマやターゲット顧客の設定、会場でのブース配置や装飾の工夫、目標数値(例:名刺交換数や商談件数)の明確化が必要です。

・ 来場者との効率的なコミュニケーション
 声掛けやトークスクリプトの用意、顧客ニーズの把握、製品説明の工夫など、来場者の関心を引き出す方法を準備します。

・ 成果を上げるためのフォロー体制構築
 展示会終了後のメール配信や電話での連絡、オンラインツールを活用したアプローチなど、商談につなげるための営業活動が求められます。

・ 展示会特有の現場力の強化
 スタッフへの役割分担や当日の対応体制の確立、迅速な情報収集と課題解決能力が成果向上の鍵となります。

営業担当者は、こうしたポイントを押さえながら、ブース来場者一人ひとりとの信頼関係を積極的に構築することが重要です。

展示会営業は、他のマーケティング施策と異なり、リアルなコミュニケーションを通じて新たなビジネスチャンスを掴める点が大きなメリットです。

展示会営業とは何か?目的とメリットの整理

展示会営業とは、企業や自社が展示会やEXPOなどの会場にブースを設け、来場者と直接コミュニケーションを取りながら製品やサービスを紹介し、営業活動や商談につなげる手法です。リアルな場で顧客との接点を構築できるため、他のマーケティング手法とは異なる成果やメリットが期待できます。

【展示会営業の主な目的】
・ 新規顧客やリードの獲得
 まだ接点のないターゲット層に製品やサービスを知ってもらい、名刺交換やリスト化によるリード獲得を目指します。

・ 既存顧客との関係性強化
 すでに取引のある顧客に最新情報を提供し、継続的な取引やアップセルの機会を生み出します。

・ 製品・ブランドの認知度向上
 多くの来場者に直接アピールすることで、業界内でのブランドイメージや認知度向上を実現します。

・ 業界動向の情報収集や競合分析
 同業他社や競合ブースの展示内容や来場者の反応を観察し、業界トレンドや市場ニーズを把握できます。

【展示会営業のメリット】
・ 短期間で多数の見込み顧客と接触可能
 期間中に一堂に会する来場者に対して、効率的に営業活動を行えます。

・ リアルな反応とニーズの把握
 実際に製品を手に取ったり、デモンストレーションを体験してもらうことで、興味や課題を直接ヒアリングできます。

・ 迅速なフィードバックとその場での商談化
 質問や要望への即時対応ができるため、スピーディーに商談へ発展する可能性が高まります。

・ 企業や担当者の印象アップ
 対面での丁寧な説明や対応が、会社や担当者への信頼感の醸成につながります。

展示会営業は、単なる「製品の展示」にとどまらず、来場者の課題解決や商材への関心を高めるきっかけとなり、受注や売上アップにつなげるための重要なビジネスチャンスです。

展示会に出展する目的やメリットについて詳しく解説している記事もご紹介します。
展示会出展の目的とは?出展メリットと成功の秘訣
展示会出展のメリットとは?成功につなげる方法を解説も是非ご一読ください。






展示会で成果を上げるための成功イメージ

展示会で営業成果を最大化するためには、出展前から終了後まで一貫した流れを意識し、「成功イメージ」を明確に描くことが重要です。単に多くの来場者と接触するだけでなく、目的に沿ったリード獲得や商談数の向上、受注や売上につなげる具体的な成果を意識しましょう。

【成果を上げるための具体的な成功イメージ】
・ 会期中に目標とする名刺交換数やリードを獲得できている
 事前に目標値を設定し、スタッフ全員がKPI達成に向けて行動しています。

・ ブース来場者の中から見込み顧客を効率的に発掘できている
 ヒアリングや商材説明で顧客の課題やニーズを正確に把握し、優先順位をつけてアプローチします。

・ 商談化の可能性が高い案件をその場でフォローアップしている
 興味を示した来場者にはアポイントやデモ、後日の訪問を具体的に提案します。

・ 展示会後のフォロー体制が確立されている
 取得した名刺やリード情報をすぐに整理し、メールや電話、オンラインミーティングなどでタイムリーにアプローチを実施します。

【展示会営業成功のための工夫ポイント】
 ・ ブース配置や装飾にこだわり、第一印象をアップ
 ・ 来場者への声掛けスクリプトやトークを準備し、関心を高める工夫をする
 ・ セミナーや無料体験、ノベルティ配布などの集客施策を組み合わせる
 ・ スタッフ全員が目的や役割、対応方法を理解している

展示会の成果は「準備」「当日対応」「フォローアップ」のすべてが連動して初めて最大化されます。営業担当者が目指すべきは、単なる名刺交換数ではなく、質の高い商談や顧客との新たな関係構築に結び付く成果を出すことです。

目標設定の重要性とKPI設計

展示会営業で成果を上げるためには、事前の目標設定とKPI(重要業績評価指標)の設計が欠かせません。明確な目標がなければ、スタッフの動きも曖昧になり、展示会終了後に「成果がよく分からない」という事態に陥りがちです。営業活動の方向性をはっきりさせ、全員で同じゴールを目指すためにも、具体的な数値目標や指標の設定が必要です。

【目標設定のポイント】
・ 出展目的を明確にする
 例:新規リード獲得数、商談件数、受注見込み案件数、既存顧客との面談数、ブランド認知度向上
・ 成果を数値化できる目標を設定する
 例:会期中に名刺100枚獲得、デモンストレーション20回実施、商談5件創出など
・ 部門や担当者ごとの役割と目標を分担する
 各スタッフが自分のKPIを意識し、能動的に行動できる体制を作ります。

【KPI(重要業績評価指標)の具体例】
 ・ 名刺交換・リード獲得数
 ・ 商談・アポイント件数
 ・ ブース来場者数
 ・ 配布資料数、パンフレット持ち帰り数
 ・ アンケートや質問への回答数
 ・ 展示会後のフォローアプローチ実施率

【目標設定とKPI設計のメリット】
 ・ スタッフ全員が同じゴールを共有しやすくなる
 ・ 営業活動の振り返りや改善がしやすくなる
 ・ 展示会後の成果分析やアフターフォローが効率的になる

目標とKPIを事前に明確化することで、ブースでの対応や資料配布、会話内容、営業トークに至るまで、すべての活動が成果につながるように設計できます。

営業支援ツールやリード管理システムを活用することで、KPIの達成状況をリアルタイムで把握し、当日も機動的な改善が可能となります。

展示会の費用対効果を高める方法について詳しく解説している記事もご紹介します。
展示会の費用対効果を高める5つの方法|費用対効果の算出方法も是非ご一読ください。



出展前の事前準備で差がつく!ブース設計とリード獲得戦略

展示会営業で成果を出すためには、出展前の事前準備が重要です。事前準備の充実度が、ブースの集客力やリード獲得の数・質に直結します。会場やイベントのテーマ、来場者層に合わせたブース設計やマーケティング施策を練ることで、他社と差をつけることが可能です。

【事前準備の重要ポイント】
・ ブース設計・配置の最適化
 会場の位置や動線を把握し、目立つ配置・装飾を工夫します。大型パネルや効果的なデモンストレーション、パネルやパンフレットの配置も重要です。

・ 展示物や資料の作成・準備
 新製品のサンプル、説明用資料、ノベルティ、デモ用ツールなどを十分に用意します。事業や製品ごとの訴求ポイントを明確に整理します。

・ リード獲得のための仕掛け作り
 無料体験や特典付きアンケート、名刺交換キャンペーンなどを企画し、来場者の興味を引き出します。

・ スタッフ体制とスクリプト準備
 担当者ごとに役割を明確にし、当日の対応フローや営業トーク、声掛けスクリプトを作成します。

・ 案内状やメールでの事前アプローチ
 既存顧客や見込み顧客に向けて、案内状やメールを送付し、事前に来場予約やアポイントを獲得するのも有効です。

【事前準備で期待できる効果】
 ・ 集客力や来場者の質の向上
 ・ リード情報の獲得や後日の商談機会増加
 ・ スタッフの自信と当日の対応力向上

展示会は限られた時間の中で成果を出す場です。効率的かつ具体的な事前準備が、当日の営業活動の質と数に直結します。

成功する出展のための事前準備リスト

展示会で最大限の成果を上げるためには、細部まで配慮した事前準備が不可欠です。準備不足は、当日の営業活動や集客力に大きな影響を及ぼします。以下に、営業担当者や展示会プロジェクトチームが押さえておくべき事前準備のリストをまとめます。

【出展前に必ず実施したい準備項目】
・ 出展目的・目標の明確化
 何をゴールとするか(新規リード獲得、商談創出、既存顧客との関係強化など)を全員で共有します。

・ ターゲット顧客や業界の把握
 どのような来場者に自社商材をアピールするのかを明確にし、案内状や招待メールもターゲットに合わせて作成します。

・ 展示物やデモンストレーションの用意
 製品サンプル、資料、ノベルティ、デモ機器、パネルなど必要な物品をリスト化し、抜け漏れなく用意します。

・ ブース設計・レイアウト検討
 会場の配置図や動線を踏まえ、パネルや展示物、スタッフの立ち位置を計画します。デザインやブランドイメージの統一も重要です。

・ 営業トーク・対応スクリプトの作成
 想定される質問や来場者への声掛け例、営業トークスクリプトを事前に作成し、スタッフ間で共有します。

・ スタッフの役割分担と事前打合せ
 名刺交換・商談・説明担当など役割を明確にし、全体ミーティングやロールプレイで準備状況を確認します。

・ 事前プロモーション・集客施策
 SNSやメール、Webサイト、プレスリリースを活用し、展示会開催前から来場を呼びかけます。

【追加で用意しておきたいもの】
 ・ パンフレットや技術資料
 ・ 無料体験やプレゼント企画
 ・ 受注・商談管理シート、名刺管理ツール
 ・ イベント用名札、ユニフォームや識別ツール

細かな準備の積み重ねが、当日の営業活動やリード獲得に大きく寄与します。準備リストはプロジェクト開始時に作成し、チェックリスト化することで、抜け漏れを防ぐことができます。

効果的なブース設計・装飾のポイント

展示会で多くの来場者の興味を引き、効率的にリードを獲得するためには、ブース設計や装飾が大きな役割を果たします。ブースは企業や自社ブランドの顔となるため、第一印象のアップや差別化を意識した工夫が重要です。

【効果的なブース設計・装飾の主なポイント】
・ 目立つデザインと分かりやすい情報配置
 企業名やブランドロゴを大きく表示し、誰が何を展示しているのかを瞬時に伝えます。製品やサービスの強みをアピールできるパネルやバナーも効果的です。

・ 動線設計と来場者導線の工夫
 会場の配置図やブース位置を考慮し、入りやすく滞在しやすいスペースを確保します。デモンストレーションコーナーや商談スペースも、来場者の流れを妨げないよう配置します。

・ ブーススタッフの視認性向上
 ユニフォームや名札、アイキャッチとなる小物を活用し、誰に声をかければよいか来場者が分かりやすい環境を作ります。

・ 体験型やデモ展示による関心喚起
 製品やサービスを実際に体験できるコーナーやデモンストレーションを用意することで、来場者の理解や関心を高められます。

・ 配布物・ノベルティの活用
 パンフレットや資料、ノベルティなどの配布物を効果的に用意し、来場者の持ち帰りやすさも考慮します。

・ ブランドイメージを統一した装飾
 色使いやフォント、パネルデザインなどを統一することで、企業やブランドの印象を強く残します。

【展示会ブース設計のコツ】
 ・ 事前に会場の図面やブースサイズを入手し、イメージ通りに配置できるか確認する
 ・ 周辺ブースの情報も収集し、差別化ポイントを明確にする
 ・ スタッフ間でレイアウトや配置、装飾内容を共有しておく

ブース設計や装飾の工夫は、集客力やその後の商談獲得に直結します。来場者が思わず立ち寄りたくなるブースづくりを意識することが、営業成果アップのための第一歩です。

展示会ブースのデザインについて詳しく解説している記事もご紹介します。
展示会ブースのデザイン完全ガイド|装飾・設営のポイントを解説も是非ご一読ください。



リード獲得を最大化する無料施策・マーケティング活用法

展示会で多くのリードや見込み顧客を獲得するには、ブース設計だけでなく「無料施策」やマーケティングの活用が不可欠です。来場者の興味・関心を引き出し、具体的なアクションへとつなげるために、さまざまな工夫が求められます。

【リード獲得を最大化する無料施策】
・ 無料ノベルティやサンプルの配布
 製品やサービスの特徴を伝える資料や、限定グッズを用意することで名刺交換やアンケート回答を促進します。

・ 体験デモや無料診断・相談コーナーの設置
 実際に製品やサービスを体験できるスペースを作ることで、来場者との接点を増やします。

・ 無料セミナーやミニイベントの開催
 展示会場内で簡単なセミナーやプレゼンテーションを行い、興味のある来場者を効率的に集客します。

・ 特典付きアンケートの実施
 アンケートに答えた方へ限定特典を用意し、顧客情報の獲得やヒアリングを効率的に進めます。

【マーケティング活用法と事前アプローチ】
・ 事前メールやSNSによる告知・招待
 既存顧客や見込み顧客に向けて、メールやSNSで案内状・開催情報を送付し、来場予約やアポイントの獲得を目指します。

・ Webサイトやプレスリリースによる情報発信
 展示会出展の情報や出展テーマ、新製品の情報をWebやメディアで積極的に公開し、関心層を広げます。

・ リアルタイム配信やオンライン連携の活用
 会場の様子やデモの様子をSNSやオンラインで発信し、会場外の顧客へのアプローチも強化します。

【リード獲得後の工夫ポイント】
 ・ 名刺管理や来場者情報を即時データ化し、営業担当者で共有する
 ・ 獲得リードには当日中や展示会直後にお礼メールを送付する
 ・ 後日の営業活動やフォローアップに活用するため、来場者ごとに興味や課題を記録する

無料施策とマーケティングを上手に組み合わせることで、単なる集客だけでなく、質の高いリードや商談化の可能性を高めることができます。

展示会当日の営業トークと商談数アップのコツ

展示会当日は、ブースへの来場者に対してどのように声掛けし、興味を引き出し、効率的に商談につなげるかが営業成果を大きく左右します。事前準備で用意したスクリプトや営業トークを現場で活かしつつ、臨機応変な対応も求められます。

【当日営業トーク・商談アップの主なポイント】
・ 積極的な声掛けと第一印象アップ
 スタッフは明るい挨拶と自社製品・サービスの簡潔な説明からスタートし、来場者の関心を引き出します。笑顔やアイコンタクトも印象に大きく影響します。

・ 来場者の興味やニーズの把握
 単なる商品説明ではなく、「どんな課題をお持ちですか?」など質問を交えながら、相手のニーズをヒアリングします。

・ パンフレットや資料を活用したアピール
 資料やデモンストレーションを用いて、メリットや導入事例を具体的に伝えます。

・ 名刺交換・リード情報の収集
 名刺交換やアンケート記入を通じて、見込み顧客情報を確実に獲得します。

・ 効果的なブース内対応と商談誘導
 関心が高い来場者にはその場で個別説明やデモを実施し、具体的な商談・アポイントにつなげます。

【商談数アップのコツ】
 ・ 当日だけでなく、後日のフォローやオンライン商談も念頭に置く
 ・ 来場者ごとの対応記録や質問内容をスタッフ間で共有し、個別対応の質を高める
 ・ ブース滞在時間の長い来場者に対しては積極的にフォローし、確度の高いリードを見極める

現場での営業活動は、事前に準備したノウハウやスクリプトを柔軟に活用しつつ、目の前の顧客の関心や反応に合わせて対応することが大切です。

来場者を惹きつけるトーク術と接客の流れ

展示会で成果を出すためには、ブースに立ち寄った来場者の関心をいかに高め、会話から商談へとつなげるかが鍵です。営業トークにはパターンやスクリプトを用意しつつも、相手に合わせた柔軟な対応が不可欠です。

【来場者を惹きつけるトーク術】
・ オープンクエスチョンで会話のきっかけを作る
 「どのような目的でご来場されましたか?」「気になるテーマや課題はありますか?」など、相手が話しやすい質問でスタートします。

・ 興味を引く短い製品紹介
 導入事例や実績、他社との違いを簡潔に伝え、関心を高めます。時間をかけすぎず、要点を押さえて説明します。

・ 課題解決型のアプローチ
 相手の課題や要望を引き出し、「この技術なら解決できます」「事例ではこうした成果が出ています」と具体的に提案します。

・ 相手の立場や役割を意識した対応
 経営者や担当者など、相手の立場に応じて説明内容や話し方を変えます。

【接客の流れ】
 1. 明るい挨拶と自己紹介
 2. オープンクエスチョンによる興味・課題のヒアリング
 3. 製品やサービスの強みを分かりやすく説明
 4. デモや資料を活用し、理解を深める
 5. 名刺交換やアンケートでリード情報を獲得
 6. 後日のアポイントや商談につなげる提案
 7. お礼やフォローアップの約束

【トーク術の工夫ポイント】
 ・ 声のトーンや話すスピードにも気を配る
 ・ 会話中の相手の反応を観察し、必要に応じて説明内容を調整する
 ・ 無理な売り込みは避け、あくまで課題解決のパートナーとして接する

会場ごとに来場者の傾向や関心も異なります。スクリプトやノウハウを活用しつつ、現場で得た気づきや反応を営業活動に活かすことが大切です。

展示会当日の接客対応について詳しく解説している記事もご紹介します。
展示会成功のカギは説明員|事前準備から当日まで徹底解説も是非ご一読ください。



見込み顧客を効率よく見極めるヒアリング手法

展示会では多くの来場者がブースに訪れますが、限られた時間の中で営業成果を最大化するためには、見込み顧客を素早く、的確に見極めるヒアリング手法が欠かせません。的を絞った質問や会話を通じて、相手の関心度や導入意欲、決裁権などを把握し、優先順位をつけた営業活動につなげます。

【見込み顧客見極めのヒアリングポイント】
・ 具体的なニーズや課題の確認
 「どのような課題を感じていますか?」「現在の導入状況や業界の動向はいかがですか?」といった質問で、相手の抱える課題やビジネスニーズを探ります。

・ 予算や導入時期の確認
 「ご予算や導入時期は決まっていますか?」など、具体的な導入検討度合いを把握します。

・ 決裁権や担当者の役割の把握
 「本日ご来場のご担当者は導入に関する意思決定をされる方ですか?」など、相手の社内での役割や影響力を確認します。

・ 競合他社や既存サービスの利用状況
 「現在どのようなサービスをお使いですか?」と質問し、競合状況や自社製品との違いをアピールする材料とします。

・ 今後のアポイントや情報提供の意向確認
 「後日改めて詳しくご説明しましょうか?」「事例や資料をお送りしますか?」など、次のアクションにつなげる声掛けも重要です。

【ヒアリング手法のコツ】
 ・ 一問一答ではなく、会話のキャッチボールを意識する
 ・ 相手が話しやすい雰囲気をつくり、無理な深掘りは避ける
 ・ 回答内容をしっかりメモし、スタッフ間で情報共有する

このようなヒアリングを通じて、リードの「温度感」や「商談化の可能性」を分類・記録し、営業活動の効率化と成果向上を図ることができます。

商談獲得につなげるフォローアップのコツ

展示会で名刺交換やリード獲得をして終わり、では営業成果につながりません。展示会後のフォローアップを適切に実施することで、リードを商談や受注へと発展させることができます。タイミングと内容、アプローチ方法に工夫を凝らし、競合他社よりも印象に残る対応が重要です。

【商談獲得につながるフォローアップの主なコツ】
・ スピード感のあるアプローチ
 展示会終了後はできるだけ早く、お礼メールや電話で連絡を取ります。熱が冷めないうちにアプローチすることで、相手の関心を持続させやすくなります。

・ 来場時の会話内容を踏まえた個別対応
 展示会当日に話した内容や、相手の課題・関心事項をメールや資料に記載し、パーソナライズしたアプローチを心がけます。

・ 追加情報や資料の提供
 希望された製品資料や導入事例、解決策の提案書など、具体的な情報を迅速に送付します。

・ 商談化への誘導とアポイント取得
 「詳しいご説明に訪問させていただいてよろしいでしょうか?」「オンラインでのデモンストレーションも可能です」など、次のアクションを具体的に提案します。

・ 名刺やリード情報の管理・分類
 名刺管理ツールやCRMを活用し、リードの温度感や見込み度でグループ分けし、効率的な営業活動につなげます。

【フォローアップを強化するポイント】
 ・ 展示会後の数日間が勝負。優先順位をつけて対応する
 ・ 相手のニーズや業界の課題に寄り添った提案を心掛ける
 ・ 受注に至らなかった場合も、中長期での関係構築や情報提供を続ける

展示会後のフォローが丁寧でスピーディーな企業ほど、商談化・受注につながる確率が高まります。成果を出すためには、単発の営業活動で終わらせず、継続的なコミュニケーションと提案力が不可欠です。

展示会後のアクションとオンライン活用

展示会後の成果分析と顧客フォローの重要性

展示会は会期終了後のアクションこそが営業成果を大きく左右します。獲得したリードや名刺、商談情報を放置せず、迅速かつ継続的にフォローアップすることで初めて受注や売上アップにつながります。また、成果分析を通じて自社の強みや課題を明確にし、次回以降の営業活動に活かすことも不可欠です。

【展示会後の成果分析ポイント】
・ 目標(KPI)と実績の比較
 事前に設定した名刺交換数や商談件数などの指標と、実際の成果を突き合わせて分析します。

・ ブースごとの集客・対応状況の確認
 どの配置や展示方法が来場者の関心を集めたか、スタッフの営業トークやデモの効果なども振り返ります。

・ リードの質や見込み度の評価
 獲得したリードを「すぐにアプローチすべき顧客」「長期的に育成する見込み客」などに分類し、次のアクションを設計します。

・ アンケートや顧客の声の分析
 展示会で集まった声や質問、反応を整理し、今後の商品開発や営業活動に活かします。

【顧客フォローの主な手法】
 ・ お礼メールや電話による迅速な連絡
 ・ 要望に合わせた資料・デモの送付や追加提案
 ・ オンラインミーティングやWeb商談の案内
 ・ 定期的な情報提供やイベント案内による関係構築

展示会で生まれた顧客接点を次の商談・受注に結び付けるためには、単発の連絡だけでなく、継続的なフォローと適切なタイミングでのアプローチが不可欠です。

また、成果分析を行うことで自社の営業活動や展示内容のブラッシュアップができ、次回以降の成功確率も高まります。

オンラインを活用したリード育成と商談増加策

コロナ以降、展示会で獲得したリードを育成し、商談へつなげるうえでオンライン活用は欠かせない手法となっています。展示会現場だけでなく、オンラインでのコミュニケーションやデジタルツールを組み合わせることで、営業効率を高め、受注の可能性を広げることができます。

【オンライン活用の主なポイント】
・ オンライン商談・Webミーティングの積極活用
 来場者の都合や移動の手間を考慮し、Web会議ツールを使った商談を案内します。

・ メールやSNSによる継続的な情報発信
 展示会後のフォローや案内、最新事例・新製品情報を定期的に配信することで、顧客との接点を維持します。

・ マーケティングオートメーションツールの導入
 顧客の興味や行動履歴を把握し、自動で最適なタイミングでのアプローチや情報提供を行います。

・ オンラインセミナーやウェビナーの開催
 展示会に来場できなかった顧客にもアプローチできる機会を設け、商談や問い合わせの増加につなげます。

・ コンテンツマーケティングの強化
 自社WebサイトやYouTube、SNSで導入事例や技術解説を公開し、オンライン上でもリード育成を図ります。

【オンライン活用の効果】
 ・ 地理的・時間的な制約なく商談機会を拡大できる
 ・ 既存顧客や新規リードとの関係性を継続的に強化できる
 ・ 効率的な情報提供やリードナーチャリングが可能になる

オンライン施策と展示会現場の営業活動を組み合わせることで、より多角的かつ効率的なリード獲得・商談創出が実現します。

展示会後のフォローについて詳しく解説している記事もご紹介します。
展示会後のフォローを成功させる方法とは?|フォローから商談獲得も是非ご一読ください。



まとめ:展示会営業で成果を出すために大切なこと

展示会営業を成功に導くための総合ポイント

1. 明確な目標設定とKPI設計の徹底
 ・ 事前に出展の目的や具体的な数値目標を定め、スタッフ全員で共有することで、効果的な営業活動を推進します。

2. 事前準備とブース設計の工夫
 ・ 会場や来場者層、テーマに合わせてブース設計や資料・デモ・ノベルティを用意し、集客力とアピール力を高めます。

3. 現場での積極的なトークとヒアリング
 ・ オープンクエスチョンや課題解決型アプローチを駆使し、来場者のニーズや関心を的確に把握します。

4. 質の高いリード獲得と情報管理
 ・ 名刺交換やアンケート、データ化によってリード情報を整理し、見込み顧客ごとのアプローチを最適化します。

5. スピーディーなフォローアップと提案力の強化
 ・ 展示会後は迅速なお礼や提案資料の送付、オンラインを活用したアポイント獲得など、継続的なアプローチが成果につながります。

6. 成果分析と改善によるPDCAの実践
 ・ 展示会後のKPI振り返りや顧客の声分析を行い、次回開催に向けてノウハウと営業体制をアップデートします。

7. オンライン活用による商談機会の拡大
 ・ Web会議やマーケティングオートメーション、SNSなどを併用し、地理や時間に制約されないリード育成を実現します。

展示会営業は単なる「出展」や「名刺交換」ではなく、事前準備から当日対応、展示会後のフォローまで一連のプロセス全体が連動して初めて成果となります。

社内外のリソースやツールを有効活用し、変化する業界や顧客ニーズに合わせて営業活動を進化させることが、これからの展示会営業の成功のカギとなります。

FAQs

SaaSの展示会に出展する主なメリットは何ですか?
新規顧客の獲得、製品認知の拡大、商談機会の創出、競合との比較優位の訴求が可能です。リアルな対話を通じて高精度なニーズ把握ができる点も大きなメリットです。

出展前に準備しておくべきことは何ですか?
目的設定、ターゲット分析、ブース設計、配布資料の作成、スタッフ配置、営業フォロー体制の整備、そして主催者との連携確認などが重要です。

オンライン展示会とリアル展示会のどちらを選ぶべきですか?
ターゲット層や目的により異なります。デモ体験や商談重視ならリアル、コストやリーチの広さ重視ならオンラインが適しています。ハイブリッド展開も有効です。

展示会での名刺交換後はどのような対応が効果的ですか?
速やかなメールや電話によるフォローアップ、関心に応じた情報提供、スコアリングによる優先順位づけ、営業への即時連携が効果的です。

展示会の効果測定はどのように行えば良いですか?
獲得名刺数、商談数、成約数、来場者属性の分析、費用対効果(ROI)、アンケート結果などを数値化し、レポートとしてまとめることで次回の改善につながります。