動線設計を意識して集客できる展示会ブースに!プランニング時におさえていくべきポイントをご紹介します
ブースのデザインを考える際に、装飾やデザインにこだわるのはもちろんですが、ブース内での来場者の動線考慮されてますか?
綿密な動線設計をすることは、ブースへの入りやすさ=集客力のアップ、ブース内での滞留時間の増加=商談のチャンスとなり、ビジネスチャンスとして次につながります。プランニング段階での動線設計は大変重要なポイントです!
本記事では展示会における重要ファクターである“動線設計をする際のポイント”についてご紹介したいと思います。
目次
展示会における動線設計とは
動線設計とは、人の動きを予測して、来場者やスタッフがスムーズに動けるようにブース内のアクティングスペースや展示物の配置を設計することです。
展示会会場は一つの空間に大勢の人数が行き来するため、緻密な動線設計がされています。
展示会ブースを作る際も、綿密な動線設計をすることで入りやすいブースとなり、ブース内においては滞留時間が増え、出展効果の拡大が見込めます。
展示会における動線設計のポイント
展示会ブースの動線設計をする際のポイントについて、いくつか紹介します。
ブースに入ってもらうための動線の確保、そして商品を見てもらうたえのブース内の動線の確保が重要です。人が通れる幅、商品に対する目線の高さなど様々な観点で考えながら、展示会ブース内回遊のための動線を考えましょう。
ポイント1 “入りやすいブース”を意識
入りやすいブースにするための動線を意識しましょう。
入りやすいブースの条件として最も多く語られるのは、
1.入口が分かりやすい
2.出展内容を素早く一瞬で理解してもらえる
3.中が良く見える
という3点です。
とても単純に聞こえますが、意識していないと見た目だけにこだわってしまい忘れがちなので注意してください。
1.3については開放的なブースにすれば概ねOKです。②については、パネルや動画を使って、通りがかる来場者の印象に残るように、キャッチコピーを工夫しましょう。
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ポイント2 左回りの法則を意識
展示会全体の動線設計は、どのようにされているのでしょうか?
マーケティングの世界では「人間左回りの法則」と呼ばれるものがあり、人が自然に動くときに通る経路は「左回りが良い」と言われています。(左手が内側に来るように回ることです)
そのため、コンビニやスーパーなどの店舗設計は左回りにされていることが多いです。
野球のベースや陸上競技のトラックも左回りで作られているため、人の動きに左回りが染みいており、自然と左回りを好んでしまうのかもしれません。
展示会会場全体のメイン動線も意識してみると、「左回り」に設計されていることが多いです。その点を意識した上で、展示会ブースの動線を考えるようにしましょう。
ポイント3 ブース内はストーリーを考えた動線を意識
ブースの中に商品を陳列させる場合、関連性なく商品を展示しても、来場者の印象に残りにくいでしょう。入口からストーリーを考えた動線を作ることで、記憶に残る商品展示を目指しましょう。
入口から見て、目に入った順番に年代順に商品を並べてみたり、同じ種類の商品はまとめる等すると、来場者にとって見やすく、ブースを回遊するための動線にもなります。
ポイント4 ブース内で人が通りやすい動線を意識
一人の人が圧迫感を覚えづらい通路幅は60センチ~70センチと言われています。
さらに、パネルを貼ったり商品を飾ったりするのであればその分のスペースの確保も必要ですし、一時的にブースが混み合うことも想定すると、人と人がすれ違えるだけの幅もいるでしょう。ブース内に閲覧用の回遊路を作るなら、最低でも120センチの幅を作ったほうが見やすい動線になります。
来場者がストレスを感じないことはとても重要であるため、十分な幅がとれるように設計する必要があります。
ポイント5 ブースへの来場者の目線の高さを意識
当たり前のことですが、“伝えたい情報”については来場者の目線の高さを意識して設置します。
展示会ブースではディスプレイモニターやパネルが多く使われますが、設置の際は自然と目に入りやすい高さを意識しましょう。
展示会にはなんとなく会場をぶらついている来場者が多いため、そういった方々の目に入り、足を止めてもらうことを意識します。
高さはだいたい、成人男性の目線を意識した場合、床から150センチぐらいのところが良いと思います。
自然と目に入りやすい高さに設置されているか、来場者の目線に立って確認してみてください。
ポイント6 展示会ブース内で来場者に足を止めてもらうポイントを意識
自社のブースに入った際に、来場者に足を止めてもらうポイントを意識しましょう。
展示会出展の目的の大半は商談につなげ、成約に至ることなので、ブース内で名刺交換、立ち話をするポイントが重要です。
商品を陳列させる場合は、来場者がじっくり足を止めて商品を見るポイントを設計しておくと、ブース内のスタッフは声をかけやすいでしょう。動画を使って動画を見せるために足を止めさせるという方法もいいかもしれません。
ただし、一度に複数の来場者がいることを考慮し、来場者と立ち話が始まった際、新たにブースに来た来場者にストレスを与えないための工夫も必要です。商談用のスペースを用意する等して、“逃げ場”を作っておきましょう。
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まとめ
展示会に出展する際は、ブースのデザインや装飾、ノベルティやスタッフの配置等、様々な要素でプランニングする必要がありますが、是非来場者の“動線”についても意識して設計してください。
設計された“動線”に自然としたがって来場者がブース内を回遊すれば、プランニングは成功です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!