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展示会の服装マナーとは?|出展者・来場者別ガイド

展示会の服装マナーとは?出展者・来場者別ガイド

展示会では第一印象がすべてを左右すると言っても過言ではありません。どれだけ優れた製品やサービスを展示していても、服装が場の雰囲気にそぐわなければ、来場者や取引先にネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。服装は、単なる衣服選びではなく、出展者としてのスタンスや企業イメージを体現する重要な要素です。

本記事では、出展者・来場者・スタッフそれぞれの立場に分けて、展示会にふさわしい服装のマナーや注意点を詳しく解説します。業種や展示会のコンセプトに合わせた服装の選び方から、印象を良くするためのアイテムの活用、清潔感あるスタイルの基本まで、具体的かつ実践的な内容をお届けします。

季節別の服装マナー

展示会では、来場者も出展者も季節に合わせて服装を変えて参加することが最適です。その最適な服装選びについて見ていきましょう。

季節 素材・色・アイテム ポイント
春夏 リネン・コットン
パステルカラー
開襟シャツ
通気性・吸湿性重視
爽やかなトーンで程よいカジュアル感
秋冬 ウール・カシミヤ
ダークカラー
ストール
重ね着で温度調整
アクセントにブランドカラーの小物

春夏の涼感重視コーデ

 ・ 通気性の高いリネンやコットン素材を選択
 ・ 明るめのパステルカラーで爽やかな印象を演出
 ・ ノーネクタイや開襟シャツで軽快さをプラス
 ・ 紫外線対策に長袖シャツ+UVカットインナーの組み合わせ

春夏は汗ばむ季節のため、通気性や吸湿性の高い素材を中心に選ぶのがおすすめです。色味は淡いブルーやベージュなど涼しげなトーンを取り入れつつ、開襟シャツやポロシャツで程よいカジュアル感を演出すると好印象です。

秋冬の防寒と上品さ

 ・ ウールやカシミヤ混紡のジャケットで保温性を確保
 ・ ダークネイビーやチャコールグレーで落ち着いた印象に
 ・ インナーにタートルネックや薄手のニットをレイヤード
 ・ ストールやマフラーでアクセント+防寒対策

秋冬は防寒と上品さの両立がポイントです。ジャケットやコートはウール素材を選び、インナーで温度調整できる重ね着スタイルを。ストールやマフラーはブランドカラーをさりげなく取り入れるアイテムとしても活用できます。

靴・バッグ・小物選びのポイント

アイテム 選び方・ポイント
レザー(マット仕上げ)/適度なヒール高+クッションインソール
バッグ ショルダーorリュック/A4対応/軽量+耐久素材
小物 最小限の時計・リング/マット素材/ビジネスカジュアルに調和

ビジネスシーンに適した靴の選び方

 ・ 光沢の控えめなレザーシューズで品位を確保
 ・ ヒール高・ソールの厚みは歩きやすさ優先で選択
 ・ 汚れ・キズのない状態に磨き上げておく
 ・ スニーカーは禁止ではないが、あくまで“ビジネスカジュアル”に見えるものを

靴は第一印象に直結するため、つま先やかかとのキズチェックを欠かさずに。歩行距離が長い会場ではクッション性のあるインソールを入れるのもおすすめです。

会場で動きやすいバッグの選定

 ・ ショルダータイプやリュックで両手をフリーに
 ・ A4ファイルやノートPCが入るサイズ感を確保
 ・ 軽量かつ耐久性のあるナイロンや合成皮革素材
 ・ 底に足元を傷つけない滑り止め付きのもの

会場内は立ち仕事・移動が多いため、両手が使えるバッグが便利です。収納ポケットが多いと小物管理もスムーズになります。

アクセサリーの量と素材

 ・ 最小限のシンプルな時計や結婚指輪のみ推奨
 ・ 光沢が強すぎないマット仕上げの金属素材
 ・ ネックレスやイヤリングは極力控えめに
 ・ カラフルすぎる石・ビジュー装飾は避ける

アクセサリーは“印象を下げない”ことが目的です。動きの妨げになる大ぶりなものや、チャラついた印象を与える装飾は極力避けましょう。

出展者の服装マナーとブースでの印象づくり

展示会において出展者の服装は、製品やサービスと同様に第一印象を左右する重要な要素です。自社の商材や業種、展示のコンセプトに合った服装を選ぶことが、来場者への信頼感や好印象につながります。また、出展者の身だしなみが整っていると、企業のプロフェッショナルな姿勢が伝わりやすく、ビジネスチャンスの獲得にも寄与します。

特に最近では、ブランドイメージとの整合性が強く求められており、単に「正装」をするのではなく、展示ブースの雰囲気や来場者の期待に応える「魅せる服装」が重要視されています。出展の目的やターゲットに応じたスタイルを検討することが、展示会成功への鍵となります。

出展者にふさわしい服装とは?業種・商材別の選び方

出展者が着用する服装は、単に清潔感があるだけではなく、業種や扱う商材、さらに展示会のコンセプトとマッチしていることが求められます。

 ・ BtoB系:ネイビーやグレーのスーツ+ビジネスカジュアル
 ・ IT・デザイン系:ロゴ入りカジュアルシャツやパーカー
 ・ アパレル・インテリア系:ブランドカラーを反映したコーディネート

たとえば、BtoBのビジネス向け展示会では、スーツやジャケットを基本としたビジネスカジュアルが一般的であり、信頼感を重視した服装が望まれます。

一方で、ITやデザイン系の業界では、オリジナルのTシャツやパーカーを用いた自由度の高い服装も認められており、企業の個性や価値観を表現するスタイルが効果的です。アパレルやインテリア系などの分野では、色味やデザインに配慮したコーディネートが求められ、来場者にブランドの世界観を伝える手段となります。

選び方のポイントとしては以下の通りです。

 ・ 商談の場にふさわしい清潔感のあるスタイル
 ・ 業界の慣習に合った服装
 ・ 展示会のテーマやブースの演出との整合性
 ・ スタッフ全員の服装に統一感を持たせること

服装は見た目だけでなく、相手への敬意や企業の姿勢を映し出す重要な要素であることを忘れてはなりません。

ブースと服装の統一感が生むブランド効果

展示会の成功には、ブースと出展者の服装における「統一感」が不可欠です。バラバラな服装では、せっかくのブース装飾や製品が持つ世界観が損なわれ、ブランドとしての一貫性に欠けてしまいます。反対に、服装とブースが連動していることで、来場者に強い印象を残すことが可能となります。

たとえば、ナチュラル素材を扱う企業がブースに木製パネルやグリーンを使って演出している場合、スタッフもナチュラルな色合いや素材のファッションを取り入れることで、より一層統一された空間を作り出せます。

統一感を出すためのポイントは次の通りです。

 ・ ロゴ入りのユニフォームやポロシャツの着用
 ・ カラーやデザインをブースに合わせたコーディネート
 ・ 季節や会場環境に配慮した素材・アイテム選び
 ・ シャツやパンツなどアイテム単位での調整と全体バランスの意識

ブースと服装の一体感が、ブランドイメージの強化と来場者の印象形成に直結します。

オリジナル制服やスーツの活用と注意点

多くの企業が展示会で取り入れているのが、オリジナル制服やカスタムされたスーツの着用です。これにより企業としての統一されたイメージを与えるだけでなく、来場者に覚えてもらいやすくなるというメリットがあります。

ただし、制服やスーツを活用する際には以下の注意点があります。

 ・ デザインが派手すぎないようにする(過度な主張は逆効果)
 ・ サイズやインナー、小物に至るまで清潔感と統一感を維持
 ・ マスクやアクセサリーなどの衛生面・印象面にも配慮
 ・ 現場での動きやすさ(アジリティー)と見た目の堅実さを両立

また、スタッフの性別や年齢層に応じて、スカートかパンツの選択や、ブラウス・ジャケットなどの組み合わせにも工夫が必要です。とくに女性スタッフの場合、第一印象を意識したスタイリッシュかつ実用的なデザインが好まれます。

制服を導入する場合は、展示会の開催前に必ず試着・確認を行い、全体のバランスとブランドとの整合性をチェックすることが大切です。

レンタルユニフォーム活用ガイド

購入したユニフォームの管理・保管負担を減らせるため、出展準備に集中できます。

短期展示会におけるコストメリット
 ・ 購入コスト不要で初期投資を大幅に削減
 ・ 利用期間のみの料金設定で在庫リスク回避
 ・ メンテナンス費用や保管スペースも不要

デザイン制作から当日手配までの流れ

工程 内容
ヒアリング 業種・展示会コンセプトのすり合わせ
デザイン ロゴ・カラーリングの確認
サンプル サイズ・素材感の事前チェック
本発注 枚数・納品先の最終確定
納品回収 会期前納品・終了後回収のワンストップ対応

来場者に求められる服装マナーと選び方のポイント

展示会に来場する側も、適切な服装を意識することで、出展者や周囲の参加者に対して良好な印象を与えることができます。とくに企業関係者との商談や名刺交換が想定される場合は、ビジネスシーンにふさわしいスタイルが求められます。

展示会は、カジュアル過ぎず堅すぎないバランス感覚が重要であり、会場や業界の雰囲気、目的に応じたコーディネートが効果的です。基本は「清潔感」、「統一感」、「快活さ」を意識したスタイルであり、全体のイメージと目的を踏まえた準備が欠かせません。

来場者が避けるべき服装と好印象を与える服装例

展示会に来場する際は、以下のような服装は避けるべきとされています。

 ・ 汚れやシワの目立つ衣服
 ・ 派手な色味や奇抜なパターン
 ・ 過度な肌の露出やカジュアルすぎるTシャツ
 ・ 小物やアクセサリーが多すぎるスタイル

一方で、好印象を与える服装のポイントは以下の通りです。

 ・ ジャケット+シャツ+パンツ/スカートのビジネスカジュアル
 ・ ダークグレーやネイビーなど落ち着いた色合い
 ・ 女性はブラウス+ひざ丈スカートやパンツスタイルが無難
 ・ 季節感を意識した素材やカラー
(春は明るめ、秋は落ち着いた色味)

来場者もまた、展示会という「ビジネスの場」に参加する一員であるという意識を持つことが大切です。

アクセサリーや派手な色使いに関する注意点

展示会では、自身がどのように見られているかを客観的に考える必要があります。特にアクセサリーやカラーの選択は、場の空気にマッチしているかを判断する基準になります。

避けたい色使いとアイテムの例
 ・ 蛍光色や金銀の過度な装飾
 ・ チャラついた印象を与えるチェーンアクセサリー
 ・ ノイズのあるチェックやアニメロゴ入りの衣類

適切な選び方
 ・ シンプルなネックレスや腕時計など、控えめな装飾
 ・ 服装と同系色・同素材で統一した小物
 ・ 視覚的にノイズにならない色使い
(ベージュ、ネイビー、グレーなど)

装飾品は、印象アップを狙って選ぶのではなく、「印象を下げない」ことを目的に選ぶのが正解です。

企業訪問を意識した身だしなみとマナー

展示会での来場時には、商談や企業との打ち合わせが急に発生するケースも珍しくありません。そのため、常にプロフェッショナルな対応ができるよう、身だしなみには特に注意が必要です。

以下は企業訪問にふさわしい身だしなみの基本です。

 ・ 靴は磨かれ、ヒールやかかとに汚れや傷がないか確認
 ・ 男性はヒゲの手入れ、女性はナチュラルメイクが基本
 ・ マスクは清潔なものを使用し、替えを持参
 ・ 髪型は整えておき、整髪料で乱れを抑える
 ・ インナーや下着が透けないよう注意

展示会では多くの人と接することになるため、見られる意識を常に持ち、ビジネスパーソンとしての自覚を行動や服装に反映させることが求められます。

スタッフ・派遣スタッフの服装マナーと実務性

展示会において、スタッフや派遣スタッフの服装も出展者同様に来場者の印象を左右する重要な要素です。ブースでの案内や資料配布、誘導といった業務を担当する彼らが整った身だしなみをしていることで、企業全体への信頼感や安心感が高まります。

加えて、現場での動きやすさやアジリティー(機動性)も必要であり、見た目と実用性を兼ね備えた服装が求められます。特に長時間の立ち仕事や、会場内を頻繁に移動する業務を担当する場合は、清潔感を保ちながらも負担の少ないスタイルを意識することが大切です。

イベントスタッフの服装に求められる要素とは?

イベントスタッフに求められる服装の基本は、快活さと堅実さの両立です。来場者との距離感を近づけながらも、企業のブランドや展示会のコンセプトにふさわしいスタイルが求められます。

ポイントとしては以下の点が挙げられます。

 ・ 統一感のあるユニフォーム(ポロシャツ、ジャンパー、Tシャツなど)
 ・ ブランドロゴの入ったウェアで企業イメージのアピール
 ・ 動きやすさを考慮したシンプルなパンツスタイル
 ・ 性別・年齢を問わず似合うカラーリングとシルエット

特に、来場者との接点が多いスタッフの場合は、笑顔や言葉遣いだけでなく、服装から受ける印象もプロフェッショナルである必要があります。

アジリティーを意識したカジュアルスタイルの活用

展示会現場では、設営や撤収、ブース内での資料補充や誘導など、アジリティーが求められる作業が多く発生します。こうしたシーンでは、一般的なスーツよりも、軽快に動けるカジュアルなスタイルが有効です。

代表的なカジュアルアイテムと活用例

 ・ ポロシャツ:企業ロゴ入りで統一感が出せる、かつ涼しさと動きやすさを両立
 ・ ジャンパー:春・秋の開催に適した防寒兼PRアイテム
 ・ パンツ:伸縮性のある素材で、立ち座りが多い業務にも対応
 ・ スニーカー:長時間の立ち仕事にも耐えられる設計が重要

ただし、カジュアルといっても、ルーズすぎる服装や派手すぎるデザインは避け、あくまでビジネスカジュアルとしての品位を保つ必要があります。動きやすさと見た目の両立が、現場における実施力を高めるポイントです。

作業着・ポロシャツの使い分けと現場の雰囲気作り

展示会の設営・運営には、多くの作業が伴います。そのため、現場の状況に応じて作業着とポロシャツなどのユニフォームを適切に使い分けることが、スムーズな進行と雰囲気作りに貢献します。

使用シーン別の使い分け例

 ・ 設営・搬入時:防汚性・耐久性のある作業着やジャージ素材のシャツを活用
 ・ 本番運営時:ロゴ入りのポロシャツやTシャツを着用し、企業としての統一感を演出
 ・ 対応メンバー用:来場者と接するメンバーにはスラックスやパンツでスタイリッシュに

加えて、全スタッフが同じスタイルで統一されていることで、来場者の安心感にもつながり、ブース全体の印象アップに貢献します。

服装は、単に「作業をしやすくする」だけでなく、「チームとしての一体感を演出し、ブランドを支える」役割も担っているのです。

立場別チェックリスト

出展者向け:朝の最終チェック項目

□ ユニフォーム・名札のズレやシワ確認
□ 靴底・靴ひもの異常チェック
□ シャツの襟裏・袖口の汚れチェック
□ 名刺やパンフレットの在庫量確認
□ マスク・ハンカチ・汗拭きシートの携行
□ ブース内備品(筆記用具、テープ、ハサミなど)の準備

朝一番で身だしなみと備品をまとめて確認し、不備を未然に防ぎましょう。

来場者向け:持ち物と服装のセルフ点検

□ ビジネスバッグに名刺入れ・ノートを収納
□ 靴の状態(シワ・キズ・汚れ)の最終確認
□ 上着のポケットにチケットや入館証を収納
□ 腕時計・リングなど取り外し可能な小物の配置
□ 会場気温に応じたアウターの有無を確認

来場者もプロフェッショナルとしての最低限の身だしなみチェックを行い、商談機会を逃さない準備をしましょう。

服装の選び方に見る展示会のコンセプトとターゲット戦略

展示会の服装は、単なる衣類の選定ではなく、展示会全体のコンセプトやブースのテーマに沿って設計されるべき戦略要素のひとつです。特に、ターゲット層に向けてどのようなイメージを伝えたいのかが明確であるほど、服装の選び方にも意図が反映されやすくなります。

また、服装は視覚的なブランドの一部として、来場者に対して瞬時に企業の姿勢や製品の世界観を訴求する力を持っています。単に「正解の服装」を選ぶのではなく、「誰に向けて、どんな印象を与えるのか」という観点から選び方を組み立てることが重要です。

コンセプトに沿った服装選びの重要性

展示会における服装は、ブースの装飾やパンフレットのデザインと同じように、「伝えたい世界観」を表現するための重要な要素です。企業が自社の価値観や商材の魅力を最大限に伝えるためには、展示テーマに合った服装選びが求められます。

以下のようなコンセプト別の服装例があります。

 ・ テクノロジー系:シンプルかつ先進的なデザインの服装(グレーやネイビー中心)
 ・ ナチュラル・環境系:自然素材のシャツやアースカラーを基調にしたスタイル
 ・ 伝統・クラフト系:和風法被やジャンパーなどを活用したオリジナル演出

重要なのは、「どんな印象を与えるか」を明確にしたうえで、服装を企画や制作と一貫したトーンで選ぶことです。服装が世界観にマッチしていれば、それだけでブランドイメージの印象は大きくアップします。

ターゲットに響く服装の設計とブランディングの関係

展示会では、誰に向けて発信するかが明確であるほど、服装の効果は高まります。ターゲットとなる参加者の業界や役職、年齢層を想定し、それに合わせたスタイルで接することで、信頼感を獲得しやすくなります。

たとえば、

 ・ 企業の経営者層:フォーマル寄りのスーツやジャケットスタイル
 ・ 若年層向けサービス:親しみやすいカジュアルなポロシャツ
 ・ 海外バイヤー対応:多言語表記のネームプレートと共に国際的な印象を与える服装

また、ブランディングとしては、服装にロゴを取り入れる、カラーリングをブランドカラーで統一するなどの施策が有効です。こうした工夫により、服装自体が広告としての役割を果たし、展示全体の効果を底上げすることが可能になります。

服装の設計をブースデザインや製品説明と同様に「戦略的に考える」ことが、結果として展示会の成功につながるのです。

オンライン展示会における服装マナーと注意点

近年、対面型の展示会に加え、オンライン形式の展示会が増加しています。画面越しでの印象が判断材料となるこの形式においても、服装マナーは極めて重要です。カメラ映りや背景との相性、光の反射など、対面とは異なる視点からの準備が求められます。

オンライン展示会では、来場者との商談やプレゼンテーションも想定されるため、服装や身だしなみに加え、映像としての「見え方」全体を設計する必要があります。自社のブランドイメージや製品の特徴を映像でも伝えられるよう、戦略的な工夫が求められます。

オンラインでも印象が決まる服装と背景設定

オンラインでは、顔や服装、背景のすべてが「画面内のブース」として機能します。見えている範囲が限られているからこそ、その一部が与える印象は強く、視覚情報の影響が大きくなります。

オンラインでの服装選びのポイント

 ・ 落ち着いた色味のジャケットやシャツ(光の反射を防ぐマットな素材がおすすめ)
 ・ ロゴ入りのTシャツやポロシャツで企業の統一感を演出
 ・ 服装と背景のコントラストを意識して、顔や動作が見えやすくなるよう工夫
 ・ 画面上に写る範囲に不要な装飾や派手な要素を置かない

また、背景にはブランドカラーやロゴ入りのバーチャル背景を用いたり、製品のバナーを配置するなどの工夫をすると、より印象的なアピールが可能です。

カメラ映りを意識したスタイルと身だしなみの工夫

カメラ映りは、オンライン展示会の成果を左右する要素の一つです。現地での服装と違い、画面上では光の加減や解像度により質感や色味が変わるため、あらかじめテスト撮影を行い、服装や髪型の見え方を確認しておくことが大切です。

映りを良くするための工夫

 ・ インナーは白や黒よりも中間色(グレー・ベージュ)で柔らかな印象に
 ・ アクセサリーや眼鏡は光が反射しにくいものを選ぶ
 ・ 髪型は整え、顔に影がかからないようにする
 ・ マスク着用の場合は清潔な布タイプで、表情がわかりやすいデザインに

さらに、映像では「清潔感」「信頼感」「快活さ」といった印象をどう伝えるかが重要です。服装だけでなく、座る姿勢や話し方といった全体の演出により、オンラインでの展示活動の効果を最大化できます。

まとめ:展示会で信頼と好印象を得る服装マナーの極意

■展示会では“服装”がブランドの第一歩。清潔感と統一感が好印象を生む。

展示会における服装は、企業や個人の印象を大きく左右する重要な要素です。ただ「正装」すればよいということではなく、展示会のコンセプトやターゲット、業種、商材に応じた戦略的な服装設計が求められます。

以下に、本記事で解説した重要なポイントを改めて整理します。

展示会成功のための服装マナー要点

1. 出展者は業種・商材・ブースの雰囲気に合った服装を選ぶ
・ スーツやオリジナル制服を活用し、統一感と清潔感を重視
・ ブランドイメージとの連動が来場者の印象を左右する

2. 来場者もビジネスパーソンとしての身だしなみを意識する
・ 清潔で控えめなビジネスカジュアルが基本
・ アクセサリーや派手な色合いには注意が必要

3. スタッフ・派遣スタッフは動きやすさと見た目の両立を図る
・ ポロシャツや作業着でアジリティーを確保しつつ統一感を演出
・ イベントの成功にはチーム全体の印象作りがカギ

4. 展示会コンセプトに沿った服装がターゲットへの訴求力を高める
・ 服装もブース装飾の一部と考え、戦略的に設計
・ ターゲットに合わせた色・形・素材の選定が効果的

5. オンライン展示会でも服装と背景設定は印象を左右する
・ カメラ映り、清潔感、視認性の高さを意識した服装を選ぶ
・ 背景や光の設定も含めた全体設計が重要

服装は「伝える力」を持つ重要なビジネス要素です。展示会を通じてブランドを印象づけ、信頼を得るためには、場にふさわしい服装の選び方とマナーの理解が不可欠です。今回ご紹介したポイントを参考に、展示会の現場で最高のパフォーマンスを発揮してください。

Q&A

展示会に出展する場合、スーツは必須ですか?
必須ではありませんが、業界や商材によってはスーツが適しています。堅実で信頼感を与えたい場合にはスーツが有効ですが、カジュアルな業界ではオリジナルの制服やポロシャツも選択肢となります。

女性出展者の服装で注意すべきポイントはありますか?
露出を控え、清潔感と機能性の両立が重要です。スカートやブラウスの選定には注意し、シンプルで落ち着いた色味を選ぶと好印象を与えやすくなります。

派遣スタッフにはどのような服装を用意すればよいですか?
ブースやブランドのイメージに合ったユニフォームを用意し、動きやすさも重視しましょう。ポロシャツやジャンパーなどで統一感を出すことが効果的です。

オンライン展示会では服装はどの程度重要ですか?
画面越しの第一印象がすべてを決めるため、非常に重要です。ジャケットや落ち着いたカラーの服装を選び、背景や光の調整にも配慮が必要です。

展示会当日の服装に失敗しないために気をつけるべきことは?
事前の試着とチーム全体での統一確認が重要です。マスクや靴、小物類まで含めて最終チェックを行い、現場での不備を防ぎましょう。