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展示会ノベルティ制作完全マニュアル【2025年版】

展示会ノベルティ制作完全マニュアル【2025年版】

企業のブランド認知や製品・サービスのPRにおいて、展示会での訴求力を高める手段として欠かせないのがノベルティグッズです。特に近年は、名入れやフルカラー対応、環境に配慮したエコ素材の活用など、トレンドに即した工夫が求められています。

本記事では、2025年の最新事情を踏まえ、配布方法や人気アイテム、制作時の注意点まで、効果的な展示会ノベルティ制作のすべてを解説します。ターゲットや用途に合わせたグッズの選び方、価格帯や納期の目安、注文から納品までの流れなど、実践的なノウハウを知りたい方はぜひご一読ください。

展示会ノベルティの目的と重要性

展示会で配布されるノベルティグッズは、単なる粗品ではなく、来場者との接点を深めるための重要な販促ツールです。企業にとっては、ブランドの印象を残し、製品やサービスの魅力を伝える手段となります。特に実用性やおしゃれなデザインを備えたアイテムは、来場者の記憶に残りやすく、ビジネスの初期接点としての役割を果たします。

展示会でのノベルティの目的は、以下のように多岐にわたります。
 ・ ブランド認知の向上と記憶の定着
 ・ 製品・サービスへの関心喚起
 ・ 名刺交換やアンケート回答の促進
 ・ ブースへの集客強化
 ・ 他社ブースとの差別化による存在感の向上

また、ターゲットの業界やイベントの種類によって、求められるノベルティのタイプや内容も変わってきます。たとえばBtoB向け展示会ではステーショナリーやUSBメモリなどの実務に役立つアイテムが好まれ、一方でBtoC系の展示会ではお菓子やキッチン雑貨などの日常使いできるグッズが人気です。

企業側は単に配布するだけでなく、目的に応じて戦略的にノベルティを選定することが、展示会での効果的なプロモーションに直結します。

ノベルティが来場者に与える影響とは?

ノベルティの印象は、企業やブランドに対する第一印象を決定づける重要な要素です。特に以下の点が、来場者に与える影響として顕著です。
 ・ 記憶に残るアイテムによるブランドの視覚的な定着
 ・ 便利なノベルティが日常生活で使われることで継続的な接触が生まれる
 ・ おしゃれでセンスのあるアイテムによるブランドイメージの向上
 ・ 展示会後の問い合わせや営業活動への良い波及効果

たとえば、ロゴ入りのボールペンやエコバッグなどは、持ち運びやすく実用的なため、来場者がその場で使用するだけでなく、持ち帰ってからも継続的に企業名を目にすることになります。これが記憶の定着や再来訪の促進に繋がります。

また、トレンドを反映したタンブラーやモバイル関連アイテムなどは、企業が時代の流れに敏感であるという印象を与えるため、ブランド価値の強化にもつながります。

ノベルティのクオリティやデザイン性を意識することで、単なる配布物ではなく、営業ツールとしての可能性を広げることができます。

注目される人気ノベルティグッズの傾向

2025年の展示会では、実用性とデザイン性を兼ね備えたノベルティグッズが引き続き注目を集めています。来場者のニーズが多様化している今、配布するグッズも単なる粗品から、企業ブランディングの一環としての選定が求められるようになってきました。

人気のあるノベルティには以下のような特徴があります。
 ・ 日常生活で使えるもの(例:ボールペン、メモ帳、タオルなど)
 ・ 持ち運びに便利で軽量なもの(例:トートバッグ、ポーチ、USBなど)
 ・ 環境に配慮したエコ素材(例:コットンバッグ、バンブー繊維グッズ)
 ・ デザイン性が高く見た目におしゃれなもの(例:マグカップ、タンブラー)
 ・ 販促効果が高く話題性のあるアイテム(例:スマホスタンド、モバイルバッテリー)

また、ブースでの印象を左右するため、企業のブランドカラーに合わせたカラーリングや、ロゴのフルカラープリントなど、見た目の一体感も重視される傾向にあります。

グッズ選定では「配布対象のターゲット層」「展示会のテーマ」「予算やロット数」を踏まえることがポイントです。特に数量が限られる場合は、会員登録やアンケート回答者のみに限定配布するなど、特典感を持たせることでより高い集客効果を生み出すことができます。

定番からプレミアムまで、選ばれるアイテムランキング

ここでは、実際に展示会で多くの企業が採用し、来場者の反応が高いノベルティをカテゴリ別にランキング形式で紹介します。

定番アイテム(コストパフォーマンス重視)
 1. ボールペン:低単価・名入れしやすく不動の人気
 2. 付箋・メモ帳:実用性が高く、デスク周りで重宝
 3. クリアファイル:資料と一緒に渡せる便利アイテム

トレンドアイテム(話題性・印象重視)
 1. エコバッグ/トートバッグ:環境意識の高まりとともに人気上昇
 2. タンブラー・マグカップ:ブランドロゴを活かせるデザイン性
 3. スマホグッズ(スタンド、クリーナー):日常的に使用されるため効果的

プレミアムアイテム(差別化・価値重視)
 1. モバイルバッテリー:高価格だが実用性・インパクト大
 2. USBメモリ:資料データを入れて配布可能
 3. 高級感のある文房具セット:ビジネス層にアピールしやすい

このようにアイテムの選び方次第で、展示会での印象や集客効果は大きく変わります。実用性と見た目のセンスを両立したノベルティを選ぶことが、ブース成功の鍵となります。

名入れ対応で差をつけるオリジナルグッズの活用法

展示会における名入れノベルティは、単なる配布物ではなく、企業のブランド価値を伝えるツールとして非常に重要です。特にオリジナル性のあるデザインや印刷手法を活用することで、来場者の記憶に残るグッズへと昇華させることができます。

名入れ対応を行う際には、以下のポイントを意識することが大切です。
 ・ 企業ロゴや社名の視認性が高いレイアウト
 ・ ターゲット層の好みに合わせた色味やデザイン
 ・ 使用頻度の高い実用的なグッズを選ぶこと
 ・ 名入れ範囲や方法(シルク印刷、レーザー彫刻など)の確認
 ・ 小ロット対応の有無や納期の余裕を持った発注

また、ノベルティ制作会社によっては、デザイン案や印刷データの入稿サポートを行ってくれる場合もあります。スムーズな進行のためには、制作前の打ち合わせやサンプル確認を丁寧に行うことが重要です。

さらに、名入れによって生まれる「その企業ならではのグッズ」は、競合他社との差別化に直結します。たとえば同じエコバッグでも、ブランドカラーとロゴ配置で視覚的インパクトを高めたものは、持ち帰った後も長く使用される傾向があり、長期的な販促効果が期待できます。

デザインとセンスが光る名入れアイテムとは?

名入れグッズで最も重要なのは、「渡された人が使いたくなるかどうか」です。企業の押し付けではなく、「これは使える」「かわいい」「便利」といったポジティブな感情を引き出せるようなデザインが鍵となります。

日常使いしやすいアイテム
 ・ トートバッグ(コットン、不織布、キャンバス):A4サイズ対応で資料や書類の持ち運びにも便利
 ・ ボールペン・文具セット:高級感のある質感やカラーでブランドを印象づけ
 ・ マグカップ・タンブラー:フルカラー印刷や箔押し加工など、見た目のセンスで勝負

トレンドを意識したアイテム
 ・ スマホスタンド・充電ケーブル・モバイルバッテリー:モバイルシーンに即した実用性
 ・ 除菌グッズ・ウェットティッシュ:感染症対策を意識した気遣いがアピールにつながる
 ・ ポーチ・巾着:コンパクトで配布しやすく、女性や若年層にも人気

さらに、デザインテンプレートの活用や事前に送付される校正画像などを通じて、完成イメージを共有することで、より理想的な名入れグッズの制作が可能になります。

結果として、「このノベルティいいね」と言われるようなデザイン性とセンスのあるグッズは、来場者の関心やファン化を促し、展示会後の営業活動にも良い影響をもたらします。

季節やターゲットに合わせたグッズの選び方

展示会において効果的なノベルティ選定を行うには、配布の時期(季節)や来場者の属性をしっかりと把握することが重要です。同じ展示会でも、春夏と秋冬では求められるアイテムの方向性が大きく異なります。

例えば、春夏であれば以下のようなアイテムが選ばれやすい傾向にあります。
 ・ うちわや冷感グッズなどの暑さ対策グッズ
 ・ エコバッグやコットントートなど、薄手で軽量なバッグ
 ・ Tシャツや帽子など、カジュアルなアパレル系アイテム

一方、秋冬では以下のような実用的アイテムが人気です。
 ・ ブランケットやカイロなどの防寒グッズ
 ・ マグカップやタンブラーなど、温かさを感じさせる雑貨
 ・ 厚手素材のトートバッグやレザー調ポーチなど高級感のあるアイテム

また、展示会の内容に応じたアイテムの選定も重要です。BtoC向けのイベントでは日常生活で使える便利グッズが好まれる傾向にあり、BtoBの場合はビジネスシーンに合った文具やモバイルグッズが好印象です。

ノベルティ制作時には、以下のようなターゲット設定と季節感の両立が成功の鍵となります。
 ・ ターゲットの年齢層・性別・職業を明確にする
 ・ 季節ごとのニーズをリサーチし反映する
 ・ 季節外れのアイテムは避け、「今すぐ使える実用性」を意識する

ターゲットと季節にマッチしたアイテムを選ぶことで、「配布のためのノベルティ」ではなく「使いたくなるノベルティ」としての効果が高まり、企業のブースへの来場動機やブランド好感度にもつながります。

来場者の属性別・実用的な配布アイテムの選定ポイント

ノベルティの選定において最も重要なのは、「誰に渡すか」を意識したグッズ選びです。属性に応じた適切なアイテムを選ぶことで、高い実用性と反応率が得られます。

以下に、来場者の主な属性別におけるオススメのノベルティをご紹介します。

ビジネスパーソン向け(BtoB展示会)
 ・ 名入れボールペン:日常業務で使用頻度が高く、企業名を印象づけやすい
 ・ USBメモリ・スマホスタンド:デジタル関連グッズは営業担当者に人気
 ・ トートバッグ(A4サイズ対応):資料やカタログを入れる用途として重宝

一般消費者向け(BtoC展示会)
 ・ エコバッグ・ポーチ:日常の買い物や持ち歩きに便利
 ・ タンブラー・キッチングッズ:家庭で活用できるため満足度が高い
 ・ 除菌シート・ハンカチ:衛生面への配慮が伝わる

若年層・女性ターゲット
 ・ かわいいデザインのふせんやメモ帳:ステーショナリー系は根強い人気
 ・ カラフルなスマホアクセサリー:SNS映えを意識したアイテム
 ・ コンパクトミラーやミニポーチ:日常使いしやすく荷物にならない点も◎

さらに、属性に合った配布方法(例:セミナー後の特典配布、SNSフォローでプレゼントなど)を組み合わせることで、より高いノベルティの活用効果が得られます。

属性に合わせた配布グッズの設計は、単なる「モノを配る施策」ではなく、来場者の関心を惹きつけ、行動を促す販促施策としての力を持っています。

注文から出荷までのスムーズな制作フロー

展示会ノベルティの制作では、「どのタイミングで何を準備すべきか」という流れを把握しておくことが重要です。納期遅れや数量不足などのトラブルを防ぐためにも、事前準備とスケジュール管理は必須です。

制作フローは以下のように進むのが一般的です。
 1. 目的とターゲットの明確化
  例:認知向上か商談獲得か、BtoBかBtoCか
 2. アイテム選定と見積依頼
  希望する数量(ロット)や仕様(名入れ・素材・サイズ)を明確に伝える
 3. デザインデータの作成・入稿
  企業ロゴやキャッチコピーを使用し、印刷範囲や形式に注意する
 4. サンプル確認(必要な場合)
  実物の確認により、イメージ違いを防止
 5. 発注・製作開始
  正式な発注書の提出後に製作がスタート
 6. 出荷・納品確認
  展示会開催日までに間に合うか、営業日数に余裕をもって確認する

制作会社によっては、最短3営業日で対応可能なケースもありますが、フルカラー印刷や特殊加工がある場合には、2〜3週間以上かかる場合も少なくありません。特に繁忙期(春・秋)は混雑するため、余裕を持ったスケジュール設計が成功のカギです。

また、事前に在庫数や納期の目安を確認し、急な数量変更やキャンセルにも対応できるよう、柔軟性のある業者を選定することも重要です。

販促品の注文時に注意すべき価格帯と納期

ノベルティ制作では、価格帯と納期のバランスが重要な判断ポイントとなります。単価が安いものほど納期が短いというわけではなく、逆に単価が高くても名入れ加工に時間がかかるケースもあります。

以下は、価格帯ごとの一般的な特徴です。

単価100円以下(低価格帯)
 ・ 例:ボールペン、ふせん、クリアファイル
 ・ 特徴:大量配布向け、最小ロットが大きめ
 ・ 納期目安:5〜7営業日程度

単価100〜300円(中価格帯)
 ・ 例:エコバッグ、タンブラー(簡易版)、メモ帳セット
 ・ 特徴:名入れ対応可能で選択肢が広い
 ・ 納期目安:10〜15営業日程度

単価300円以上(高価格帯)
 ・ 例:モバイルグッズ、マグカップ、ブランケット
 ・ 特徴:ブランド価値向上、数量限定配布に最適
 ・ 納期目安:2週間〜1ヶ月以上(仕様による)

また、カラー印刷や全面印刷、パッケージ加工を希望する場合には、通常より納期が延びることがあります。事前に「いつまでに納品が必要か」「どの範囲まで予算をかけられるか」を明確にし、複数の制作会社から相見積もりを取ることが効果的です。

発注時には、以下の点を押さえておくとトラブルを防げます。
 ・ 発注数と最小ロットの確認
 ・ 本体色やサイズ、素材の仕様確認
 ・ 配送先と納品日時の指定
 ・ データ入稿形式とデザイン確定日

このように、事前確認と段取りをしっかり行えば、スムーズな制作・納品が可能となり、展示会当日を安心して迎えることができます。

配布方法で効果を最大化するブース設計術

どれほど魅力的なノベルティグッズを用意しても、配布方法やブースの設計が適切でなければ、その効果は半減してしまいます。展示会ブースの設計は、単なる装飾だけではなく、来場者の行動導線を考慮した設計が必要です。

以下のポイントを押さえることで、ノベルティ配布の効果を高めることができます。
 ・ 導線の工夫:入りやすく、滞在しやすい空間を意識する
 ・ 目を引く配置:ノベルティはアイキャッチになる位置に設置(例:入口付近、カウンター上)
 ・ スタッフの声掛けタイミング:興味を持った瞬間に自然に案内できるよう準備
 ・ 配布の条件付け:名刺交換やアンケート回答者のみに配布することで特別感を演出
 ・ 数量限定の演出:数に限りがあることを伝えることで「もらわなきゃ損」という心理を引き出す

また、グッズの渡し方一つでも印象は変わります。袋に入れて丁寧に渡す、スタッフが一言添えて手渡すなど、顧客への気配りがブース全体の印象アップに繋がります。

ノベルティは単なる「物」ではなく、顧客接点の入り口です。ブース全体の中で「ノベルティをどう使うか」という視点で、戦略的に活用することが展示会成功のポイントとなります。

顧客の興味を惹きつける資料とグッズの見せ方

来場者がブースに足を止めるかどうかは、第一印象の数秒で決まるとも言われます。そのためには、配布グッズと資料の見せ方に工夫が必要です。

以下は、来場者の関心を引くための具体的なテクニックです。

ノベルティの見せ方
 ・ 実物を見せる:箱に入れたままではなく、見本を出して触ってもらう
 ・ 活用シーンの提示:使用シーンのイメージ写真やPOPを活用
          (例:バッグの使用イメージを掲示)
 ・ ブランド感の演出:カラー統一や高級感ある展示台を使い、ブランディングと連動

資料の渡し方・配置
 ・ パンフレットとグッズのセット化:持ち帰りやすく、印象にも残りやすい
 ・ コンパクトな資料:A4よりも小さいサイズで配布しやすく、閲覧ハードルを下げる
 ・ 名刺交換後に限定配布:営業への関心が高い来場者を絞り込みやすくなる

また、資料やグッズには、QRコードを掲載してWebサイトや動画への誘導を行うなど、展示会後の接点強化も意識した設計が効果的です。

たとえば、「アンケートに回答するとトートバッグ進呈」など、来場者が能動的に動く仕掛けを取り入れることで、自然な形で顧客との会話が生まれ、営業機会の獲得にもつながります。

ノベルティと資料の連携を意識したブース設計は、ブランドの世界観を伝える場としても機能し、単なるグッズ配布以上の成果をもたらします。

まとめ:2025年の展示会を成功に導くノベルティ戦略とは

2025年の展示会におけるノベルティ戦略は、単に「配る」から「目的に合わせて活用する」というフェーズに進化しています。ターゲットの明確化、季節やトレンドを踏まえた選定、そして名入れによるオリジナリティの演出など、あらゆる要素が成功の鍵を握っています。

本記事で紹介したように、以下のポイントを押さえることで、ノベルティは単なる配布物ではなく、顧客接点を創出する強力なツールへと昇華します。

展示会を成功に導くノベルティ戦略のポイント

・ 展示会を成功に導くノベルティ戦略のポイント
・ 来場者の属性やシーンに応じた実用性重視のアイテム選定
・ 注文から出荷までのスムーズな制作進行と納期管理
・ ブース設計や資料との連動による効果的な配布方法の実践

さらに、エコ素材や再利用可能な日用品、フルカラー印刷などのトレンドを取り入れることで、SDGsや環境配慮の姿勢をアピールでき、企業価値の向上にも寄与します。

展示会という短期間の中でどれだけ印象を残せるかは、ノベルティ選定とその使い方にかかっています。だからこそ、見た目のセンスや配布の工夫にこだわり、来場者の心に残る体験を提供することが、今後のリード獲得や商談に直結するのです。

効果的なノベルティ活用は、単なるノベルティ制作ではなく、「戦略的なブランディング施策」であるという認識を持ち、全体のプロモーション設計の中で位置づけていくことが、2025年以降の展示会マーケティングにおいては不可欠と言えるでしょう。